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幻想的な風景に囲まれた山奥にある、秘湯・貝掛温泉で安らぐひととき

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新潟県の南魚沼郡湯沢町にひっそりと佇んでいる貝掛温泉。周辺には四季折々の美しい自然が広がり、しんとした静けさに包まれた、秘湯と呼ぶにふさわしいロケーションです。国内でも屈指の景観が楽しめる貝掛温泉の魅力について詳しく紹介していきます。

広大な敷地で日本でも有数の絶景に出会う

およそ9000坪にも及ぶ山奥の広大な敷地に佇む貝掛温泉。周囲には建物は一切なく、幽玄な自然の世界に溶け込んだような一軒家です。ここを訪れると、四季折々のありのままの自然を堪能することができます。

自然が美しいので、いつの季節でもその景観を楽しめます。雪の多いことで知られる湯沢町だけに特に冬は素晴らしく、目の前に広がる幻想的な雪景色は思わず息を呑むほどです。地元でも美しいといわれているのが「つらら」です。数メートルもの長さになることもある「つらら」が真っすぐにびっしりと伸びたさまは、とても趣があります。その「つらら」をマドラー代わりにしてお酒を飲むのも楽しいひとときでしょう。

目線を上げて遠くを見ると、また違った絶景が楽しめます。標高700メートルという立地、そして空気がとても澄み切っていることから、晴天の日には満天の星空を拝むことができます。都会では見られない神秘的な光景に、時間が経つのも忘れてしまいます。

そのほかにも周りには多くの絶景スポットがあるので、少し足を伸ばせばさまざまな景観を楽しめます。貝掛温泉からは苗場スキー場やかやばスキー場へのアクセスも良好。冬にはスキーが楽しめるだけでなく、その他の季節でも苗場では「ドラゴンドラ」というロープウェイが、かやばでは「田代ロープウェイ」が稼働していますので、絶景を拝みながらの空中散歩が楽しめます。特に秋にはそれぞれで、濃く色づいた紅葉を眼下に収めることができます。
また、貝掛温泉は「日本秘湯を守る会」に名を連ねています。日本を代表する「秘湯」として広く知られており、世界的に有名な歌手であるレッド・ホット・チリペッパーのアンソニーさんがお忍びでこの地を訪れ、温泉と絶景を堪能されたそうです。そして、旅行についての世界的な口コミサイトである「tripadvisor」で大々的に取り上げられたこともあり、秘湯として世界的にも注目されているのです。

日本の温泉ベスト100にも選出

もちろん、貝掛温泉が素晴らしいのは、周辺の景観だけではありません。温泉の質も昔からの折り紙付き。江戸時代から伝わる「目の温泉」として知られています。白内障や眼底出血、ドライアイ、眼精疲労などの目に関する効能がある珍しい温泉で、ほかにも火傷や切り傷、神経痛、腰痛などの効能が期待できます。お湯は37度とややぬるめになっているので、長く浸かっていられるのも魅力のひとつです。圧浴や浮力浴も可能なのでリハビリとしても利用できます。

山の幸と海の幸が存分に堪能できるお料理も自慢!

貝掛温泉に宿泊すると、温泉を思う存分楽しめるのはもちろん、美味しいお料理も堪能できす。お料理のほとんどは山の幸と海の幸。ローカロリーで体に優しい味付けは、ここでしか味わえない逸品です。四季折々の食材で彩られたお料理の数々は、目にも舌にも嬉しいものばかりですよ。

また、貝掛温泉では絶品の南魚沼産塩沢コシヒカリを味わえるのも嬉しいところ。混ぜ米なしの純度100%の南魚沼産コシヒカリは、特Aクラスの特別なお米です。地元の旅館でもなかなか食べられないというお米を貝掛温泉では味わうことができますので、ぜひ1度試してみてください。その美味しさには、きっと目を見張ることでしょう。

上杉謙信の隠れ湯だった?貝掛温泉の奥深い歴史について

文献上で貝掛温泉が記されるようになったのは室町時代から。当時、京都相国寺の僧であった万里集九が詩文集「梅花無尽蔵」に記したことが最古とされています。そもそも鎌倉時代に白雲禅師によって発見され、開湯されたと言われている貝掛温泉は、700年もの歴史を持つ古き良き温泉のひとつです。戦国時代には、上杉謙信が関東攻略のとき、将兵の英気を養い、傷を癒させるために貝掛温泉に浸からせたと言い伝えられています。そのほか、ほど近い三国街道を利用する僧侶や詩人、商人たちも貝掛温泉に立ち寄り、湯を楽しんだことから、その効能が伝わり、湯治客が増えていったそうです。これに併せて信仰化し、薬師如来や石灯籠も建てられたといわれています。

昭和の時代に入ると洪水の被害にあい廃業の途を辿りましたが、昭和30年、先代がこの地に戻り貝掛温泉を復興させました。その後はダムと貝掛橋が完成したこともあり環境が整備され、今では都心からも近い秘湯として話題を集めています。

近場には穴場スポットも多く、気軽に絶景を楽しめる

また、秘湯とはいえど、周囲は歩きやすいように遊歩道も完備されていますし、浴衣のまま行くことができる近場の穴場スポットもあるので、足に自信がない人でも絶景を楽しむことができます。ちなみに近場ならば「快眼の滝」や、清津川のブナ原生林などもありますし、遠出が可能であれば、遊覧船も楽しめる奥只見湖や山々が美しい二居峠まで足を運んでみるのもおすすめです。

週末は貝掛温泉に行って、ゆっくりとくつろいでみては?

昔ながらの客室と、従業員の細やかな接客が心地良いと評判の貝掛温泉。越後湯沢駅からバスで20分ということで、都心からのアクセスも良く、気軽に行ける秘湯として注目されています。日帰り温泉としてならば予約も必要ないので、疲れた週末に思い切って出かけてみてはいかがですか。
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