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大文字草、その名のとおり大の字の花びらをめでよう

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5枚の花弁が偶然にも「大」の字に開くことから「大文字草」と呼ばれている変わった花をご存知でしょうか。大文字草には品種がたくさんあり、実はさまざまな色や形が存在します。今回は育てる楽しみと見る楽しみ、両方を兼ね備えた大文字草のご紹介です。

大文字草とは?

大文字草とは「大」の字に花がつく多年草。日本では北海道から九州まで分布していると言われています。野生では湿った崖の下などに自生、陽の当たらない場所を好み8月中頃から11月頃にかけて開花します。野生の大文字草は白や紅色が一般的ですが、観賞用の園芸品種は薄いピンク色やライムグリーンなどの色合いが楽しめます。また大の字の形をした標準花のほか、花弁が10枚以上のものや花弁の先にギザギザの切れ込みがあるフギレ弁など花の形も品種によってさまざまです。

大文字草の花言葉

大文字草の花言葉は「恋の訪れ」「好意」「情熱」といった恋愛に絡んだ言葉のほか「自由」「 節度」「まぼろし」といった言葉があります。誕生花として割り振られている日にちは11/3、11/8、11/12の3つ。英語では「Saxifraga」として親しまれており、それぞれ「Saxum」は石+ 「Frangere」は砕くという意味です。この語源は「岩石の割れ目から生えるほどの生命力」という説もありますが「尿の結石をとかす作用があるから」という説の方が実は有力です。

大文字草の育て方

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寒さに強いため大文字草を育てる難易度は高くないといわれています。風通しの良い日陰、そして湿度を保つ点が重要です。ただし冬場の冬眠期は乾燥気味で良いとされています。大文字草で注意すべき病気は灰色かび病で、風通しの悪さが原因となり発症します。花や蕾のシミ、葉っぱの変色などがないか注意して観察し、症状が出た部分は取り除きましょう。2、3月頃に植えた大文字草は9月頃にかわいらしい「大」の字を咲かせます。バラエティ豊かな大文字草なのでいくつかの品種を楽しむのも良いかもしれません。

大文字草とユキノシタの違い

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大文字草もユキノシタもユキノシタ科ユキノシタ属の植物です。ただし違いがいくつかあります。まず見た目ではユキノシタのみ葉の主脈に沿って白色の斑があり、「大」の字の上3つの花弁に紋が存在します。そして大文字草は9月から11月にかけて咲く花ですが、ユキノシタは5月から6月にかけて咲きます。ユキノシタも大の字をしているためよく混同されますが、このようにいくつか違いが存在するのです。ちなみに大文字草の近縁種として人字草も存在しており、こちらは「人」の形に似ているためその名が付いている花です。

まとめ

その見た目から一見繊細そうな大文字草ですが、意外にも全国各地に生息しており育てる難易度も比較的優しいとされています。正しい知識を持って大文字草の栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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