落語家を題材にした映画のあらすじと見どころをご紹介!

関連キーワード

日本を代表する伝統芸能のひとつ・落語は、江戸と大阪・京都などの関西でそれぞれ違いはあるものの、今に至るまで日本に根付いてきて愛され続けている貴重な文化でもあります。そんな落語は見に行くことができればその臨場感を一番身近で感じることができるのですが、特に女性一人では足を運びにくい、という人が多いのも事実。

そこで今回は、落語にあまりなじみがない人でも楽しめるような、落語家を題材にした映画を3本取り上げ、そのあらすじと見どころなどを紹介していきたいと思います。

「しゃべれどもしゃべれども」

まずは、2007年5月26日から全国でロードショーされた映画「しゃべれどもしゃべれども」を紹介しましょう。こちらはさまざまな文学賞を受賞している作家・佐藤多佳子さんお小説をもととなっており、漫画化され、映画化もされています。こちらは小説が、1998年に第11回山本周五郎賞の候補作にも選ばれており、話題にもなりました。その後、漫画化である勝田文さんにより、白泉社から発行されている漫画雑誌「MELODY」において、2007年2月号から3月号にかけて別冊付録の形で漫画化されています。さっそくそのあらすじを見ていきましょう。

舞台は東京の下町。古典を愛する、うだつの上がらない二つ目落語家「今昔亭三つ葉」はひょんなことから訳アリの3人の生徒へ落語を教えることに。不愛想で口べたな美人「十河五月」、大阪から越してきた勝気な少年「村林優」、元プロ野球選手「湯河原太一」。ことあるごとに言い争う3人は、なかなか落語も覚えることができないうえ、三つ葉はひそかに思いを寄せていた女性が結婚してしまうことを知り落ち込んでしまう。そんな三つ葉を救ったのが師匠である小三文の十八番「火焔太鼓」だった。そこで師匠の落語、そして落語そのものが好きだと再認識した三つ葉は、3人の生徒とともに、思いを伝えるために「火焔太鼓」に挑もうとする。果たして成功できるのか、それぞれ思いを伝えることができるのか・・・。

思い悩む二つ目落語家「今昔亭三つ葉」役をTOKIOの国分太一さんが、「十河五月」を香里奈さんが、そして「湯河原太一」役をこわもて俳優の「松重豊」さんが演じたことでも話題となった「しゃべれどもしゃべれども」。主題歌はゆずさんの「明日天気になぁれ」となっています。思わずほろっと泣いてしまう感動的なストーリーとなっていますので、ぜひご覧になってみてください。

「しゃべれどもしゃべれども」の公式HPはこちら
http://shaberedomo.asmik-ace.co.jp/

「ねぼけ」

予告ポスターに書かれた「生きててすいません」の文字がとても印象に残る映画「ねぼけ」。監督・脚本を務めている壱岐紀仁さんは本作品が初監督作品となります。モントリオール世界映画祭に正式に出品され、早くも話題を集めているこちらの作品は東京のケイズシネマでは、2016年12月17日からロードショーされるほか、大阪や京都では2017年に映画館でお目見えされます。

落語協会所属の人気落語家である入船亭扇遊さんを、重要な役どころであろう「仙栄亭点雲」役としてキャストに迎え入れているほか、主人公「仙栄亭三語郎」役を話題の俳優でもある友部康志さんが演じています。

うだつのあがらない噺家「仙栄亭三語郎」と、その恋人「真海(村上真希)」の愛と葛藤の日々を描いた「ねぼけ」はモントリオール世界映画祭で観客を感動の渦に引き込んだそうです。これからのロードショーを楽しみに待ちましょう!

「ねぼけ」の公式HPはこちら
http://neboke.info/

「の・ようなもののようなもの」

人気俳優・松山ケンイチさんが主演を務め、落語を披露したことでも話題となった映画「の・ようなもののようなもの」。1981年に森田芳光監督のデビュー作としてロードショーされた「の・ようなもの」のその後を描くオリジナル作品で、杉山泰一さんが監督を務めています。2016年1月から全国でロードショーを迎えました。

舞台は東京・谷中。生真面目落語家“のようなもの”である落語家「志ん田」は脱サラして落語家への道を目指している。師匠である「志ん米」の家で住み込みしている「志ん田」は、その娘である「夕美」に思いを寄せているが届いてはいない。そんなとき、「志ん米」に兄弟子である「志ん魚」を探せと命じられ、「夕美」とともに墓地で張り込み「志ん魚」を見つけ出すことができたが、彼は二度と高座には立たないという。なんとか「志ん魚」を再び高座に立たせるため、説得しようと「志ん田」は彼と2人で妙な共同生活をスタートさせますが・・・。

2011年に急逝した森田監督と、生前から共演していた松山ケンイチさん、北川景子さん、伊藤克信さんらが出演している「の・ようなもののようなもの」。前作を知らなくても楽しめると思います。

まとめ

いかがでしたか?今回紹介した3つの映画は、落語を知らなくても十分に楽しむことができる作品となっています。ぜひ一度ご覧になってみて下さい。

その他の記事

    • Facebook
    • Twitter
    • hatena

      ▲ページトップ