温泉

大分県のご当地グルメと言えば地獄蒸し! 食事とスイーツをご紹介! ご飯の後は鉄輪すじ湯

関連キーワード

大分県と言えば湯けむりたなびく温泉地を思い出す人も多いのではないでしょうか。特に別府市の鉄輪(かんなわ)温泉は全国的にも有名で、「温泉県」と呼ばれる大分県の中でも代表的な温泉地といえます。 大分県内の温泉は源泉の温度が高いため、その熱を利用した「地獄蒸し」というご当地グルメが各温泉地にあります。
その地獄蒸しの総本山ともいうべきなのが鉄輪温泉の地獄蒸しです。
今回は、鉄輪温泉の地獄蒸しとはどのようなグルメなのか、そして鉄輪温泉にある知る人ぞ知るちょっぴり変わった温泉施設などについてもご紹介させていただきます。
湯けむりたなびく鉄輪温泉街を歩きながら、美味しいお食事と情緒あふれる温泉を堪能してみませんか。

湯けむりたなびく鉄輪温泉とはどんな場所?

鉄輪温泉の魅力を一言で言うなら、湯けむりたなびく温泉街です。
湯けむりが見えてきたら鉄輪温泉が近く、湯けむりの中を歩いていれば鉄輪温泉を実感すると言ってもいいくらい、湯けむりがあちらこちらに立ち昇っています。
特に少し肌寒い雨の日には、周囲に霧が出ているのではないかと思うくらい湯けむりの量も多く感じられます。あまりにも湯けむりが多いので、観光に訪れた外国人が火事と勘違いしてしまったというエピソードもあるほどです。

夜には温泉街がライトアップされ、幻想的な光景が見られます。

おんせん県と呼ばれる大分県のご当地グルメ「地獄蒸し」

温泉には火山を起源とするものもあれば地熱を起源とするものもあります。そんな温泉の中で、地面や岩の割れ目から勢いよく蒸気を噴き出ている所を「地獄」と呼んでいます。
鉄輪温泉には、この地獄を見て回る「地獄めぐり」が観光の目玉になっています。その地獄を利用した料理が「地獄蒸し」で、高温の温泉から噴き出てくるそのままの蒸気で食材を一気に蒸したものです。

・「地獄蒸し」とはどんな料理?

温泉の成分は、源泉ごとにさまざまです。地獄蒸しは蒸し料理ですから、蒸気として噴き出した温泉の成分が食材につきます。それが独特の味を生みます。
例えば鉄輪温泉は、泉質は「ナトリウム-塩化物泉」が多いのですが、これは塩化ナトリウム、要するに塩のことです。そのため、鉄輪温泉の地獄蒸しにはうっすらと塩味がつきます。
大分県内には、ナトリウム-塩化物泉以外にもいろいろな泉質の温泉がありますので、それぞれの地獄から噴き出す蒸気もさまざまです。地獄蒸しは場所によってもまたそれぞれの味わいが楽しめます。

・地獄蒸しを体験してみよう!

地獄蒸しは、温泉蒸気が出てくる地獄窯という場所に食材を入れた籠を置き、しばらく待ちます。
窯の中に食材を入れるのはセルフの場合が多いです。
窯の中は高温ですので、小さなお子様は火傷をしないように注意が必要です。
備え付けの手袋がある場合や、指示してくれるスタッフがいたりと場所によっても違います。
地獄蒸しの定番といえば、野菜や鶏肉が多いですが、それぞれの場所によってオリジナルの食材を使用する場合もあります。
特に麺地獄蒸しにしたものは、卵と絡めることで暑い夏でもスッと喉を通ります。
地獄蒸しというと熱いイメージがあり、実際に熱いのですが、暑い時期でも美味しくいただけるものが多いです。
また、肉類は余分な脂が温泉蒸気で落ちますので、とてもヘルシーです。

・「地獄蒸し」料理のおすすめといえばこちら!

今回、地獄蒸しの取材にご協力いただきましたのは「地熱観光ラボ縁間」という足湯を楽しみながら地獄蒸しが食べられる場所です。
鉄輪温泉のメインストリートから少し離れていますが、静かな雰囲気でのんびりと食事を楽しめます。 また、「地熱観光ラボ縁間」に向かう途中の道は、湯けむりが地面から立ち昇っており、温泉街らしい情緒も満点です。


参考資料:地熱観光ラボ縁間
https://enma-ch.com/

甘いものは別腹! 地獄蒸しの後に堪能したいスイーツとは?

大分県のスイーツには平たい小麦粉にきな粉や小豆を混ぜた「やせうま」というものがあります。
郷土料理ですのでなかなか見つけられないという人もいますが、ふらりと立ち寄った喫茶店でメニューにあったり、お弁当屋さんでちょっとしたおつまみとして販売されていることもあります。
見つけた時には、とりあえず注文して食べてみるのも面白いです。

今回は鉄輪温泉をご紹介させていただきましたので、鉄輪温泉にある意外と知られていないスイーツをご紹介します。
地獄蒸しシフォンケーキというスイーツで、「アルテノイエ」という喫茶店で売っています。
甘さを控えたふわふわのシフォンケーキで、お祭りの際などには、大分独特の風習である「お接待」で配られていることもあります。


参考資料:「柳屋―別府の湯治宿」
https://beppu-yanagiya.jp/
(「アルテノイエ」は柳屋の施設になります。)

「すじ」に効くという言い伝えがある鉄輪の「すじ湯温泉」をご紹介!

大分県内にいくつか「筋湯」あるいは「すじ湯」という温泉があります。
先ほどの喫茶店「アルテノイエ」の裏手にも鉄輪の「すじ湯温泉」があります。
小さな建物ですが入浴料はなんと100円。
一体どのような温泉なのか、これからご紹介していきます。

・これぞ地元の文化! 共同浴場という名の温泉!

共同浴場とは一般にいう銭湯のことですが、大分県ではその銭湯が温泉です。
しかも、無料の場所もあり、だれでも気軽に入浴することができます。
そんな共同浴場の定番と言えば、浴室一体型です。
脱衣棚があり、そのすぐ側には湯船があります。
慣れていない人からすれば驚きですが、こういうスタイルが昔ながらで良いという温泉マニアもいます。

・シャンプーや石鹸は使用不可? 入浴するだけの湯治温泉!

一般的な共同浴場は、石鹸やシャンプーなどは自分で持ち込みます。
これは一般的な銭湯でもほぼ同じです。
場所によってはそれらの備品を設置しているところもあります。
しかし、「すじ湯温泉」はシャンプーと石鹸は使用してはいけません。
かけ湯のみで湯船に浸かります。
これは「すじ湯温泉」が、1日の疲れを落とすお風呂というよりは、毎日じっくりと入浴して体を元気にすることに効果が期待できる湯治温泉だからです。
入浴時間などは特に決まっていませんが、からだの「すじ」に効くという言い伝えがある温泉ですので、じっくりと湯船に浸かって、そして休憩して、という湯治らしい入浴をされる方もいます。

いかがでしたか? 大分県のご当地グルメでもある「地獄蒸し」とスイーツと「すじ湯温泉」についてご紹介させていただきました。
大分グルメといえば、他にも魚の刺身を刻んで味をつけた「りゅうきゅう」などのあっさりしたものや「とり天」や「唐揚げ」などの揚げ物などもあります。
特に関アジや関サバ、城下カレイなどの高級魚のグルメもありますので、ご旅行を検討している方は、大分グルメを堪能してみるのも良いのではないでしょうか。
  • Facebook
  • Twitter
  • hatena

    ▲ページトップ