「ユリの女王」カサブランカ
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1.カサブランカの季節
カサブランカは、初夏になると大輪の花を咲かせるユリ科の植物で、絢爛豪華な花と香りを楽しめます。純白で気品漂う花姿から「ユリの女王」とも喩えられます。
カサブランカは耐寒性の球根植物です。秋に球根を植えておくと、冬の間に地中で養分を蓄え、春になると活発に地上部を成育させます。草丈1〜2m位まで成長し、初夏6月頃から開花期を迎えます。
カサブランカの花期は6月から8月頃までですが、見ごろの最盛期は6月から7月頃でしょう。夏の暑さにも比較的強い植物ですが、直射日光や西日には弱い性質を持っているので、真夏は日除けの対策をしてください。鉢植えの場合でも風通しの良い明るい半日陰に移動させて上手に夏越しをさせましょう。
カサブランカは、花が咲き終わったらすぐに花の付け根か、花穂全体を手で折り取り、花がら摘みをします。
めしべの下のふくらみ部分を完全に取り除くことがコツです。この部分が残っていると、養分をそこに貯めようとして、球根に栄養が回らなくなってしまいます。
さらに、葉は9月以降、秋になっても青々と茂らせたまま育てます。残した葉が自然に黄色くなって枯れるまでそのままにしておきましょう。
お礼肥として緩効性化成肥料を株元に少量施すと球根が太り、充実します。冬になり、朝晩の気温が15℃以下になると、カサブランカの球根は休眠に入ります。
葉が全部枯れ落ちたら、株の根本から茎をカットして冬越しさせましょう。休眠中は寒さに十分当てた方が翌年の花付きがよくなりますよ。
カサブランカは耐寒性の球根植物です。秋に球根を植えておくと、冬の間に地中で養分を蓄え、春になると活発に地上部を成育させます。草丈1〜2m位まで成長し、初夏6月頃から開花期を迎えます。
カサブランカの花期は6月から8月頃までですが、見ごろの最盛期は6月から7月頃でしょう。夏の暑さにも比較的強い植物ですが、直射日光や西日には弱い性質を持っているので、真夏は日除けの対策をしてください。鉢植えの場合でも風通しの良い明るい半日陰に移動させて上手に夏越しをさせましょう。
カサブランカは、花が咲き終わったらすぐに花の付け根か、花穂全体を手で折り取り、花がら摘みをします。
めしべの下のふくらみ部分を完全に取り除くことがコツです。この部分が残っていると、養分をそこに貯めようとして、球根に栄養が回らなくなってしまいます。
さらに、葉は9月以降、秋になっても青々と茂らせたまま育てます。残した葉が自然に黄色くなって枯れるまでそのままにしておきましょう。
お礼肥として緩効性化成肥料を株元に少量施すと球根が太り、充実します。冬になり、朝晩の気温が15℃以下になると、カサブランカの球根は休眠に入ります。
葉が全部枯れ落ちたら、株の根本から茎をカットして冬越しさせましょう。休眠中は寒さに十分当てた方が翌年の花付きがよくなりますよ。
2.カサブランカの地植え
カサブランカの花の内部には、他のユリに見られるような縞模様や斑点がありません。
葉も他のユリより肉厚で光沢があります。混じりけのない純粋な花容から、高貴や純潔のシンボルとされています。
ご自宅に庭がある場合は、午前中だけ日が当たる東側に植えるのがおすすめです。午後から日陰になるような場所なら理想的です。なければ、日光を浴びすぎても弱るので、明るい半日陰に植えて楽しみましょう。細い茎からすらっと伸びた華麗な花姿と芳しい香りは、庭の主役になること間違いなしですよ。群生させると、さらに豪華で素敵です。
カサブランカの球根は、秋10〜11月頃に植え付けます。風通しと排水の良い場所に、球根3〜4個分の深さの植穴を掘り、腐葉土と苦土石灰を混ぜ込み、カサブランカの好む弱アルカリ性の土壌にしておくのがポイントです。球根はとても乾燥に弱いので、購入したその日のうちに植え付けをしましょう。
植え付けの際は、元肥として緩効性肥料を施し、球根の芽の出る部分を少し外向きに等間隔で並べると花姿がきれいです。
株間は球根の2倍以上、隔てて球根を置いたら用土で覆ってください。たっぷりと水やりをしたら植え付けは完成です。
その後の水やりは地植えの場合、長期間、晴れの日が続かなければ必要ありません。
葉も他のユリより肉厚で光沢があります。混じりけのない純粋な花容から、高貴や純潔のシンボルとされています。
ご自宅に庭がある場合は、午前中だけ日が当たる東側に植えるのがおすすめです。午後から日陰になるような場所なら理想的です。なければ、日光を浴びすぎても弱るので、明るい半日陰に植えて楽しみましょう。細い茎からすらっと伸びた華麗な花姿と芳しい香りは、庭の主役になること間違いなしですよ。群生させると、さらに豪華で素敵です。
カサブランカの球根は、秋10〜11月頃に植え付けます。風通しと排水の良い場所に、球根3〜4個分の深さの植穴を掘り、腐葉土と苦土石灰を混ぜ込み、カサブランカの好む弱アルカリ性の土壌にしておくのがポイントです。球根はとても乾燥に弱いので、購入したその日のうちに植え付けをしましょう。
植え付けの際は、元肥として緩効性肥料を施し、球根の芽の出る部分を少し外向きに等間隔で並べると花姿がきれいです。
株間は球根の2倍以上、隔てて球根を置いたら用土で覆ってください。たっぷりと水やりをしたら植え付けは完成です。
その後の水やりは地植えの場合、長期間、晴れの日が続かなければ必要ありません。
3.カサブランカの鉢植え
カサブランカの鉢植えが一鉢あるだけで、素敵な香りに包まれてゴージャスな気分になれますよね。鉢植えは10〜11月の植え付け適期に行い、日当たりと風通しの良いベランダや明るい半日陰の庭に置いて楽しみましょう。
8〜10号の大きめの深鉢を用意してください。用土は草花用培養土、または赤玉土6:腐葉土3:パーミキュライト1の配合土に緩効性化成肥料を少量混ぜたものを使います。鉢底ネットを敷き、鉢底石、1/3まで用土を入れて、球根を置きます。芽の出る部分を外向きに、深さは球根1〜2個分、株間は球根の2倍以上離します。ウォータースペースを取って用土で覆い、鉢底から流れ出るまで水やりをすれば植え付けは完成です。
日中の水やりは根腐れの原因になるので、午前か夕方の涼しい時間に表土が乾いてから、たっぷりと与えてください。
夏場など乾燥具合によっては朝夕2回行います。春には支柱を1本、株元近くに立てましょう。上根を傷つけると、傷口からウイルスが入るので慎重に差し込み、数か所を麻紐などで結び固定させます。3月下旬から4月頃になったら、週に1回ほど薄めた液体肥料を施しましょう。
カサブランカは、球根の上に生えている根から水と養分を吸収するので、追肥は球根の上の土に施すのがポイントです。球根の下根は、カサブランカを支えてくれますが、水・養分を吸収する力はありません。花が終わったら首元から花を摘み取りますが、葉は摘み取らず、そのまま11月頃まで残しておくと、球根が充実して来年の花つきがよくなります。鉢植えで3年間は元気な花が咲きますが、4年目以降、花数が徐々に少なくなったら植え替えが必要です。
8〜10号の大きめの深鉢を用意してください。用土は草花用培養土、または赤玉土6:腐葉土3:パーミキュライト1の配合土に緩効性化成肥料を少量混ぜたものを使います。鉢底ネットを敷き、鉢底石、1/3まで用土を入れて、球根を置きます。芽の出る部分を外向きに、深さは球根1〜2個分、株間は球根の2倍以上離します。ウォータースペースを取って用土で覆い、鉢底から流れ出るまで水やりをすれば植え付けは完成です。
日中の水やりは根腐れの原因になるので、午前か夕方の涼しい時間に表土が乾いてから、たっぷりと与えてください。
夏場など乾燥具合によっては朝夕2回行います。春には支柱を1本、株元近くに立てましょう。上根を傷つけると、傷口からウイルスが入るので慎重に差し込み、数か所を麻紐などで結び固定させます。3月下旬から4月頃になったら、週に1回ほど薄めた液体肥料を施しましょう。
カサブランカは、球根の上に生えている根から水と養分を吸収するので、追肥は球根の上の土に施すのがポイントです。球根の下根は、カサブランカを支えてくれますが、水・養分を吸収する力はありません。花が終わったら首元から花を摘み取りますが、葉は摘み取らず、そのまま11月頃まで残しておくと、球根が充実して来年の花つきがよくなります。鉢植えで3年間は元気な花が咲きますが、4年目以降、花数が徐々に少なくなったら植え替えが必要です。
4.カサブランカの植え替え
カサブランカの植え替えは、9〜11月頃に葉が黄色くなってきたときが目安です。
鉢植えなら1年に1回、用土を入れ替えてから植え替えを行い、地植えの場合は3年に1回の頻度で場所を変えて植え替えます。カサブランカの球根は乾燥に弱いので、できるだけ掘り出したその日のうちに植え替えましょう。
まずは、球根を掘り上げます。茎の部分を手でひねりながら球根を引き抜き、古く弱った根や短い根を取り除きましょう。根や茎をハサミで切るとウイルスが侵入する可能性があるので、手作業の方が安全です。
取り出した球根はきれいに水洗いをした後、オーソサイド液など殺菌剤を規定の倍率に薄めて、約30分漬け込んで殺菌します。風通しの良い場所で数時間水揚げしてから、新しい鉢や庭に植え付けます。時間がないときは園芸用の殺菌剤スプレーで代用します。土は、市販の園芸用土か、赤玉土中粒6:腐葉土3:パーミキュライト1を混ぜたものを用意しておきましょう。
地植えの場合は、植え替えや分球で数を増やす等の理由がなければ、無理に掘り出す必要はありません。
寒い地域では寒冷砂や腐葉土などを被せて冬越しをしましょう。植え替えのタイミングで余った球根は、掘り出して殺菌した後に湿らせたパーミキュライトの中に入れて乾燥させないように気をつけながら保管しておきましょう。
鉢植えなら1年に1回、用土を入れ替えてから植え替えを行い、地植えの場合は3年に1回の頻度で場所を変えて植え替えます。カサブランカの球根は乾燥に弱いので、できるだけ掘り出したその日のうちに植え替えましょう。
まずは、球根を掘り上げます。茎の部分を手でひねりながら球根を引き抜き、古く弱った根や短い根を取り除きましょう。根や茎をハサミで切るとウイルスが侵入する可能性があるので、手作業の方が安全です。
取り出した球根はきれいに水洗いをした後、オーソサイド液など殺菌剤を規定の倍率に薄めて、約30分漬け込んで殺菌します。風通しの良い場所で数時間水揚げしてから、新しい鉢や庭に植え付けます。時間がないときは園芸用の殺菌剤スプレーで代用します。土は、市販の園芸用土か、赤玉土中粒6:腐葉土3:パーミキュライト1を混ぜたものを用意しておきましょう。
地植えの場合は、植え替えや分球で数を増やす等の理由がなければ、無理に掘り出す必要はありません。
寒い地域では寒冷砂や腐葉土などを被せて冬越しをしましょう。植え替えのタイミングで余った球根は、掘り出して殺菌した後に湿らせたパーミキュライトの中に入れて乾燥させないように気をつけながら保管しておきましょう。
5.カサブランカの種類
カサブランカは、日本をはじめ海外でも冠婚葬祭などに使われる格式の高い花として有名です。
もともと明治時代に日本から輸出した原種を元にヨーロッパで改良した栽培品種なので、別名「オリエンタルリリー」「ジャパニーズハイブリッド」とも呼ばれます。
純白のイメージが浸透していたため、他の色の需要は少なく、最近になって花色の数が増えましたが、それでもまだ品種はさほど多くありません。最近になってピンク、黄色やオレンジ色などが栽培されるようになりましたが、原種が同じなので、主に色の違いがメインとなります。切り花での人気が高く、カサブランカ同様に独特の芳香があります。
・カサブランカ:大輪で白色の花を咲かせ、独特の芳香が特徴です。茎が少し弱く、支柱がないと倒れてしまうことがあります。
・ダブルカサブランカ「ホワイトアイズ」:花びらは白色の八重咲きのカサブランカです。
・イエローカサブランカ「コンカドール」:クリーム黄色で弁先は薄いクリーム黄色
・パープルカサブランカ「パープルプリンス」:赤紫色
・ピンクカサブランカ「ブルレスカ」:薄紫色
・ピンクカサブランカ「マレロ」:ピンク色で葉脈が白色
・オレンジカサブランカ「コルコバード」:オレンジ色
・レッドカサブランカ「マンボ」:赤色
・ゴールデンカサブランカ:黄色
ペンネーム:Yoshidanz
ファームステイしたのをきっかけに農業生活にはまる。イギリスのオーガニックガーデニングを通信教育で勉強しながら、コンポースト造りと家庭菜園に挑戦。現在はニュージーランドの海沿いの丘陵地に土地を購入、ポタジェで有機野菜作りに励んでいる。
もともと明治時代に日本から輸出した原種を元にヨーロッパで改良した栽培品種なので、別名「オリエンタルリリー」「ジャパニーズハイブリッド」とも呼ばれます。
純白のイメージが浸透していたため、他の色の需要は少なく、最近になって花色の数が増えましたが、それでもまだ品種はさほど多くありません。最近になってピンク、黄色やオレンジ色などが栽培されるようになりましたが、原種が同じなので、主に色の違いがメインとなります。切り花での人気が高く、カサブランカ同様に独特の芳香があります。
・カサブランカ:大輪で白色の花を咲かせ、独特の芳香が特徴です。茎が少し弱く、支柱がないと倒れてしまうことがあります。
・ダブルカサブランカ「ホワイトアイズ」:花びらは白色の八重咲きのカサブランカです。
・イエローカサブランカ「コンカドール」:クリーム黄色で弁先は薄いクリーム黄色
・パープルカサブランカ「パープルプリンス」:赤紫色
・ピンクカサブランカ「ブルレスカ」:薄紫色
・ピンクカサブランカ「マレロ」:ピンク色で葉脈が白色
・オレンジカサブランカ「コルコバード」:オレンジ色
・レッドカサブランカ「マンボ」:赤色
・ゴールデンカサブランカ:黄色
ペンネーム:Yoshidanz
ファームステイしたのをきっかけに農業生活にはまる。イギリスのオーガニックガーデニングを通信教育で勉強しながら、コンポースト造りと家庭菜園に挑戦。現在はニュージーランドの海沿いの丘陵地に土地を購入、ポタジェで有機野菜作りに励んでいる。