忠誠心が強く美しい日本の古代犬!柴犬の子犬を迎えるには?

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忠誠心が強く美しい日本の古代犬!柴犬の子犬を迎えるには?

柴犬は、大昔から日本人と共に生き抜いてきた古代犬です。
その歴史は世界的に見ても非常に古く、縄文時代までさかのぼります。現代の日本には6種類の古代犬が存在していますが、その中で最も古い犬種とされているのが柴犬です。ピンと立てた耳、涼し気な目の凛とした顔つき、バランス良く筋肉が引き締まった体。その姿を見て「美しい」と感動するのは日本人だけではありません。海外でも「SHIBA INU」の通称で大人気の犬種です。柴犬は警戒心が強く勇敢で、飼い主に忠誠を尽くします。

日本人との絆が深い柴犬の魅力・子犬を迎える方法と育て方についてご紹介します。

柴犬の特徴と性格は?

◇柴犬は5種類の毛色と2種類の顔に分けられる

柴犬は古い犬種なので、育てられてきた地域によって様々な特徴があります。毛色は、赤・黒褐色・胡麻・黒胡麻・赤胡麻の5種類。その中で最も多いのが「赤」で、お腹以外の毛色が明るい茶色の柴犬です。全体の8割が「赤」ですが、顔に眉毛のような色の被毛が特徴の黒い毛色の種類も人気があります。携帯電話のCMで注目されるようになった「白柴」はジャパンケネルクラブでは公式に認められていませんが、非常に希少価値の高い毛色です。

顔つきは「キツネ顔」「タヌキ顔」に区別されることが多くなりました。日本古来の柴犬は、鼻筋が通ってすっきりした「キツネ顔」です。近年になって多く見られるようになった「タヌキ顔」は、顔の輪郭や目が丸く可愛らしい顔つきをしています。見た目のイメージは異なりますが、体質や性格はほとんど変わりません。体の大きさは、体高35cm前後~40cm前後・理想体重7kg~11kg。平均寿命は12歳~15歳くらいです。

◇豆柴・小豆柴などの小さな柴犬について

柴犬の中には「豆柴」「小豆柴」と呼ばれている小型の柴犬が存在します。60年ほど前から作られ始めたと言われていますが、その由来や経緯がはっきりしていません。一般的に、豆柴は体重5kg前後・小豆柴は体重2.5kg前後で非常に小柄です。犬種は、どちらもジャパンケネルクラブで全て「柴犬」として登録されます。国内外で人気が高い犬種なのですが、公式では「小さく生まれた柴犬」なのです。体質や性格についても、スタンダードの柴犬と大きな差はないとされています。

◇勇敢で警戒心が強く忠義に熱い性格

柴犬は猟犬として人と暮らしてきた歴史が長いため、警戒心が強く勇敢な気質を備えています。飼い主に対しては忠誠心を貫き、とことん尽くす熱い性格です。頭が良くてしつけやすく飼い主を「従うべき主・守るべき主」と理解するので、とても力強いパートーナーになるでしょう。柴犬は、一緒に遊べる友達のように育てるより、主従をはっきり分けた関係を築きたい人に向いている犬種です。

柴犬の子犬を上手に育てるには?

Point1 寒さに強く暑さに弱い傾向が強い

柴犬は日本の古代犬なので、日本の気候に耐えられる体質が備わっています。被毛は短毛のWコートで、四季の変化には綿毛状のアンダーコートで順応し、屋外でも逞しく生きることが可能です。しかし、近年の日本は温暖化の影響で夏の暑さが厳しい傾向にあります。この状況は柴犬にとって深刻で、アンダーコートを脱ぎ捨てるだけでは対応が間に合わなくなりがちです。近年の柴犬は「寒さに強く暑さに弱い」とされていますが、どちらかというと日本の気候が変わってしまったことが要因なのかもしれません。冬の寒さはふわふわのアンダーコートで保温できますが、夏は室内温度が暑くなりすぎないように気を付けましょう。屋外飼育の場合は、強い陽射しや暑さを防げる場所を用意してあげてください。

Point2 筋肉質な体に育て肥満を防ぐ

柴犬は筋肉質ですが運動不足になると肥満気味になります。活動的で体力がある犬種なので、毎日の運動時間は多めにしましょう。散歩をさせるときは、一定の速度で歩かせるよりも、歩いたり走ったり変化を付ける散歩方法がおすすめです。元来は足場の悪い場所でも元気に走り回れる運動能力があるので、普通に歩くだけでは体力を持て余してしまいます。散歩から帰宅した後、落ち着きなく部屋中を走り回っているようなら運動不足です。飼い主の体力が追い付かない場合は、ドッグランなど広く安全な場所で思い切り運動させてください。

Point3 子犬の頃から主従関係をしっかり築く

柴犬の子犬を育てる上で重要なのは、生後数か月の子犬であっても「主従関係」をきちんと理解させることです。友達感覚で付き合う犬種ではないので、飼い主との間に一線を引くくらいの上下関係が望ましいとされています。無駄吠えをするようなら「不安なことはない」ということを伝えて警戒心を解き、噛み癖があるなら「いけないこと」「人の手は安全なもの」だということを認識させましょう。柴犬は独立心が強く、甘えることが苦手でひとり遊びを好む子が多いので、留守番も得意です。少しずつ人がいない時間の過ごし方を覚えさせ、留守番が上手にできる子に育てましょう。

柴犬の子犬をお迎えするには?

柴犬の子犬は、多くのペットショップやブリーダーで販売されています。子犬の価格は5万円~20万円くらいです。柴犬は、小さな子犬の頃から群れでの社会性を身につけさせることが大切なので、専門ブリーダーの方が良い子犬に出会える確率が高くなります。子犬を選ぶときは、筋肉が締まってがっしりした体型をして元気が良く、呼びかけたときに喜んで近づいてくる子がおすすめです。

柴犬は、日本最古の飼い犬として人と暮らしてきた世界に誇れる美しい日本犬です。ベタベタした甘えん坊タイプではありませんが、飼い主と認めた人には誠意をもって仕え忠義を尽くします。可愛い柴犬の子犬を迎えて深い絆を築いてみませんか?

監修:ソラノアンジュ

愛するペットと暮らす充実した幸せな人生。その素晴らしさをたくさんの人に伝えたくて、ペットライターの道を選びました。
長年の執筆経験で得た情報を元に、あなたの可愛いパートナーを探すお手伝いができれば幸いです。
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