ガーデニング

ヤナギランの育て方

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・学名:
Chamerion angustifolium

・和名・別名:
ヤナギラン

・科名:
アカバナ科

・属名:
ヤナギラン属

・原産地:
日本(北海道、本州以北)、アジア、ヨーロッパ、北アメリカ

ヤナギランの特徴

涼しい山野に咲く植物で、柳に似た細長い葉を持ち、しっかりした赤い茎を分岐せず上にまっすぐ伸ばし、夏から秋に紫色の花を咲かせます。4弁の小さな花で、花穂の下から順に咲いていきます。
群生すると見事ですが、温暖化が進み生息地は激減し、東京や愛知、埼玉などで絶滅レッドリスト入りしています。

ヤナギランの詳細情報

・園芸分類
多年草

・草丈・樹高
80cm〜100cm

・耐寒性
普通

・耐暑性
やや弱い

・耐陰性
日なたを好みますが、夏は遮光します

・花色
赤紫、ピンク、白

・開花時期
7月〜9月

ヤナギランの育て方カレンダー

・植え付け
3月〜4月

・肥料
5月〜6月、9月〜10月

・開花
7月〜9月

ヤナギランの栽培環境

・日当たり・置き場所
日なたを好む植物ですが、山に咲く山野草なので、高温多湿な平地の夏は苦手です。真夏は庭植えなら50%遮光、鉢植えなら日陰に移動します。秋からしっかり日に当てましょう。

・用土
地植えの場合:
ゴボウ根がよく伸びますので、深く耕して、軽石やパーライトをすき込みます。山野草なので、土を盛り山にして水はけをよくして、斜面に植えてもよいでしょう。
鉢植えの場合:
山野草の培養土を利用するとよいでしょう。

ヤナギランの育て方のポイント

・水やり
地植えの場合:
降雨があれば、特に水やりは必要ありません。日照り続きの時は水やりをします。
鉢植えの場合:
用土が乾いたらたっぷりと与えます。加湿にならないよう気を付けます。

・肥料
芽出しの春から夏前までと、秋から冬の間までは月に二回、既定の量で薄めた液肥を与えます。

・病害虫
カメムシやオトシブミがつくことがあります。加湿によるカビ菌や軟腐病や根腐れにご注意ください。

ヤナギランの詳しい育て方

・植え付け
3月〜4月の芽出しのころ、地下茎を傷めないように植えつけます。

・植え替え・鉢替え
地植えの場合:
特に必要ありません。株が込み合って来たら、蒸れ防止のため、株分けして間隔を開けるとよいでしょう。
鉢植えの場合:
根腐れと病気予防のため、毎年植え替えましょう。ゴボウ根が長く伸びるので、排水性がよく、縦長の鉢に植え付けましょう。

・剪定・花後
花後は切り取ります。種子を取りたい場合は花茎を残します。

・収穫
切り花:
開花したら切り花にできます。茶花として利用されます。
種子:
秋に種子を採種します。綿毛の先端に種がついています。

・冬越し
冬越しは、落葉して休眠期に入ります。来春また芽吹いてきます。

・増やし方
種まき:
9月に取りまきか、3月まで保管してまきます。綿毛がついたままだと発芽しにくいので、毛を取ると早く発芽するようです。
株分け:
休眠期に地下茎の芽で分けます。

監修:冥王堂あや
クリスマスローズ専門店「冥王堂」店長。交配、育種にも携わる。2014年「クリスマスローズの世界展」にて、新花コンテスト「特別賞」「ミヨシ賞」を受賞。
(公)日本園芸普及協会グリーンアドバイザー。

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