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スイセンの育て方

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■学名:
Narcissus

■英名:
ナルキッソス

■和名・別名:
水仙

■科名:
ヒガンバナ科

■属名:
スイセン属(ナルキッスス属)

■原産地:
ヨーロッパ南西部、北アフリカ

スイセンの特徴

冷たく澄んだ空気に凛と咲くお花、スイセンは、スプリングエフェメラルの代表格です。
スプリングエフェメラルとは日本語に訳すと「春の妖精」で、1年で一番早い時期に、雪を割って咲いてくるようなお花のことを意味し、春を待ちわびる者たちのシンボルのような花です。すっと立ち上がった花茎に横向きの花が咲き、福花冠(中央の筒状になっている部分)がラッパのように飛び出ているのが特徴です。
ギリシャ神話では、美少年ナルキッソスが泉に写る自分の姿に恋し、口づけしようとして水に落ちて死亡し、そこに水仙(ナルキッソス)の花が咲いたという話はとても有名です。

スイセンの詳細情報

■園芸分類
多年草(球根植物)

■草丈・樹高
10cm〜20cm

■耐寒性
強い

■耐暑性
強い

■耐陰性
日なたを好みます

■花色
白、黄色、オレンジ、複色

■開花時期
11月〜4月

スイセンの育て方カレンダー

■鑑賞時期
・花の観賞時期:
11月〜4月

■植え付け
9月〜10月

■肥料
10月〜11月、2月〜4月

スイセンの栽培環境

■日当たり・置き場所
成長期は、風通しのよいよく日の当たる場所で育てます。容易に育てられますが、真夏に加湿と直射日光で球根が腐ることがあります。涼しい日陰に移動しましょう。

■用土
庭植えではよく耕し腐葉土を混ぜて水はけのよいようにします。鉢植えの場合、花の培養土を利用すると便利です。

スイセンの育て方のポイント

■水やり
・地植えの場合:
球根なので、降雨があれば、特に水やりは必要ありません。

・鉢植えの場合:
夏の休眠中、水やりは控えめにします。秋の成長期からは用土が乾いたらたっぷりと与えます。

■肥料
10月の芽出しのころ、固形肥料を与えます。秋から春までの間はたまに規定量で薄めた液肥を与えてもよいでしょう。

■病害虫
アブラムシ、ナメクジ、スイセンハナアブ、ウイルス病。
加湿になると球根が蒸れて腐ることがあります。

スイセンの詳しい育て方

■選び方
スイセンは白地に黄色のリップを持つ日本スイセンのほかにも沢山の品種があります。ラッパスイセンや八重咲き品種、原種のロミエウクシーやブルボコディウムなどです。商品名としてはティタティタやペチコート水仙なドがよく流通していて店頭で見ることができます。

■植え付け
夏の休眠中がよいでしょう。

■植え替え・鉢替え
・地植えの場合:
特に必要ありません。

・鉢植えの場合:
夏の休眠期に行います。植え替え前に鉢内を完全に乾かしたのち、植え替えを行うと球根が乾いているので肌を傷つけずに済みます。

■剪定・花後
とくにありません。花後は花茎を切るか、種を付けたければ花茎を残しますが、その分体力は奪われます。

■収穫
種子:
2月〜3月頃、種子が取れます。

■休眠期
園芸品種に比べ、耐寒性はやや低いものの、屋外で越冬できます。5月頃から地上部が枯れて休眠します。秋になれば元気な細い葉が出てきます。

■増やし方
・種まき:
3月頃、種子が取れたら取り蒔きします。咲くまでに3年ほどかかります。

・株分け:
分球したら、球根分けします。夏の休眠期に植え替えと同時に行います。

監修:冥王堂あや
クリスマスローズ専門店「冥王堂」店長。交配、育種にも携わる。2014年「クリスマスローズの世界展」にて、新花コンテスト「特別賞」「ミヨシ賞」を受賞。
(公)日本園芸普及協会グリーンアドバイザー。

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