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ラナンキュラスの球根の植え方

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ラナンキュラスとは

ラナンキュラスは西アジアやヨーロッパ原産のキンポウゲ科ラナンキュラス属の球根植物です。
学名はRanunculus asiaticusといい、葉の姿がカエルに似ていることから、ラテン語の「rana (カエル)」からラナンキュラスの名が付きました。
色も豊富で、赤や白といった単色から、レンガ色のニュアンスカラーやピンクと白の覆輪、また、一重や半八重、万重咲まで様々な品種が売られています。
お好みに合わせて選びましょう。

ラナンキュラスの特徴

ラナンキュラスは地中海性気候の植物なので、乾燥気味を好みます。
水はけのよい用土にしましょう。用土はややアルカリ寄りを好みますので、酸性土壌は植え付け前に、苦土石灰などを少し混ぜ込みましょう。
鉢植えの場合はペーハー調整済みの市販の培養土はそのまま使え便利です。日本の夏は苦手なので、6月頃から地上部が枯れて休眠します。枯れてしまったと思いこんで捨ててしまわないように気を付けましょうね。
涼しい日陰に移動して鉢ごと乾かしておくか、球根を掘りあげ、秋の植え付けまで冷暗所につるしておきます。

ラナンキュラスの球根の植え方

夏が終わると球根が販売されます。ラナンキュラスの球根は、チューリップのような丸い球根ではなく、太く短い根っこが集まり固まったような、平べったい形をしていますので、思い描くような球根の姿とは少し違うかもしれません。地味なので見落とさないようにしましょう。
遅くとも、11月には植え付けるようにしましょう。秋はまだ気温が高いので、冷蔵庫で管理するとうまく発根してくれます。

球根の吸水の仕方

ここで注意点ですが、植え付け前の球根はカラカラに乾燥しています。
いきなり水に漬けると一気に吸水しすぎて腐ってしまいます。
トレーに水に濡らして絞ったおしぼり(キッチンペーパー、パーミキュライト、パーライト、ミズゴケなどでも可)を敷き、その上に球根を置いて、軽くラップをかけるか、口を閉じないでビニール袋に入れて、5℃ほどの冷蔵庫の野菜室に入れておきます。
ときどき少し水を足して1週間かけて徐々に吸水させていくと、乾燥した球根が面白いほどふっくらと戻ってきますよ。球根が戻ったら、花壇や鉢に植え付けます。
どんなに気を付けて吸水してもこの時点でいくつかは腐ってしまうようです。全滅でなければ、あまり気にしないようにしましょうね。

球根の植え付け方のコツ

うまく吸水できたら、ペーハー調整した用土に、球根の上下を間違わないように、3cmほどの深さに植え付けます。
先ほどお話したように、一般的な球根の姿とは違い、平べったいので、どちらが上なのか見分けがつきにくいのもラナンキュラスの球根の特徴です。
前年の茎の切り口がある方が上なのですが、分かりにくい場合は、冷蔵庫保存の期間を少し伸ばして、1週間から2週間経った頃、小さな根っこと芽が出てからのほうが、どちらが上か分かりやすくなるかもしれません。芽が出たら早急に植え付けます。

植え付け後の管理

球根を用土に植え付けたら、2?3日は水やりをしません。
寒さにそんなに強いわけではないので、北風の当たらない、霜が降りない建物の南面の軒下などで管理しましょう。水やりは頻繁にする必要はありません。
用土が乾いたらしっかり水やりをしてくださいね。芽が出始めたら、月に2回ほど規定量で薄めた液肥を与え、緩効性肥料の置き肥を月に1回与えます。

監修:冥王堂あや
クリスマスローズ専門店「冥王堂」店長。交配、育種にも携わる。2014年「クリスマスローズの世界展」にて、新花コンテスト「特別賞」「ミヨシ賞」を受賞。
(公)日本園芸普及協会グリーンアドバイザー。

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