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真っ赤な紅葉が美しい箒草(コキア)の絨毯・国営ひたち海浜公園

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ネット記事やニュースなどで、野原一面に、もこもことした赤いコキアが群生している画像を見たことはないでしょうか。
圧巻のコキアの真っ赤な絨毯が見られる「国営ひたち海浜公園」をご紹介したいと思います。
フサフサで、こんもりとしたグリーンの株が、秋になるにつれて緋色に変化していく植物「コキア」。ホウキグサ(箒草)といったほうが分かりやすいかもしれませんね。

コキアとは

・学名:Bassia scoparia (Kochia scoparia)
・英名:サマーサイプレス、バーニングブッシュ
・和名:ホウキギ、イソボウキ、イソホウキギ
・分類: ヒユ科ホウキギ属(バッシア属)の一年草
・開花:8月
・鑑賞時期:7月〜11月

かつてはアカザ科に属していましたが、現在ではヒユ科の一年草です。
こぼれ種でもよく増え、庭のあちらこちらから生えてきますが、いざ鉢植えで育てようとするとうまくいかない一面もあります。元々、ユーラシア大陸乾燥地帯の植物で、加湿を避けて育てます。コキアは根が深く張る直根性植物で、根を傷めると育たなくなってしまうので植え替えはしないのが基本です。
鉢植えでポットが小さいと、イメージ通りにこんもり育たず、細長くなったり、赤く色付かなかったり、意外と難しい面もあるのです。

コキアの絨毯!国営ひたち海浜公園

国営ひたち海浜公園は、その名のとおり茨城県ひたちなか市にあります。国営ひたち海浜公園は面積約200ヘクタールにもおよぶ大規模な都市型公園で、海に面し、さわやかな潮風が駆け抜けます。

園内は「みはらしエリア」「樹林エリア」「草原エリア」「砂丘エリア」「西口エリア」「南口エリア」「プレジャーガーデンエリア」に分かれており、ピクニックなどのレジャーはもちろん、自然観察体験や、スポーツ、食事、遊園地を楽しむこともでき、県内外から多くの観光客が訪れます。

どの季節に行っても四季折々の花が見られますが、国営ひたち海浜公園の名を一躍有名にしたのは、何といっても秋の「コキア」の季節でしょう。国営ひたち海浜公園内の、「みはらしの丘」にコキアの群生が植えられています。

コキアは7月上旬ごろから見頃を迎え、初夏のライムグリーンのもこもことした姿も、とてもかわいらしく、まるで森の妖精のようでメルヘンチック。夏を過ぎて、秋の声が聞こえ始めた頃から、うっすらと色づき、初めはグレイッシュピンクのような色に変化し、段々とその色が濃くなり、10月には鮮やかな濃赤色に紅葉し「みはらしの丘」を真っ赤に染め上げます。

秋に美しいコキアを堪能できる景勝地、国営ひたち海浜公園。秋晴れの日に、一度は訪れてみたい公園ではないでしょうか。

施設データ

国営ひたち海浜公園

・時間:9:30〜17:00(夏休みは18:00、11月〜2月は16:30まで)
・休園:月曜(祝日の場合翌日火曜)、年末年始、2月の第1火曜日からその週の金曜日まで
※毎日開催する期間もあるので公式HPでご確認ください。
・住所:〒312-0012 茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4
・電話:029-265-9001
・アクセス:常陸那珂有料道路、ひたち海浜公園ICよりすぐ
・公式HP:https://hitachikaihin.jp/

監修:冥王堂あや
クリスマスローズ専門店「冥王堂」店長。交配、育種にも携わる。2014年「クリスマスローズの世界展」にて、新花コンテスト「特別賞」「ミヨシ賞」を受賞。
(公)日本園芸普及協会グリーンアドバイザー。

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