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13の外湯を持つ長野県の野沢温泉村の野沢温泉の特徴

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長野県北部には下高井郡野沢温泉村という村名に温泉が付いている村があります。
こういった村は日本には他にはなく、野沢温泉村は唯一存在する村名。
その名の通り開湯してから700年もの歴史のある全国屈指の名湯がある村としても有名です。
環境整備が充実している人気の温泉観光地として多くの温泉ファンから親しまれています。
源泉は100%の天然温泉であり、温度は40℃~90℃。弱アルカリ性のとても質の良いお湯です。
源泉によって泉質や効能に若干の違いがあります。
村内には源泉がおよそ30あり、その中には13の外湯と呼ばれる共同浴場があります。
この13の外湯は野沢温泉の最大の特徴。
あるいて20分ほどの温泉街に点在し、浴場の建物の作りや間取りすべてそれぞれに違いがあるのも魅力です。
この13の共同浴場は全て基本無料ですが、共同浴場の前にお賽銭箱が置いてあり、入る人は皆、気持ちのお金の寸志を入れ、入浴します。
これら13の外湯すべて優れた環境であり、泉質も良く、誰でも寸志で入れるというだけあり、土日祭日だけでなく平日も大変賑わっています。
13の外湯は地元の方がすべて管理をしており、近隣住民からなる湯仲間と言われる方の協力によって維持されています。
各外湯に湯仲間の組織があり、各湯によって人数が異なります。
少ない組織で10人ほど、多いところでは50~70人程で建物の補修・保全・光熱費の負担から掃除・管理が行われています。
温泉愛・地元愛で維持されている外湯は地元の方同士や地元の方と観光客との素敵な交流の場所にもなっています。

野沢温泉に行ったら外湯めぐりは欠かせない!

野沢温泉に行ったら宿泊先の温泉だけでなく、13の外湯めぐりは欠かせない野沢温泉のさいだいの目玉でもあります。
ただし観光客として入るためには最低限のマナー・エチケットを守ることが大切です。
外湯は地元湯仲間が守り続けているもの。誰もが気持ちよく入れるように自分勝手な行動は避けることが大切です。
寸志は必ず納め、入浴前には身体を洗い、タオルを湯船の中に入れないようにし、出る前にはきちんと身体を拭いてから出るようにしましょう。
あくまで地域住民の方の大切な場所という事を心得ておきましょう。
また、入浴時間は決められており、防犯などの為、深夜は入れないのであらかじめ入浴時間もチェックしておくと安心です。

外湯は野沢温泉のシンボルである大湯(おおゆ)、歴史の古い上寺湯(かみてらゆ)、熊が発見したと言われる熊の手洗湯(くまのてあらゆ)、つつじ山公園入口にある真湯(しんゆ)、民宿組合案内所の地下にある横落の湯(よこちのゆ)、大湯からちょっとだけ下がったところにある河原湯(かわらゆ)、麻釜通りにある麻釜の湯(あさがまのゆ)、麻釜の源泉のちょっと上にある滝の湯(たきのゆ)、2階建ての班山文庫の下にある十王道の湯(じゅうおうどうのゆ)、西ノ神宮の裏手にある新田の湯(しんでんのゆ)、松葉民宿の中心にある松葉の湯(まつばのゆ)、班山文庫の上にある秋葉の湯(あきはのゆ)、共同浴場の木造湯屋建築で一番大きな中尾の湯(なかおのゆ)の13湯。
野沢温泉滞在中に気に入った外湯から好きなだけ体験してみましょう。
それぞれに利用案内が書かれているので、入る前に必ず読んでから入ると安心です。

代表的な野沢温泉の外湯3選

野沢温泉の13の外湯はそれぞれに個性があり、万全に管理されており、お試しいただきたい温泉ばかりですが、その中でも体表的な外湯を3つご紹介しましょう。

まず1つ目は外湯の中でも一番人気であり、温泉街の中心にあるシンボル的存在の大湯です。
一際目を引く湯屋建築は江戸時代の趣があり、とても美しく引き寄せられる魅力にあふれた外湯です。
泉質は単純硫黄泉で効能として糖尿病・慢性中毒症・リュウマチなどが挙げられます。
あつ湯とぬる湯の2種類がありますが、ぬるいお湯に入り慣れている方にとってはどちらもかなり熱め。
地元の方は熱いお湯が当たり前となっており、身体が湯温になれているため水をやたらに入れることはしません。
野沢温泉の外湯の特徴は42~90度の源泉が注がれているのでどれも熱いので注意が必要です。
観光で訪れた方は、まず迷わずぬる湯から入り、湯もみ板があるので利用しながら入りましょう。
それでも熱い場合はお水も用意してありますが、こういった水道代も地元の方の行為であるため、自分の都合で大量にお水を入れることは避け、どうしても熱い時のみ使用し、お湯に入ることが出来たらお水をすぐに止めるようにするように心がけましょう。

2つ目にご紹介するのは秋葉の湯です。
脱衣所と浴室が区切られているため、観光客にとっては利用しやすく人気となっています。
源泉名は大釜で含硫黄・ナトリウム・カルシウムー硫黄塩温泉です。
無色透明でニキビ・しもやけ・リュウマチ・慢性中毒・月経異常・運動障害・皮膚や粘膜に過敏な方におすすめです。

3つ目は川原の湯。こちらも大湯と同様、湯屋造りとなっており、人気の温泉です。室内が明るく、硫黄の香りが良い温泉です。
単純硫黄温泉で効能はリュウマチ・慢性中毒症・糖尿病・角化症など。かなりお湯は熱めなので熱いお湯が好きな方、目を覚ましたい朝湯に最適です。

たまごを購入して、温泉たまご体験も楽しい!

温泉たまごが大好きという方は多いのではないでしょうか。
温泉の温度を利用してできた温泉たまごは半熟たまごとは逆で白身が卵黄よりも柔らかく、プルンとした舌触りが特徴。だし汁醤油などで食べれば最高ですよね。
野沢温泉の温泉街は観光客自信が温泉たまごづくりを楽しめ、体験できる場所があります。
たまごは温泉街の商店で気軽に購入することが出来ます。
ミニ温泉広場ゆらりをはじめ、外湯では上寺湯、熊の手洗湯、松葉の湯、十王道の湯で作ることが出来、作り方や時間などは表示されています。

その他野沢温泉の外湯は洗濯場が併設されており、地元の方が洗濯だけでなく、野菜洗いなどに利用しています。
11月上旬になると長野県では有名な野沢菜漬けを作るため、タイミングが合えば洗濯場で野沢菜を洗い、漬ける所を見ることが出来ます。
地元の方と温泉が生活に密着している様子を間近に体験できる素敵な野沢温泉村。ぜひ一度訪れ魅力に触れ、ご自身で体験してみてください。
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