愛犬だってストレスがたまる!嫌がっているときの仕草と行動とは?

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あなたの大切な愛犬は、私たち人間と同じように強いストレスを感じることがあります。
飼い主や家族が知らないうちにストレスをため込んでしまい、心身に悪い影響が出てしまうケースは決して少なくありません。
でも、愛犬が今どんな気持ちなのかを理解することができれば、ストレスを減らすことが可能です。犬は言葉で感情を伝えることができないので、表情や体の動きなど、全身を使って伝えようとします。嫌がっているときの仕草や行動を覚えて、毎日のコミュニケーションに役立ててみませんか?
愛犬の感情を良く理解することで、より豊かで幸せな時間を増やしてあげることができます。

表情から読み取る「ストレスサイン」



◇目を細めて眠そうにあくびをする

眠そうに大きなあくびを繰り返すときは「緊張」「不快感」を表すことが多いです。
人間の場合は退屈なときにあくびが出ますが、犬の場合は全く逆ということになります。知らない相手に触られて嫌だと感じたときや、何かに対しての緊張を和らげたいときに大きなあくびをするのです。でも、本当に眠い時や飼い主のあくびがうつったときも普通に出ます。どう見ても眠くなる状況ではないときのあくびはストレスサインなので、注意してあげてください。

◇舌なめずりをする

食後でもないのに、舌で自分の口や鼻の周りをしきりにペロペロ舐めるのは、軽度のストレスサインです。
今の状況に不快感があり、気分を紛らわそうとしています。空腹を感じているときにも舌なめずりをしますが、その場合は決まった時間に適した食事量を与えていれば問題ありません。
でも、あまり親しくない相手とのスキンシップ中や、抱っこしているときなどに舌なめずりがはじまったらストレスを感じはじめています。
あまり好きでない相手でも我慢していたり、抱き方に違和感を覚えていたりするなど。
それほど強いストレスではありませんが、長時間にならないように配慮してあげましょう。

◇視線をそらす・顔を背ける

犬は、相手が自分に対してとる行動にストレスを感じたときは、さり気なく視線をそらします。
視線だけではなく、明らかに顔を背けることも多いです。これらは、人間の行動と良く似ていますね。長々とお説教されて無意識に視線をそらしたり、そっぽを向いて拗ねたり。でも犬の場合は伝えたいことが少し違います。どちらかというと「あなたが怖い」「敵意はありません」という感情の表れだからです。
視線をそらした愛犬に対して「こっちを見なさい!」と叱るのはおすすめできません。恐怖が大きくなりストレスが増大してしまいます。

◇パンティングが多くなる

暑いわけでもないのにハァハァとパンティングを繰り返すときは、強い緊張状態にあるというサインです。
犬は、運動直後や体温が上昇したときにパンティングすることで体温調節を行います。つまり、通常範囲内のパンティングであれば精神的には正常です。
でも、体温調節の意味をもたないパンティングは、極度の緊張から起きている可能性があります。ストレスが影響している場合は、苦しそうに鳴いたり尻尾を丸めたりするケースが多いです。よだれをダラダラ垂らしたり震えたりしているなら要注意。
一刻も早く原因を突き止めなければなりません。その状況や生活環境に要因が見つからない場合は病気を発症している可能性もあるので、動物病院を受診することをおすすめいたします。

行動から読み取る「ストレスサイン」

◇体をブルブルと震わせる

急にブルブルッと全身を震わせるのは、持続していたストレスや緊張をときほぐすときに見られる行動です。
洋服を脱いだ後や散歩から帰宅した直後に行うことが多いです。それほど寒い気温ではないのに、持続して小刻みに震えるときは、強い緊張や恐怖を感じているので要注意。その場の状況を良く観察してください。初対面の人やペットが近くにいる・大きな音が聞こえる・特定の物に対して怯えているなど。愛犬の周りで起きている状況の中に要因がある可能性があります。
この場合は、その要因を取り除いて安心感を与えることで、震えが徐々に止まっていくはずです。原因が見当たらず震えが止まらない場合は怪我や病気の可能性もあります。その場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

◇体を掻く・舐める

犬の何気ない行動のひとつに「後ろ足で体を掻く」という行動があります。
犬らしく可愛い仕草ですが、実はストレスを緩和させる行動のひとつです。足を舐める行動も、ストレスを緩和したいときに良く見られます。少し掻いたり舐めたりするだけならば、それでストレス緩和できているはずなので問題ありません。でも、同じ場所をしきりに掻いたり舐めたりしている場合は皮膚に異常がある可能性があります。
特定の部位に集中していたら、すぐに調べてみてください。舐める時間が多い場合は、痛みを緩和させようと必死になっている可能性もあります。
いずれの場合も、獣医師に診察してもらうことをおすすめいたします。

◇ウロウロして落ち着きがない

同じ場所をウロウロと歩き回って落ち着かないときは、その状況にストレスを感じています。
ケージの中に閉じ込められたときに良く見られる行動です。引っ越しなど、生活環境に大きな変化があったときにも表れやすくなります。
このような場合は、愛犬の気持ちを落ち着かせることが効果的です。大好きな飼い主の匂いがうつった衣類やタオル・お気に入りのおもちゃなど、安心感を覚えるものを側に置いてあげてください。ウロウロするのが止まったら、そのまま様子を見ながら徐々に鳴らしていきましょう。



◇耳を後ろに倒す・腰が引ける

緊張や恐怖からくる強いストレスサインです。
怖くて怖くてたまらない!今この状況から一刻でも早く逃げたい!という感情が全身に表れるので、愛犬を良く見ている飼い主ならば一目で気づくことが多いでしょう。
愛犬の強いストレスを増大させないうちに、早めに状況改善してあげてください。気が強い犬の場合は、咬みつくなどの問題行動に発展するケースもあります。
お散歩など外出中にこの行動が見られたら、早めに帰宅したほうが良いでしょう。
自宅内で見られる場合は、愛犬が苦手な相手の接し方を変えていってもらうのがストレス改善に繋がります。
どうしても難しい場合は、愛犬が苦手な相手と距離をおいて接触の機会を減らすことも視野に入れていきましょう。

監修:ソラノアンジュ
愛するペットと暮らす充実した幸せな人生。その素晴らしさをたくさんの人に伝えたくて、ペットライターの道を選びました。
長年の執筆経験で得た情報を元に、あなたの可愛いパートナーを探すお手伝いができれば幸いです。
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