ガーデニング

サフランの育て方

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・学名:
Crocus sativus

・英名:
saffron crocus

・和名・別名:
サフラン

・科名:
アヤメ科

・属名:
クロッカス属

・原産地:
地中海沿岸

サフランの特徴

サフランは秋に咲くクロッカスの一種です。紫色のかわいい花を咲かせます。
サフランはスパイスとして売られています。サフランライスの色付けで使うように、3つのめしべは黄色の染料でもあり、かつて古代ギリシャでは王族のみが使うことが許される色でした。古くは数千年前のペルシャ語の資料にサフランが見られることから、サフランは3000年以上前から栽培が続いているものと推測されます。日本へは江戸時代に生薬として入ってきました。

サフランの詳細情報

※画像はサフランのめしべ。黄色の着色スパイスとして使われます。

・園芸分類
多年草(球根植物)

・草丈・樹高
10cm〜15cm

・耐寒性
強い

・耐暑性
やや弱い

・耐陰性
日なたを好みます

・花色


・開花時期
10月〜12月

サフランの育て方カレンダー

・時期
初夏に球根で出回ります。

・植え付け
8月中旬〜9月中旬

・肥料
植え付け時、花後、2月下旬

・開花
10月〜12月

サフランの栽培環境

・日当たり・置き場所
日当たりを好みます。地中海性気候の植物なので、からっとした風通しのよい場所でよく育ちます。花はやや貧弱になりますが、室内で水耕栽培にすることもできます。

・用土
ややアルカリ気味の用土を好みます。植え付け前に用土を苦土石灰でペーハーを調整します。基本的に鉢植えが適しています。市販の花の培養土にパーライトや軽石をすき込んで、水はけがよいブレンド用土を心がけましょう。庭植えでは、水はけがよくなるよう、腐葉土をすき込みます。

サフランの育て方のポイント

・水やり
地植えの場合:
降雨があれば、特に水やりは必要ありません。日照り続きの時は水やりをします。多雨なら鉢に掘りあげたほうがよいでしょう。

鉢植えの場合:
球根なのでさほど必要としません。用土が乾いたらたっぷりと与えます。初夏には蒸れないよう水を控えます。

・肥料
植え付け時に元肥として緩効性肥料を混ぜ込みます。あとは花後のお礼肥を与えるとよいでしょう。育成期の2月下旬に球根を太らせるようカリ分の多い液肥を与えます。

・病害虫
過湿と軟腐病に気を付けます。

サフランの詳しい育て方

・選び方
6月〜7月頃球根で入手します。重さがあってしっかりしたものを選びましょう。

・植え付け
8月中旬〜9月上旬が植え付け時期です。風通しのよい、水はけのよい用土で、日なたで育てます。球根1個分くらいの深さで植え付けましょう。浅すぎると花付きが悪くなります。

・植え替え・鉢替え
サフランは冬に育成し、春5月頃になると葉が枯れ始め、休眠に入ります。休眠したら球根を掘りあげて、日陰の風通しのよい場所で保管します。8月中旬になったら、新しい用土で植え付けましょう。

・剪定・花後
花後は株元から切り取ります。花後は松葉のような細長い葉が出てきます。

・収穫
めしべ:サフランの赤いめしべは、サフランライスやパエリアなど、料理の黄色の染料となります。一つの花から3本しか取れないので、貴重なスパイスです。開花したらすぐに収穫します。

・冬越し
冬は成長期です。とくに防寒はいりません。休眠期は夏で、5月以降、葉が枯れてきます。

・増やし方
分球して増やします。小さな球根は早く太らせるため、花芽が上がったら咲かせず切り取ります。

監修:冥王堂あや
クリスマスローズ専門店「冥王堂」店長。交配、育種にも携わる。2014年「クリスマスローズの世界展」にて、新花コンテスト「特別賞」「ミヨシ賞」を受賞。
(公)日本園芸普及協会グリーンアドバイザー。

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