ガーデニング

チョコレートコスモスの育て方

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学名:
Cosmos atrosanguineus

英名:
コスモス・アトロサンギネウス
チョコレートコスモス

和名・別名:
特になし

科名:
キク科

属名:
コスモス属

原産地:
メキシコ

チョコレートコスモスの特徴

キク科コスモス属の多年草で、赤茶色の5cmほどの花を咲かせます。
そのチョコレートのような花色と、チョコレートに似た甘い香りをただよわせるところから「チョコレートコスモス」の名が付きました。シックな雰囲気なので特に女性に人気の植物です。日本へは大正時代に渡来し栽培が始まりました。花言葉は、「恋の終わり」「恋の思い出」「移り変わらぬ気持ち」です。
少しもの寂しい意味なのは秋の花だからでしょうか。原種はやや気難しいので、初心者はキバナコスモスとの交配種など丈夫な園芸品種を選ぶとよいでしょう。

チョコレートコスモスの詳細情報

・園芸分類
多年草(球根植物)

・草丈・樹高
30cm〜80cm

・耐寒性
やや弱い(半耐寒性)

・耐暑性
やや弱い

・耐陰性
夏の直射日光は遮光します。

・花色
チョコレート色

・開花時期
9月〜11月(まれに春も開花する)

チョコレートコスモスの育て方カレンダー

・植え付け
4月〜5月

・肥料
4月〜11月

・開花
9月〜11月

チョコレートコスモスの栽培環境

※画像はラズベリーチョコレートコスモス

・日当たり・置き場所
春と秋の育成期は日当たりのよい、風通しのよい場所で育てます。夏の蒸れに弱いので、夏の直射日光は避け、日陰に移動するか、遮光をしましょう。寒さに弱いので、冬季は寒冷地では明るい室内などに移動します。

・用土
地植えの場合:
過湿に弱い植物です。良く耕したのち、少し山にして、軽石などをすき込みます。
鉢植えの場合:
市販の花の培養土に、軽石をすき込み、水はけをよくします。

チョコレートコスモスの育て方のポイント

・水やり
地植えの場合:
降雨があれば、特に水やりは必要ありません。日照り続きの時は水やりをします。
鉢植えの場合:
用土が乾いたらたっぷりと与えます。加湿を嫌うので水の与え過ぎに注意しましょう。

・肥料
植え付け時に元肥として緩効性肥料を混ぜ込みます。固形肥料は育成期の春と秋に与えます。夏場の肥料は切りましょう。

・病害虫
アブラムシ、ハダニ、うどんこ病に注意しましょう。

チョコレートコスモスの詳しい育て方

・選び方
原種のチョコレートコスモスの他に、キバナコスモスと掛け合わせて丈夫になった園芸品種も多数存在します。「ラズベリーチョコレートコスモス」や「ノエルルージュ」などは原種より赤みの強い花色です。「キャラメルチョコレート」はオレンジかかった品種です。最近では「ホワイトチョコ」という白花のチョコレートコスモスの交配種もあるようですよ。

・植え付け
植え付けは5月〜8月に行います。春と秋は日が当たり、真夏の直射日光と真冬の霜を避けられる場所で育てます。移動できる鉢植えが便利でしょう。

・植え替え・鉢替え
地植えの場合:
特に必要ありません。株が込み合って来たら、蒸れ防止のため、分球して間隔を開けるとよいでしょう。
鉢植えの場合:
小さな鉢なら毎年、6号以上なら2〜3年に一度植え替えます。

・剪定・花後
株の剪定は8月頃に行いましょう。下から20cmほどのところで刈り込むと花付きがよくなります。花後は株元から切り取ります。種子はできにくい植物なので種まきで育てることはありません。

・冬越し
半耐寒性の植物です。普通のコスモスと違い、寒さに弱いので、暖地ならば株元にマルチングして越冬しますが、寒冷地では根っこごと掘りあげて、冬季のみ鉢植えにして室内やビニールハウス内で越冬させます。

・増やし方
挿し芽:
5月〜6月に、先端の芽を、2節残してカットし、清潔な小粒用土に挿します。
株分け:
球根が増えたら分球して植え替えます。4月頃が適期です。

監修:冥王堂あや
クリスマスローズ専門店「冥王堂」店長。交配、育種にも携わる。2014年「クリスマスローズの世界展」にて、新花コンテスト「特別賞」「ミヨシ賞」を受賞。
(公)日本園芸普及協会グリーンアドバイザー。

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