キバナコスモスの育て方

キバナコスモスは普通のコスモスとは同属ですが、種類が異なります。
花の直径はやや小さく見た目も少し違っています。草丈は100cm以上と大型で、繁殖力はものすごく、一部野生化するほどです。駆除対象の「オオキンケイギク」とよく似ているので混同しやすいですが、葉の形で見分けます。キバナコスモスは駆除対象となっていませんので育てても問題ありません。ご安心くださいね。花色は、黄色から白と黄色の覆輪、オレンジの濃い色や、一重、八重などさまざまな園芸品種があります。丈夫なので公園の花壇や高速道路の植え込みにもよく見られます。

・園芸分類
一年草

・草丈・樹高
30ｃｍ〜120ｃｍ

・耐寒性
弱い

・耐暑性
強い

・耐陰性
日なた〜半日陰

・花色
黄色〜オレンジ

・開花時期
6月〜10月

・時期
初夏から晩秋と、花期が長いので人気があります。公園など、公共の花壇にもよく植えられます。

・植え付け
5月〜7月

・肥料
5月〜9月

・開花
6月〜11月

・日当たり・置き場所
日当たりを好みますが、丈夫な植物なので特にこだわりません。

・用土
地植えの場合：
特にこだわりません。丈夫な植物です。やや、やせた土地を好みます。
鉢植えの場合：
市販の花の培養土を使うと便利です。

・水やり
地植えの場合：
降雨があれば、特に水やりは必要ありません。日照り続きの時は水やりをします。
鉢植えの場合：
用土が乾いたらたっぷりと与えます。

・肥料
腐植質の土地や、元肥の入った市販の培養土なら追肥はいりません。成長が悪いようなら既定の分量で薄めた液肥を与えます。与え過ぎると葉ばかり育ち咲きにくくなるので注意しましょう。

・病害虫
特にありませんが、雨に当たらないとハダニが発生することがあります。

・選び方
交配しやすいので、沢山の園芸品種があります。鉢植えなら草丈30cmほどの矮性タイプの「ロード」シリーズや「サニー」、大きく育てるなら、半八重で赤みの強い「ディアボロ」、八重咲きの「ブライトライト」などおすすめです。
また、別品種の「チョコレートコスモス」との交配種に「ストロベリーチョコレートコスモス」などがあります。好みのものを選びましょう。

・植え付け
4月中旬〜8月上旬に植え付けを行います。

・植え替え・鉢替え
地植えの場合：
特に必要ありません。株が込み合って来たら、蒸れ防止のため、株分けして間隔を開けるとよいでしょう。

鉢植えの場合：
一年草なので植え替えは必要ありませんが、鉢が小さく、水切れするようなら大きな鉢に植え替えましょう。

・剪定・花後
花がつきにくくなったら切り戻せばまた花芽が上がってきます。花後は切り取ります。種子を取りたい場合は花茎を残します。

・収穫
切り花：
開花したら適宜切り花で楽しめます。
種子：
こぼれ種や種まきでよく増えますが、花期が長いので、種子をつけすぎると咲きにくくなるので余分な花がらは切り取りましょう。

・増やし方
種まき：
4月〜7月が適期です。春にまけば夏に、遅くまけば秋からち、長く開花が楽しめます。

監修：冥王堂あや
クリスマスローズ専門店「冥王堂」店長。交配、育種にも携わる。2014年「クリスマスローズの世界展」にて、新花コンテスト「特別賞」「ミヨシ賞」を受賞。
（公）日本園芸普及協会グリーンアドバイザー。