寄席を見に行きたいなら知っておきたい基礎知識を一挙ご紹介!

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「寄席」と言われるとどんなイメージを抱きますか?「なんだか敷居が高そう・・・」「女性一人だと行きにくいかも・・・」このように思っている人も少なくはないかもしれませんね。
しかし実際のところ、寄席は敷居が高いわけではありませんし、気楽に一人で落語を楽しむにはもってこいの場所なのです!
そこで今回は、寄席について知っておきたい基礎知識をいくつか紹介していきたいと思います。

寄席ってどんなところ?

寄席の歴史は古く、始まりは江戸時代にさかのぼると言われています。実際に、江戸時代初期に神社や寺院の境内の一部で、今の講談のような話を聞かせるために開催されていた会が寄席のルーツと考えられているようです。その後1798年に初代三笑亭可楽によって江戸の下谷神社の境内で初めて本格的な寄席が開かれることとなりました。ちなみに最初は「寄せ場」という名前の催し物だったそうで、その後段々と今の「寄席」という名前が使われるようになったと言われています。

一方で、「寄席」と言われると「落語を楽しめる場所」というイメージを持っている人も多いかもしれませんね。確かに寄席では落語を聴くことができますが、実は寄席で聴くことができるのは落語だけではありません。例えば講談や漫才、漫談、曲芸、手品など、さまざまな分野の催し物を間近で見ることができるのは寄席の醍醐味と言えるでしょう。実際のプログラムでも、まず落語が前座として始まり、続いて漫才などの色物と呼ばれるもの、そして二ツ目としての落語が順に続き、最後に「真打」が落語を披露するという流れになります。演芸の中でも、似顔絵漫談や紙切りなどでは観客にリクエストを募り披露してくれるものもあるそうですよ。

知っておきたい寄席のあれこれ

寄席には寄席のルールというものが存在します。とはいっても、堅苦しいものではなく、知っておくと損はしない程度のもののようなので、寄席に行く際は併せて参考にしてください。また、寄席についての基礎知識も一緒に紹介していきましょう。

まず、寄席は基本的には年末を除いて年中無休となります。一方で、ずっと同じ人が高座に立つわけではもちろんなく、一般的には一カ月を3つに分け、それぞれで違った人たちが落語や演芸を披露することとなります。実際に、一カ月の内1~10日までを「上席」、11~20日までを「中席」、そして21~30日までを「下席」と言い、このそれぞれを落語協会、落語芸術協会の2つの協会が交互に出演者を捻出しているようです。また、31日がある月に関しては、会場側で特別な催し物を開催していることが多いので、興味がある人はぜひチェックしてみてください。

ちなみに、寄席に行く際に事前にチケットを購入しておく必要はありません。と言いますのも、寄席の場合特別興行である時以外は、大抵は入り口にある「木戸」で入場料である「木戸銭」を支払うだけなのです。木戸銭はそれぞれの会場で価格が異なりますが、大体3000円前後が相場となります。

また、寄席に行く際は服装の規定はありません。着物を着たり、正装をしていったりする必要はないので、思い思いの服装で良いようです。しかし着物割引を実施している寄席の場もあるので、もし機会があればお着物を着ていくのも良いかもしれませんね。

冒頭で寄席には寄席のルールがあるとは言いましたが、基本的には携帯をマナーモードにして通話は控えたり、大きな声でおしゃべりは控えたりと、他人としての最低限のマナーであるものばかりとなります。また、寄席では基本的に出入り自由となっていますが、中には再入場は禁止しているところもあるので注意しましょう。

意外と多い?都内の寄席一覧

現在、都内では「定席」と呼ばれる寄席が4つ存在します。定席とは言ってしまえば常設の寄席のこと。つまりはいつでも落語や演芸を楽しめる場所ということですね。そんな4つの定席については以下の通りです。

「新宿末廣亭」
住所:東京都新宿区新宿3丁目6
電話番号:03-3351-2974
当日券の値段:3000円(一般)
休業日:12月29日、30日

「鈴本演芸場」
住所:東京都台東区上野2-7-12
電話番号:03-3834-5906
当日券の値段:2800円(一般)
休業日:12月29~31日

「池袋演芸場」
住所:東京都豊島区西池袋1丁目23-1
電話番号:03-3971-4545
当日券の値段:2500円(1~20日まで、一般)、2000円(21~30日まで、一般)
休業日:12月29~31日

「浅草演芸ホール」
住所:東京都台東区浅草1-43-12
電話番号:03-3841-6545
当日券の値段:2800円(一般)
休業日:無休

このほか、定席以外でも寄席が開催されている場所もあります。

ぜひとも一度は寄席へGO!

いかがでしたか?寄席は意外とあなたの身近でも開催されているかもしれませんよ。
寄席ならではの雰囲気を味わいたいのならぜひとも定席に足を運んでほしいですが、中には地方興行を行っている落語家さんたちもいますので、ぜひチェックしてみてください。

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