いつまでも子猫みたい!アメリカンカールは遊び好きで人懐こい中型猫

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アメリカンカールは、外側にくるんとカールした耳が特徴的なアメリカ原産の中型猫です。
生後間もない子猫は全て普通の耳で、生後2日〜10日ほどで軟骨形成による巻きが表れはじめます。耳がカールする個体は全体の50%くらいとされていますが、家庭に迎えられることが多い生後3〜4か月の子猫であればすでに巻きが出ているので見分けるのは容易です。

アメリカンカールの原種となった猫が発見されたのは1981年のカリフォルニアで、耳の形が遺伝によるものだとわかったのは1983年だとされています。本格的な繁殖が始まってから30年くらいの比較的新しい猫種です。性格は、とても活発で明るくて人懐こい甘えん坊さんタイプ。
人と関わることが大好きなので「猫界のピーターパン」という愛称で親しまれています。
無邪気で愛らしいアメリカンカールの魅力と、育て方のポイントについてご紹介します。

アメリカンカールの特徴と性格

◇長毛種と短毛種が存在!頑強な筋肉質ボディでお手入れ簡単

アメリカンカールの大きな特徴である巻き耳は、自然な優勢遺伝による軟骨形成です。
突然変異や奇形ではないので、遺伝性疾患が少なくとても丈夫な体質をしています。ボディタイプは、くさび形の顔と引き締まった筋肉質ボディを持つセミフォーリン。
毛並みはシルクのように滑らかで手ざわりが良く、短毛と長毛の2種類が存在します。毛色と目の色は、あらゆる種類のカラーが認められているので、バリエーションがとても豊富です。ダブルコートの個体も生まれますが、アンダーコートの量が少ないのでお手入れは比較的簡単。1日1〜2回くらい毛並みを整える程度で美しく保つことができます。

どっしりした筋肉質ボディを持った野生の血が濃い品種なので、運動能力は高めです。
しっかり食べて良く運動することで筋肉が頑強になるので、飼育スペースは広めに用意してあげましょう。鳴き声が小さめなので、マンションなどの集合住宅でも飼育可能です。運動することが好きな猫なので、思い切り遊べる場所を与えてあげましょう。体の大きさは、体重3kg〜4kg程度。平均寿命は12歳〜15歳くらいです。

◇人懐こくて無邪気な甘えん坊さん!賢くてしつけも入りやすい

アメリカンカールは、子猫のような無邪気さと甘えん坊気質が成猫になっても続きます。基本的には穏やかで人懐こく、しつけも入りやすいので初心者にもおすすめの描種です。人と関わることが大好きなので、いつも飼い主の側にまとわりついている子も珍しくありません。愛情表現が豊かで人見知りしないので、あっという間に家族のアイドル的存在になっていくでしょう。

活発で遊び好きですが、野性的なハンティングに強い興味を抱くタイプとは少し違います。どちらかというと、飼い主や家族にかまってもらいたい甘えん坊気質が前に出ることが多く、一緒に楽しく遊んでもらうことが大好きなタイプです。原種に近い丈夫な描種でありながら、人とのコミュニケーションがとても上手なのが大きな魅力。寂しがり屋な面もあるので、家族が多い家庭に迎えて一緒に楽しく暮らしたい人におすすめです。

飼育環境と育て方



◇ひとり遊びも上手!遊戯スペースを作り丈夫に育てよう

アメリカンカールは穏やかな性格ですが、活発に遊ぶことも大好き。飼い主や家族にかまってもらいたくて、可愛く誘うこともあります。人と一緒に楽しみながら遊べる猫用おもちゃで、アメリカンカールの好奇心を刺激すれば、喜んで遊び始めます。子猫のような無邪気さが可愛い猫なので、時間があるときはたくさん遊んであげてください。

寂しがり屋な面もあるのですが、ひとり遊びも上手です。キャットタワーやステップなどを配置して、自由に遊びまわれる飼育スペースを作ってあげましょう。お気に入りのおもちゃを置いておけば、家族にかまってもらえないときでも一人で遊べるようになります。退屈な飼育スペースに押し込めるとストレスがたまり、運動不足による肥満の引き金になるので注意しましょう。

ひとりぼっちで過ごすのが苦手なので、留守がちな家庭の場合は多頭飼いを検討してみるのもおすすめ。アメリカンカールはテリトリー意識が薄いので、多頭飼いでも仲良くなれるケースが多いようです。



◇スキンシップの延長で簡単にお手入れ可能

アメリカンカールには短毛種と長毛種がありますが、やはり長毛種の方がブラッシングに時間がかかります。
でも、人懐こくて甘えん坊なので、ブラッシングするときに手がかかるということはほとんどありません。スキンシップの延長でブラッシングに移行すれば、お手入れを機嫌よく受け入れる個体も多いです。甘えてきたらかまってやり、ついでに毛並みをきれいに整えてあげると良いでしょう。抜け毛が多い品種ではないのでお手入れは楽ですが、春と秋の換毛期には抜け毛が多くなります。この時期は短毛種も抜けますので、丁寧にお手入れしてあげましょう。

◇特徴的な耳はデリケート!外耳炎にも要注意

アメリカンカールは、生後4か月頃まで耳のカールが未熟で安定しません。それまでは軟骨がデリケートなので、なるべく触らないように注意してください。むやみに触ると軟骨を傷つけてしまう危険があります。特徴的な可愛い耳に触れたくなる気持ちはわかりますが、子猫の将来を考えて我慢しましょう。

アメリカンカールが健康に育ち、耳がくるんとカールした後も注意しなければならないことがあります。
外側に丸まっているので通気性が良さそうに見えますが、実は意外にも外耳炎リスクが高い描種だからです。外耳炎になると痒みが発生するので、耳を掻いたり頭を振ったりする行動が目立つようになります。床や物などに耳を擦りつける動作をする個体も多いです。早期発見すれば治療から緩和までスムーズなので、耳を気にしていたら早めに動物病院を受診しましょう。外耳炎を放置すると、中耳炎や内耳炎にまで進行するリスクが高まるので、早期発見・治療を強く意識してください。

アメリカンカールは、人が大好きで無邪気な甘えん坊さんでありながら、基本的な性格は温厚で穏やか。賢くてしつけが入りやすくお手入れも簡単なので、初めて猫を飼う人にもおすすめの品種です。
「猫界のピーターパン」と呼ばれる可愛いアメリカンカールと一緒に楽しく暮らしてみませんか?

監修:ソラノアンジュ
愛するペットと暮らす充実した幸せな人生。その素晴らしさをたくさんの人に伝えたくて、ペットライターの道を選びました。
長年の執筆経験で得た情報を元に、あなたの可愛いパートナーを探すお手伝いができれば幸いです。
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