家庭菜園

にんにくを栽培するって難しい?

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にんにくは料理によく使い、買ってくることも多いと思いますが、自分で栽培することも可能なのでしょうか。
あまりにんにくを育てているという人も聞かないのですが、にんにくの栽培について詳しくご紹介します。栽培するコツもご紹介しますよ。

にんにくは何の仲間?

まずは、にんにくが何の仲間かですが、ヒガンバナ科ネギ属の多年草です。私達がよく使って食べているのは、にんにくの球根です。茎も「にんにくの芽」としてよく利用されますよね。独特の強い香りが特徴と言えますよね。

原産地は中央アジアで、とても古い昔から栽培されてきた野菜です。紀元前3200年頃に古代エジプトで作られていたそうです。日本には中国から8世紀には伝わっていたと言われている歴史のある野菜です。

そして、その中国は、にんにくの世界の生産量の8割を占める大産地です。それだけよくにんにくが使われてもいるのでしょう。中国では「大蒜(たいさん)」として、漢方にも使われます。日本ではというと、青森県で8割のにんにくが作られていますよ。

にんにくについては、実は、意外と気候や天候の影響を受けやすい野菜と言われています。育てる際には、寒地向けと団地向けがありますので、地域によって育てる品種を選ぶのが育てる際の大きなポイントです。意外とデリケートなにんにく栽培ですので見ていきましょう。

にんにくにもいろいろな品種がある!

まず、にんにくにもいろいろな品種があります。最初に、ご紹介する「ホワイト6片」は、私達が良く見ているお馴染みのにんにくです。中が6つに分かれています。寒地系にんにくの品種で、青森県などで栽培されている品種となっていますよ。
北関東まででしたら、この品種を育てることができます。ただし、暖かい地方ですと、あまり大きくならずに病気にかかりやすくなりますので気を付けましょう。

そこで、関東以西の暖かい地方におすすめなのが「平戸」という品種です。割と育てやすく、ニンニク特有の香りも充分味わえます。
また、最近では、「無臭にんにく」というものが売られていますが、こちらも、暖地でも育てやすい品種です。暖地でも大きく育ち、鱗片が10個以上付き、掌に載せてもとても大きな品種です。香りがマイルドと言われ、にんにくの強い香りが苦手な人にもおすすめでしょう。
「嘉定(かてい)」という品種も、暖地向けの品種です。早生品種で早く収穫できるのも魅力ですよ。少し小ぶりのにんにくになるのですが、香りがしっかり強いものです。また、若い時に収穫すると、葉も楽しむ「葉にんにく」としても味わうことができます。

また、「ジャンボにんにく(エレファントガーリック)」というのがあるのを知っていますか。
掌にいっぱいの大きなサイズのにんにくです。「リーキ(西洋ネギ)」の仲間と言われている品種です。とても大きなにんにくですが、栽培方法は普通のにんにくよりも育てやすいと言われていますので、育ててみるのも楽しいのではないでしょうか。

にんにくの栽培方法は?

こうして見てきますと、にんにくにも色々なバラエティ豊かな品種があることがわかります。ただ、基本的な栽培方法はどれも変わりませんので、育て方についてご紹介します。

にんにくはプランターでも庭でも育てることができます。プランターで育てる場合は、少し小さめのにんにくになります。土は、過湿に弱いので水はけのいい土にするのがおすすめです。

まず、植え付けにいい時期は9月~10月で、最初ににんにくの鱗片を購入して植えます。にんにくが球のままの塊か、ネットに入ったばらになった鱗片が売られていますので購入するといいでしょう。1片ずつを植え、薄皮は付いたままで大丈夫です。その際、小さすぎる鱗片は避けるようにします。

にんにくは過湿に弱いため、水の遣りすぎに注意をしながら育てるのがおすすめです。追肥を3回ほど行うようにします。そして、4月~5月になると、茎の上の方からトウが出たらそれを摘み取ります。そうすることで、にんにくの球が大きく生長していきますよ。

そして、6月頃、地上部の葉が枯れ始めたらにんにくの収穫時期です。その前に、葉が枯れた場合も収穫してしまうようにします。

にんにくの栽培では病気に気を付けて

にんにくの栽培については、病気に気を付けることが一番大切です。病気で失敗して収穫できないことも多くあるからです。特に3月~4月の暖かくなった頃に、病気にかかりやすく、5月頃の収穫前になってダメになってしまいます。

この頃になって、農薬を使用してもあまり意味がありませんので、病気にかかる前の2月下旬~3月の春前に少量の農薬でもいいので、病気の予防として使うことがおすすめです。そうすることで、にんにくをしっかり収穫することができるようになりますよ。

にんにくは、そうした点では少し栽培するのが少し難しい野菜かもしれません。しかし、育てるコツを知ることでしっかりと育てることができます。家庭菜園初心者で心配な人は、ネギから栽培を始めて、にんにくの栽培に慣れていくのもいいかもしれません。にんにくの栽培のコツをつかんで、ぜひ収穫できるようにチャレンジしてみたいですね。

監修:トマト
毎日いろいろな発見をさせられるガーデニングです。
長年のガーデニング経験から育て方の難しさもそれぞれの植物に学んでいます。
今は多肉植物などにも凝っていて、新しい発見と成長を見ていきたいと思っています。
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