家庭菜園

山椒の育て方と効能は?

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山椒は、香りが良くて料理などに入っているといいですよね。販売されている山椒は、結構高いので、できれば家庭菜園もしてみたいですね。
山椒を家庭菜園で育てることができるのかを詳しく見てみませんか。山椒を使った効能についても気になりますので、ご紹介します。

山椒は何の仲間?

まず、山椒は何の仲間なのかから調べてみました。山椒は、ミカン科サンショウ属の落葉低木です。秋冬の落葉の時期には葉っぱがなくなり少し寂しくなります。山椒がミカン科というのには少し驚きですね。葉っぱが変わった形をしていて、トゲがある所なども特徴的ですね。いろいろ不思議なことがいっぱいの山椒の木です。詳しく見ていきます。

山椒は、日本が原産の木です。北は北海道から南は屋久島まで幅広く生育していると言われています。樹高は2m~5mで大きくなると結構な大きさになります。

山椒は、葉っぱの香りが良く、山椒の実もよく収穫されて利用されていますよね。いろいろと楽しむ所が多い木です。また、最近ではトゲのない山椒の苗も売られています。

山椒の育て方をご紹介

山椒の木はミカン科ということですが、育て方についてはそれほど難しくありません。日本が原産ですので、あまり世話がいらないでしょう。半日陰でも育つので育てやすい植物です。日当たりはいい場所に植えるのがおすすめですが、過湿な土を好みますので、西日が当たって乾燥するような場所は控えましょう。半日陰に植えるのが、失敗も少ないかもしれませんね。

山椒は、特に夏の水切れに注意をしながら育てるのがコツです。また、梅雨時の過湿にも注意が必要です。土は、水はけがよく、腐葉土などが混ざった肥沃な土に植えるのがおすすめと言われています。

冬に苗を植えて、春に花が咲き、6月~7月に緑の山椒の実を収穫することができます。早めに収穫した方が柔らかな実を収穫することができて美味しいですよ。山椒の緑の実は、佃煮などにも利用されますよね。鰻によく使われる、粉山椒は、熟した実の皮の部分を粉にしたものです。こちらもよく使っている人が多いでしょう。

また、山椒の木には雌雄があり、実ができるのは雌株のみですので気を付けましょう。植えていても実がならないということもあります。最近では雌雄同種の苗も売られています。また、雄株であっても新芽を楽しんでいる人もたくさんいますよ。

葉っぱは、香りが良く、木の芽としてお豆腐の上などに載せたりして使えます。春の新芽を摘み取ると柔らかくていいですよ。独特の辛味もありますので、重宝します。植えておくと、実や葉といろいろ活用できるのが山椒の木のいい所ですね。

山椒は、またミカン科ですので、アゲハ蝶が飛んできて、卵を産み付けて幼虫が葉を食べつくしてしまいます。葉っぱをよく観察して、アゲハ蝶の幼虫には十分気を付けて育てましょう。

また、山椒の木を枯らしたという人も結構います。植え替えると弱りやすく、環境の変化も苦手な山椒の木です。強い風にさらされないように、西日が当たらないようになど、植える時には十分注意して植えておくことが大切です。

日本では歴史のある香辛野菜の山椒!効能もいろいろ

山椒の効能についてですが、山椒は日本原産で古くから歴史のある香辛野菜です。古くは「ハジカミ」という名で呼ばれていて、「魏志倭人伝」や「古事記」にも出てきます。「山椒は小粒でもぴりりと辛い」ということわざを聞いたことがありますよね。山椒の実は、とても小さいのですが、少し辛みがあって、この成分は「サンショオール」と呼ばれます。

この「サンショオール」が胃腸の働きを良くし、消化不良や下痢、食欲減退などを改善させたりします。また、打撲や捻挫などの鎮痛効果もあるとされています。

他にも山椒の実には、食物繊維やカルシウム、鉄分などのミネラルやビタミンB、Eなどがたくさん入っていて栄養的にもいいと言われます。山椒の実は佃煮などでも食べますよね。

また、よく食べられる鰻に掛ける粉山椒にも体にいい効果があります。粉山椒は、山椒の実の皮から作りますが、「シトローネ」という成分が胃もたれや体温を上げる効能を持っています。

女性の月経痛や発汗を促して冷え性にもいいと言われています。女性には強い味方と言えそうですね。夏バテなどにも山椒の実の爽やかな辛さで乗り越えている人も結構いるようです。ただ、山椒もあまり食べ過ぎると刺激が強すぎて、下痢などの副作用もかえって出てきます。食べ過ぎには注意しましょう。

山椒の育て方は簡単!食べ過ぎには注意も

山椒の育て方についてご紹介しました。元々日本原産で古くから育てられていた山椒です。育てやすく日本の気候にも合っているでしょう。胃腸の働きをよくしたり、冷え性予防や漢方として使われたりするなど、様々な効能もある山椒です。庭の半日陰の場所などに植えて育ててみるといいですね。

春の新芽や夏前の山椒の実の収穫、そして実の皮をペッパーミルなどで挽くと粉山椒を作ることができます。いろいろと活用できる山椒です。庭や鉢に植えて活用してみませんか。

監修:トマト
毎日いろいろな発見をさせられるガーデニングです。
長年のガーデニング経験から育て方の難しさもそれぞれの植物に学んでいます。
多肉植物などにも凝っていて、新しい発見と成長を見ていきたいと思っています。
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