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後悔しない温泉旅行のために知っておきたい!!宿泊先選び5つのルール

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ゆったりとバカンスを楽しむ温泉の旅で、どんなところに泊まるかは大きなポイントです。友達と行く温泉旅の幹事になったり、両親や親戚を招いての温泉旅行を企画したりするときに、宿泊先選びに悩む人は多いのではないでしょうか。予算が潤沢にあるのなら、絶景が展望できる最高級の旅館やホテル、その中でも贅沢な部屋を選んで豪華な料理を味わいたいところ。しかし、そうはいかないのが現実です。せっかくの温泉旅行。少しでも満足度の高い結果を得るために知っておきたい宿泊先選びのルールを紹介します。

その1 最高の宿泊先は同行者しだいで異なるものと心得よ

宿泊先選びは誰と行くかで決めるのがルール。あなたが選ぶべき最高の温泉旅行の宿は、同行者しだいで違ってきます。男同士で行くと最高に楽しめる宿でも、女子会の旅では評判が悪かったり、しっとりした高級な旅館では、子ども連れの家族客が肩身の狭い思いをしたりすることも。ミスマッチは避けたいところ。同行者別の宿泊先選びのポイントをまとめてみましょう。

[ひとり旅]
宿泊先は自分の好みしただいで選べますが、宿からは敬遠されがちな一人旅。気持ちよく泊まるためには、なんといっても一人旅歓迎の宿を選ぶのがお勧めです。とくにゴールデンウイーク、夏休み、年末年始などの旅行シーズンは断られやすく、宿泊できてもかなり割高な料金になりがち。オフシーズンで宿泊者の少ない平日を選び、積極的に一人旅プランをうたっている温泉旅館を探すといいでしょう。こじんまりした民宿や湯治宿を探すのも手。宿の主人の素朴で温かなもてなしや地元の人と触れ合える共同浴場、町をそぞろ歩きしたりするのも、一人旅ならではの楽しみ方ですよ。

[恋人・夫婦]
せっかくカップルで温泉に行くなら、静かな大人の宿を。団体客の宴会が多い大きな旅館やファミリー向けの観光ホテルは避けるのが無難です。お風呂に一緒にゆっくり入れるように、露天風呂付き客室か、貸切露天風呂の利用がセットになっている宿なら相手にも喜ばれますよ。夕食は部屋出しか個室利用のほうがゆっくりできます。食事の出し方や布団を敷いたりあげたりするタイミングなど、細かなもてなしの様子も気になるところ。同年代の口コミを見て宿の評判をリサーチするといいでしょう。

[男子会] 
最近増えているという男子会の温泉旅。男同士のグループだったら、周囲に気兼ねせずにワイワイ騒げるような宿を選びたいもの。大部屋で寝るプランや本館と別棟になっているコテージが好評。仲間だけで入れる貸切露天風呂がある、宿や近場にラフティングやゴルフ、ビリヤードなどみんなで遊べる施設やおもしろいスポットがあるなども宿選びの決め手になります。宴会を重視する仲間なら、食べ放題や飲み放題がある、館内や周辺で二次会ができるとポイントが高いです。

[女子会]
女子会で行くなら、美肌の湯&グルメ&観光&エステとどれもバランスよく楽しみたいという欲張り旅を目指したいもの。各旅行会社や宿泊施設で出している女子会プランを中心に探すのがおすすめです。予算内ですべてをかなえるのは難しい場合は、旅のテーマと予算を最初に決めておくと後でもめずにすみます。最低押さえておきたいのが清潔感とコスパのよさ。失敗しないためには、宿の口コミ情報が豊富な宿を。女性客のコメントを中心に、しっかりチェックしましょう。

[子ども連れ] 
紙おむつ販売やキッズルームがある、幼児食や食物アレルギーに対応しているなど、子ども向けのファミリー向けをうたっていて、乳幼児連れの接客にも慣れている宿が安心です。幼児がいるなら部屋は和室が無難でしょう。熱い温泉は苦手な子どもが多いのでなるべく避けましょう。温泉地選びでは、温泉の質よりも近くに子供向けのテーマパークや遊戯施設、アウトドアのアクティビティが楽しめる公園などがあることを優先させたいところ。万一の病気やけがに備えて、予約前に病院やドラッグストアの場所も確認しておきたいものです。民宿やペンション、こじんまりした家庭的な宿でも、接客の評判が高い宿はおすすめです。

[シニア]
同行者に高齢者がいる場合、宿泊先は設備重視で選びます。普段、家で生活するには不自由がない人も、慣れない旅先では転んだり、ベッドから転落することも。寝室はベッドがいい、すべりやすい大浴場には手すりがほしい、家族風呂で家族と入りたいなど、高齢者の要望を聞いておきましょう。駅からの送迎対応がある、部屋や食堂、風呂への移動に階段を使わずにすむ、脱衣室にいすがある、トイレに手すりがあるなどの心配りがしてある宿がおすすめです。車いすまでは使わない人も、予約サイトなどでバリアフリーの宿で検索すると高齢者にやさしい宿が探せます。

その2 宿泊先選びの条件に優先順位をつけるべし

同行者別に選ぶべきポイントがはっきりしたら、風呂、料理、価格、部屋のランクなどで優先順位をつけて探しましょう。これだけははずせないという条件をピックアップすると宿泊先選びがぐっとラクになります。温泉旅行でも、いわゆる温泉宿やホテルに泊まるのがベストの選択とは限りません。温泉は日帰り温泉施設や外湯巡りでめいっぱい楽しみ、食事は地元の名店で名物料理を堪能するかわり、宿泊は格安のビジネスホテル、手軽な民宿、大勢で泊まれるコテージや貸別荘、カップルならラブホテルという手もあります。

その3 宿泊先の情報は鮮度のいいものを複数入手が原則

かつて評判がよかった宿も、時間がたつと経営者が変わるなどで大きく変わっていることがあります。宿の評判は鮮度のいい情報で確認しましょう。
よさそうな宿を見つけたら、ホームページや口コミのチェックはぜひしておきたいもの。ホームページやブログが長い間更新されていないような宿は要注意です。また、複数の予約サイトの情報で同じ宿をチェックすると、その予約サイトだけのお得なプランが設定されていることも。公式のホームページで予約するのがいちばんお得で、近日に旅行する場合などに直前割引プランが設定してあることも。予約前の丁寧なリサーチで「こんなはずじゃなかった」「知らなくてソンをした」が防げます。

その4 煮詰まったら温泉地選びからやり直すのが吉

宿泊先選びに迷ったり、希望の宿が予約できなかったりしたときは、思いきって温泉地選びからやり直してみてはいかがでしょうか。
これまで名前を知らなかった温泉地でも、評判のいい温泉宿が探せます。

参考になるのは、観光経済新聞社主催「プロが選んだ人気温泉旅館ホテル250選」http://www.kankokeizai.com/250sen/250sen_24/。この中にある温泉旅館ホテルがひとつの目安になります。通算5回以上ランキング入りした実績のある宿は5つ星の宿と認定されます。2015年、初めて5つ星の宿と認定された勢いのある宿は以下のとおりです。
青森県・酸ケ湯温泉「八甲田ホテル」
宮城県・松島温泉「松島一の坊」
宮城県・鎌先温泉「時音の宿湯主一條」
群馬県・宝川温泉「汪泉閣」
富山県・金太郎温泉「金太郎温泉」
福井県・あわら温泉「グランディア芳泉」「つるや」
三重県・鳥羽温泉郷「サン浦島悠季の里」

その5 旅に出たら比較は禁物。宿泊先の美点をほめるべし

宿泊先はここと決めて予約したら、あとは迷わないことも旅を楽しむ大事なポイントです。たくさんの宿がある温泉地では、別の旅館やホテルがよさそうに見えて、「こっちの宿にしたらよかった」と思いがちですが、隣の庭はよく見えるもの。何か不満があっても口にするのはNG。旅行中、同行者と宿のあら探しを始めてしまうと、せっかくの料理や風呂も十分に楽しめなくなります。いいところだけを探してほめて、楽しい温泉旅行にしましょう。
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