家庭菜園

美味しいさやえんどうを収穫するコツは?

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家庭菜園で、さやえんどうを美味しく育ててみることができたら素敵ですよね。
さやえんどうは、料理にも使いやすく、自分で育てておくととても便利でしょう。
さやえんどうを上手に育てるコツについて、詳しくご紹介します。

さやえんどうを育てるのは簡単?暑さ寒さ対策は?

まず、日本にお馴染みの野菜、さやえんどうですが、育てるのは簡単なのでしょうか。さやえんどうは、実はエチオピアから中央アジアが原産で、寒さに強く冷涼な気候を好む野菜です。ちょっと日本とは違う気候が原産地ですが、上手に育てることができるのでしょうか。

さやえんどうは、日当たりが良く、風のあまり強くない所に植えるのがまず、おすすめです。ツルがある「つるあり種」とツルが伸びず高さも低い「つるなし種」の2通りがあります。「つるあり種」の場合の方が、次々と長く収穫ができます。

さやえんどうは、10月中旬から11月上旬の秋に種を蒔いて、4月中旬~6月上旬に収穫します。あまり暑さ対策については気にしなくてもいいようです。

さやえんどうで、注意するのは、種を蒔く時期が遅くなって、あまり寒くて枯れてしまわないようにすることです。かといって、早く種を蒔けばいいというわけでもなく、早すぎると今度は株が大きくて、寒さに対する抵抗力がなくなってしまいます。大きさが15cm~20cm程度の時に冬越しをさせるのがベストで、結構コツが必要です。

また、寒さに強いとは言え、寒さ対策はやはり必要です。冬に霜でさやえんどうの根が浮き上がって、枯れてしまうことが時にあります。霜で根が浮き上がっている場合は、手で押さえたり、霜柱をなくすように足で踏んだりしてみましょう。そうするだけですので、気を付けておきましょう。

さやえんどう栽培で気を付けることは?

また、さやえんどうの栽培の際には、注意することがあります。さやえんどうは、連作を嫌います。同じ場所に連作していると、急に黄色くなって枯れることがあります。豆類では連作に気を付ける必要があり、最低でも3~4年は間隔をあけて栽培する必要があります。

また、酸性土壌も嫌います。最初に土に苦土石灰を混ぜておくようにしましょう。過湿にも弱いために、水はけを良くして育てます。そして、秋のタネ蒔きの際には、1週間以上前に堆肥と元肥をやっておき、畝を作って準備して植えるのがコツです。

肥料のやり方や支柱のコツは?

肥料は、秋蒔きでは、種を蒔いた1ヶ月後と開花前に肥料を遣るようにします。
そして、収穫するまで1ヶ月ごとに追肥をしてあげるとおすすめです。ただし、肥料によって「つるボケ」しないように注意します。1回1平方メートル当たり化成肥料(N:P:K=8:8:8)を約30g程度やるのがベストです。肥料を遣りすぎると窒素肥料が多くなって、ツルばかりが伸びて、さやえんどうの実つきが悪くなりますので、注意が必要です。

また、さやえんどうのツルですが、「つるあり種」は、ツルが15cm~20cmほどになってきたら、1.5m~2mの支柱を立てます。そして、それにネットやひもを掛けるようにして、それにツルを誘引していくといいですよ。

さやえんどうを美味しく収穫するには?

さやえんどうを美味しく収穫するには、その収穫時期が大事です。さやえんどうのさやをよく見て観察しておきましょう。さやの実が膨らんでいく様子が外側から見えてきますので、そうなると収穫時期です。

さやえんどうの花が咲いてから25日くらいとなりますので、開花時期を記録しておくのもいいですね。収穫時期が遅くなると、さやえんどうは固くなっていきますので、気を付けましょう。さやの付け根を指でつまんで収穫するか、ハサミで切るといいですよ。

さやえんどうは、立ち枯れ病やうどんこ病を発生する可能性がありますので、沢山収穫するためには病気にも気を付けることが必要です。立ち枯れ病は、水はけが悪いとなりがちです。また、収穫時期は、うどんこ病が発生しないように気を付けなければなりません。ツルが混んできたら、密集しないようにして、風を通します。そうすることで、うどんこ病にもかかりにくくなります。

暖かくなってから、さやえんどうの元気がなくならないようにするのがコツです。また、水が切れないように、収穫までは水遣りをしっかりしましょう。

さやえんどうの栽培と収穫はコツをつかんで

さやえんどうは、10月中旬から11月上旬に種を蒔いて、翌年の4月中旬~6月上旬には収穫でき、栽培も楽しみです。
花が咲いてから25日で収穫できますので、それを目標に育てていくといいですね。さやえんどうは、未熟な柔らかなうちに食べるのが魅力です。収穫時期を見極めて柔らかなうちに採取したいですね。

他にも、豆を大きくして、さやごと食べる「スナックエンドウ」なども最近では人気です。
さやの中の豆だけを食べる「グリーンピース」も仲間にはあります。どれも、それぞれに特徴があります。まずは、さやえんどうの栽培から始めてみるのもいいでしょう。栽培と収穫のコツを覚えて、美味しいさやえんどうを自分で味わってみませんか。

監修:トマト
毎日いろいろな発見をさせられるガーデニングです。
長年のガーデニング経験から育て方の難しさもそれぞれの植物に学んでいます。
今は多肉植物などにも凝っていて、新しい発見と成長を見ていきたいと思っています。
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