つるもの野菜でおしゃれな「美味しいフェンス」はいかが？

植えたいものを植えるのがいちばんですが、何を植えようかと迷っている人はまず、一年ものを植えるか？多年ものをを植えるか？を考えると良いでしょう。 一年ものは気軽に植えられますが、季節ごとの植え替えが面倒だという人は多年ものを植えると良いでしょう。一方多年ものは整枝などの手間が要ります。また、一度植えたらずっと植え続けるため、見た目も考慮しましょう。絡ませるフェンスも頑丈である方が良いでしょう。

＜春＞
・さやえんどう・スナップエンドウ
春の野菜の代表格ですね。多くの地域で晩秋に種蒔きをして、苗のまま冬越しをします。春になると一気に成長を始め、かわいらしい花に続いて実を次々につけます。 種から育てても、よく発芽するのであまり手はかかりません。ただ、連作障害が出ることがありますので、念のため注意が必要です。 赤い花、白い花とお好みで選べるのも嬉しい野菜です。

＜夏＞
・キュウリ
夏のつるものとして第一に上がってくる野菜です。食事におやつに欠かせない夏野菜。今年は自宅のフェンスで収穫してみませんか？ 4月の終わりからホームセンターなどでいろいろな苗が売られます。お好みで選びましょう。一般に価格は高めですが、接ぎ木苗の方が生育旺盛で収穫も多いようです。つる割れ病が心配な人は接ぎ木苗をお勧めします。自根苗でも安い分、本数で収穫量を確保することもできますので、お好みでどうぞ。 キュウリはつるの絡む力が多少弱いので、誘引してあげると良いでしょう。 実ができたら早めの収穫を！あっという間に大きくなります。朝見逃したら夕方にはヘチマ！なんてことも。長く収穫を楽しみたいなら、早めの収穫で株への負担を軽減しましょう。

・ゴーヤー
今や夏野菜の代表格までに上り詰めた琉球野菜。暑ければ暑いほど育ちが良いのがゴーヤーです。良く育ちよく穫れます。白いサラダ向けのゴーヤーなどもあります。緑のゴーヤーだけでは物足りないとき、混ぜて植えて彩りを出すのも素敵です。

・つるありインゲン
インゲンにはつるのない種類もあります。つるなし種は収穫期間が短く2週間ほどで、長く穫り続けたい場合は種蒔き時期をずらす工夫が必要です。つるありの種類は、真夏に強く長い収穫が望めます。 種からでも発芽率が良いのですが、低温に弱いです。念のためポリポットに蒔いて育苗すると安心です。気温の上昇と共にぐんぐんつるを伸ばしてくれます。 小さな白い花をつけ、次から次へと収穫が追いつかないほど実をつけます。

・スイカ・メロン・カボチャ
広い畑に這わせて育てるイメージの強いつるものですが、丈夫なフェンスやネットであれば、絡ませて育てることが可能です。誘引を手伝ってあげることと、実ができ始めたら実の支えをしてあげることがポイントです。大きな実に、通りすがりの見知らぬ人との会話も弾みます。

＜秋＞
・カラスウリ
野菜とは言えないかもしれませんが、青い葉が少なくなって来た頃、その実の鮮やかさで人目を惹くすてきなフェンスになります。厳密に分ける多年草ですが、霜が降りると地上部は枯れてしまいます。また次の年の春に芽を出します。 花は夏の日没頃開き、夜の間だけ咲き、翌朝には枯れてしまいます。クモの巣のように糸を散らす花の妖しげな美しさも合わせて、幻を見つけるような楽しみができるかもしれません。

・キイチゴ類
ラズベリーやブラックベリーのキイチゴ類は、生育も旺盛で、収穫も楽しいフェンスを作ってくれます。たくさん収穫した実で自家製のジャムなどはいかがでしょうか。 植え付けは苗が休眠から覚める2月から3月に行います。春に花が咲き、夏の初めに収穫します。 実がついた枝は枯れますので、整枝が必要ですが、どの種類もどんどんつるをのばしてくれます。定期的な誘引で、見た目を整える楽しみがあります。

・キウイ
ガレージの上などで棚仕立てにしているキウイを見かけますが、頑丈ならフェンス仕立てでいかがでしょうか？ 初夏に花が咲き、秋に収穫します。実がなり過ぎたら夏に摘果をすると美味しい実がつきます。大きく育つと一株でも食べきれないくらい収穫することができるのがキウイです。手をかけるほどに大きく美味しい実がなる、楽しい果実です。

・パッションフルーツ
トケイソウに似た花が魅力的な果実です。際立って寒い地域でなければ地植えでも誉奥育ちます。心配なら鉢植えで挑戦してみると良いでしょう。 上手に育てると、植え付け一年目から実がつきます。ちょっと風変わりで楽しいフェンスになりそうです。