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大分県のパワースポットといえば「八幡朝見神社」! 参拝の後は歴史ある共同浴場「永石温泉」へ行こう!

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大分県内にはいくつかのパワースポットがあります。
特に温泉大国ということでも有名な別府市は、温泉が湧いていることだけでもパワースポットであるといわれています。
既にパワースポットである別府の中でも、パワースポットとして有名な場所があります。 その場所が、これからご紹介する「八幡朝見神社」です。

「八幡朝見神社」があるのはどんな場所?

「八幡朝見神社」は、大分県別府市の朝見地区と呼ばれる場所にあります。 別府八湯でいうと浜脇温泉のエリアです。
浜脇温泉エリアは別府温泉発祥の地ともいわれています。浜から温泉が湧き出ていたことが名の由来で、実際、海岸の砂浜を掘れば砂湯ができたというほど、温泉の湧出量が多かった場所です。 しかし、開発が進んだことが影響して湧出量が減ってしまいました。
現在では湧出量の多い地区からの引き湯となっていますが、立ち寄りできる共同浴場なども多く、温泉マニアにとってはたまらない場所となっています。 「八幡朝見神社」の名前にもなっている朝見という言葉は、諸説ありますが「熱い海」から来ているといわれています。
これは、静岡県の熱海温泉などと同じ由来で、温泉が海付近に湧いているため熱い海が転じたものだとされています。

「八幡朝見神社」のパワースポットにはどのようなものがある?

「八幡朝見神社」自体もパワースポットですが、神社の中にもパワースポットと呼ばれる場所がいくつかあります。
その中の1つが門杉と呼ばれる場所です。 通常の神社には、入口にあたる門があります。 「八幡朝見神社」の門にあたるのが、2本の杉の木です。
この2本の杉の木は「夫婦杉」とも呼ばれており、愛し合う2人が手をつないで通ると永遠に結ばれるという恋愛成就のパワースポットとして知られています。

八幡朝見神社の境内に上がる前にある手水(ちょうず)もパワースポットの1つです。 「万太郎清水」という水で、かつて病気の母親にこの水を飲ませた万太郎という孝行息子がいました。
水を飲んだ母親は元気になり、「万太郎清水」という名前になったという言い伝えがあります。
また、伝説を元に判断すると、この「万太郎清水」は鉱泉と呼ばれる温泉の1つで、現在の泉質でいう「放射能泉」ではないかという説もあります。

「八幡朝見神社」の境内に上がり、本殿の隣には樹齢1000年以上といわれている「大楠木」があります。
「大楠木」の前には大きな石の台があり、ここに立って両手をY字に広げて立つとパワーをもらえるといわれています。
意外と知らない人も多いパワースポットです。

「八幡朝見神社」の参道には、地元の有志たちによる寄付で造られた場所もいくつかあります。
酒屋からの寄付で造られた参道の一部には、ひょうたんと杯の形をした敷石が埋め込まれています。

参道を造った当時の遊び心が満載の敷石ですが、お酒を飲む機会がある時に踏んでおくと二日酔いになりにくいという嘘か本当かわからない言い伝えもあります。

「八幡朝見神社」から「永石温泉」に行ってみよう!

「八幡朝見神社」から参道を経由し、赤い橋を渡ると永石通りという海側へと続く大通りに出ます。
この永石通りには、いかにも歴史がありそうな共同浴場があります。 その共同浴場が「永石温泉」です。
脱衣所と浴室が階段で仕切られているだけのシンプルな造りで、浴槽も5人くらいが入ると一杯になります。
しかし、常に源泉がかけ流されており、新鮮な温泉を楽しむことができます。


・一夜にしてできた?  地元の方の産湯ともいわれる「永石温泉」
「永石温泉」は「一夜温泉」とも呼ばれていたそうです。この辺りに住む有志が土地を買い取り地面を掘ったところ、良質の温泉が湧きだしました。
これを利用した温泉場を粗末ながら一夜でつくりあげたといわれています。 古くから湧いている温泉ですが、別府市の中心地にあるため、産湯としてこの温泉につかった人も多くいます。


・「永石温泉」などの共同浴場に入浴する際に気を付けること

「永石温泉」は100円で入浴できる市営温泉です。
別府市内には、町内ごとに共同浴場という地元の方が入浴する温泉があります。 通称「ジモ泉」とも呼ばれています。
この共同浴場は格安料金で入浴できますが、気を付けなければいけないことがいくつかあります。
場所によって細かいルールがある場合もありますが、共通ルールとしては次の通りです。

1. 浴室に入った時には「おはようございます」、出る時には「さよなら」という挨拶をする。
2. かけ湯を必ず行う。場合によっては体を先に洗う。
3. 浴槽のフチに腰を掛けない。(浴槽のフチに頭を乗せるのはOK)
4. 温泉が熱い時には先に入っている人に声をかけてから水を入れる。
5. 洗面器などを使用したら元の場所に戻す。

地元の方のための温泉ですので、おじゃましますという気持ちでお互い気持ちの良い利用を心がけるようにしましょう。


参考資料:永石温泉|別府市
https://www.city.beppu.oita.jp/sisetu/shieionsen/detail3.html


いかがでしたか。
大分県別府市にあるパワースポット「八幡朝見神社」と別府市民の産湯ともいわれている「永石温泉」についてご紹介させていただきました。
こちらの2ヵ所はJRの別府駅と東別府駅の中間あたりにあり、どちらからも少し距離があります。
JR別府駅からバスで行く方法もありますが、散歩がてら歩いていくことをおすすめします。
それも大通りではなく、少し細い路地のような場所が良いでしょう。
実はJR別府駅から「八幡朝見神社」や「永石温泉」へ向かう道は、昔ながらの建物やお店などがたくさん残っていて趣があります。
もちろん、共同浴場もたくさんあります。
ぶらぶらと周囲の景色を楽しみながら歩くと、昭和の時代に来ているのではないかという錯覚を覚えることもあります。
また、「八幡朝見神社」周辺の歴史やスポットを訪問するガイド付きウォークも、月に一度開催されています。
訪問の際には予定を合わせてみるのも良いのではないでしょうか。



プロフィール
小井 明日香(こい あすか)
福岡県生まれの福岡県育ち
温泉が好きすぎて、温泉地である大分県別府市に移住
ほぼ毎日どこかの温泉に入浴
温泉資格である「温泉マイスター」と「温泉シニアマイスター」を持っており、趣味は温泉巡り


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