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高級温泉街!和倉温泉の歴史を知ろう

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和倉温泉は有名な温泉が多い石川県でももっとも人気の温泉郷となっています。
現在でも全国有数の高級温泉街となっており、多くの観光客が訪れています。

ここではこの和倉温泉について紹介していきたいと思います。

1、和倉温泉の歴史

和倉温泉は1200年の歴史があると言われている温泉です。
810年前後、平安時代初期ごろに温泉が湧き出たとされており、地殻変動があって湧き出し口が沖合から60m離れた海中に移動したと言われています。
それから約200年後の1050年ごろ、和倉に暮らしていた漁師夫婦が七尾湾の沖合で傷ついた足を癒していた白鷺を見つけました。
不思議に思って白鷺に近づいてみると、その付近に温泉が湧き出ていることがわかったのです。
これが和倉温泉に伝わっている白鷺伝説です。
しかし地名の和倉はもともと「湧く浦」、つまり温泉が湧く浦のことで、海中に湧出口があるということです。
しっかりと整備されるまで普通に使用することはできませんでした。
それが江戸時代に入って加賀藩二代藩主であった前田利長が腫れものができて困ったときに「湧く浦の湯」を取り寄せて治療すると腫れものが治ったことから急激に評判が高まります。
そして1641年に加賀藩三代藩主・前田利常がこの付近の整備を行い、周囲を埋め立てて湯島を作らせ、湯治に利用できるようにしました。
湯島の埋め立てはそのまま進められて、どんどん整備が進んでいくと1654年には幕府から「宿方稼」の許可がでました。
これにより、大きな湯座屋や内湯宿が建てられることになり、多くの湯治客が訪れるようになっていきます。
当時の和倉をうたったものに、
「涌湧浦湧浦と 家なら七つ 嶋に湯が出にゃ 誰行こや」というものがあります。
これは、
「温泉が湧いていなければ、七つしか家が建っていない和倉などに誰が行くだろう(いや、誰も行かない)」というもので、和倉の人気ぶりを表しています。
1674年に加賀藩から「和倉」とするように命令が下されます。
江戸時代後期の1817年ごろになると本格的な浴室も建てられ、男湯と女湯が湧けられました。
また、湯島には橋が架けられ行き来がしやすくなりました。
明治の時代に入ると湯島までの埋め立てはさらに進められ、ついには陸続きとなりました。
またドイツで開催された万国鉱泉博覧会では和倉の湯は三等賞に選ばれ、世界にその名前を響かせました。
現在は和倉温泉にある「日本一の旅館」としても有名な加賀屋の影響もあり、和倉温泉は「高級温泉地」としての姿勢を打ち出しています。

2、和倉温泉とは

和倉温泉の泉温は89.1℃と非常に高く、無色透明で無味無臭です。
泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物泉(高張性弱アルカリ性高温泉)となっています。

適応症は、
・慢性関性リウマチ
・慢性筋肉リウマチ
・痛風
・関節結核
・神経痛殊に坐骨神経痛
・神経炎
・神経麻痺
・腺病質又は虚弱児童
・貧血殊に萎黄病
・慢性婦人科疾患 飲用の適応症

本鉱泉を2倍にうすめて飲用した場合の効能は
・慢性胃カタル殊に胃酸減少症
・胃腸アトニー
・弛緩性便秘(冷却して飲用)
・貧血症
・肥胖症
・腺病質

浴用の禁忌症
・病気の活動期(特に熱のあるとき)
・活動性の結核
・進行した悪性腫瘍または高度の貧血など身体衰弱の著しい場合
・少し動くと息苦しくなるような思い心臓又肺の病気
・むくみのあるような重い腎臓の病気
・消化管出血
・目に見える出血
・慢性の病気の急性増悪期

飲用の禁忌症
・胃酸過多症殊に冷食塩泉の飲用は禁忌である
・胃潰瘍
・十二指腸潰瘍
・腎臓炎
・ネフローゼ
・一般に浮腫のある患者

吸引療法適応症
・慢性気管支カタル
・咽喉カタル

3、和倉温泉と観光

3-1 のとじま水族館

ジンベエザメなど日本海能登半島付近に回遊してくる魚をを中心に約500種類、4万匹をしいくしている水族館です。
イルカショー、アシカショーやマダイの音と光のイベントなどの種類が豊富で、家族連れも多く訪れています。
夏の期間はイルカとのふれあいショーのような参加型のイベントも多く行われています。

住所:〒926-0216 石川県七尾市能登島曲町15部40
電話:0767-84-1271(代)
公式HP:https://www.notoaqua.jp/

3-2 能登島ガラス美術館

1991年に開館した美術館で日本だけにとどまらず、世界各国から現代ガラス作家の作品を集めた美術館です。
また、歴史あるガラス作品を紹介する企画展も開催されており、ガラス作りを体験できるワークショップも開かれています。

住所:〒926-0211 石川県七尾市能登島向田町125-10
電話:0767-84-1175
公式HP:http://nanao-af.jp/glass/

3-3 能登食祭市場

海に囲まれている能登半島ならではの新鮮な海産物や能登の名産品を購入することができる「生鮮市場」や「里山里海百貨店・里乃蔵」、能登各地の里山里海の伝統的な味を体感できる「里山里海小路」、能登の美味を楽しめる「グルメ館」などが一ヶ所に集まっている施設です。
「五感で味わう能登の味」をメインテーマにしているこの場所に能登の食が集まっていると言えるでしょう。

住所:〒926-0041 石川県七尾市府中町員外13-1
電話:0767-52-7071
公式HP:http://www.shokusai.co.jp/

3-4 七尾フラワーパーク のと蘭の国

ここでは世界の蘭に出会えるだけでなく、ゴルフや体験イベントを行うことができるようになっています。
また、蘭の植物園に入場無料で入れるといったように気軽に訪れることができる場所でもあります。

住所:〒926-0822  石川県七尾市細口町渡リスイ153
電話:0767-54-0300
公式HP:http://www.notorannokuni.com/index.html

4、和倉温泉の運営は?

和倉温泉観光協会 和倉温泉旅館協同組合
住所:〒926-0175 石川県七尾市和倉町2-13-1
電話:0767-62-1555
メール:info@wakura.jp
公式HP:http://www.wakura.or.jp/
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