チワワの元祖はスムースコート！ロングコートチワワとの違いは？

◇メキシコで生まれた世界最小のコンパニオンドッグ
チワワの祖先はテチチというスムースコートの犬種で、メキシコのチワワ州で「チワワ」という犬種に生まれ変わりました。
当時のチワワは、スムースコートしか存在していません。後に、アメリカで交配が行われるようになり、小さなサイズに固定されました。つまり、チワワの元祖は被毛が短いスムースコートなのです。さらに、被毛の長いパピヨンやポメラニアンとの交配を経てロングコートチワワが産出されるようになりました。近年では、どちらのタイプも世界最小のコンパニオンドッグとして愛されています。

◇体質や性質が安定しているのはスムースコート
海外セレブの間では、スムースコートチワワの人気が高まっています。2003年の映画で大活躍し人気が爆発した白いスムースコートチワワは記憶に新しいですよね。これほどまでに大人気なのは、チワワとしての体質や性質が安定していて魅力的だからなのではないでしょうか。
大きく丸いアップルヘッドと潤んだ瞳が際立って愛らしく、光沢のある美しい被毛はつるんと滑らか。好奇心旺盛で甘えん坊な性格も、チワワの祖先から強く引き継がれています。ロングコートチワワも基本的には変わりませんが、被毛の長さや性格にバラつきが出ることもあるようです。これは、交配の過程でスムースコートより多くの犬種の血が混じっているので、要素が不安定な部分も残っているためだとされています。
チワワという犬種の性質や性格を強く求めたいのであれば、スムースコートの方が「チワワらしさ」を愛しく感じることができそうですね。

Point１　被毛が短いシングルコート！気温と室温に気を付けよう

スムースコートチワワは被毛が短いシングルコートの犬種です。温暖な地域が原産なので、寒暖の差が激しい日本の四季に対応できる体質ではありません。一般的に犬が暮らしやすい適温は18度〜25度前後なのですが、チワワの場合は25度くらいが適温だとされています。寒さに対して非常に弱いので、冬の保温対策には細かく気を配ることが大切です。チワワは寒いときに体をぶるぶる震わせますので、様子を見て寒そうなら室温を上げたり服を着せたりして、体を温めてあげましょう。暑さにもそれほど強いわけではないので、お出かけするときは適温に近い時間帯を選んだ方が熱中症の危険が少なく安全です。

Point２　ロングコートより抜け毛が多い！お手入れはこまめに行う

チワワは、ロングコートよりスムースコートの方が抜け毛は多くなります。被毛が短いので丁寧なブラッシングは必用としませんが、週に数回程度のお手入れは必要です。蒸しタオルで被毛と皮膚をやさしく

監修：ソラノアンジュ

愛するペットと暮らす充実した幸せな人生。その素晴らしさをたくさんの人に伝えたくて、ペットライターの道を選びました。
長年の執筆経験で得た情報を元に、あなたの可愛いパートナーを探すお手伝いができれば幸いです。拭い、抜け毛を取り除いてあげましょう。抜け毛が目立つ場合は、獣毛ブラシやラバーブラシを使ったブラッシングがおすすめです。他のブラシを使う場合は、デリケートな皮膚を傷つけないように注意しながらブラッシングしてください。スムースコートチワワは被毛が薄くて皮膚トラブルが起きやすいので、お手入れ中に皮膚に異常がないかチェックしておくことをおすすめいたします。

Point３　室内運動だけでなく散歩でプラスの刺激を与えよう

スムースコートチワワは体がとても小さいので、運動量だけ考えれば室内運動のみで十分です。でも、日光浴やストレス発散のためには短時間の散歩をした方が健康的に育てられます。天然の日光を浴びながら屋外の様々な刺激に触れることで、心身に良い刺激を与えることができるからです。外の世界には、室内で体感できないことがたくさんあります。1日15分程度で十分なので、天気の良い日は散歩させてあげましょう。チワワは臆病で警戒心が強い性格なので、慣れないうちは抱っこして外気に触れさせるだけでもかまいません。屋外の雰囲気や音に慣れてきたら、歩く距離を少しずつ伸ばしていくと良いでしょう。

チワワは、スムースコートもロングコートも体質や性格に大きな違いはありません。でも、細かいことに注目してみると、チワワの元祖であるスムースコートならではの魅力がとても多いことに気付きます。つやつやの滑らかな被毛に包まれた愛くるしい体全体をフルに使い、チワワらしさを思い切り表現して甘える姿はたまらなくキュートです。

小さなボディにあふれるほどの素敵な魅力を抱えたスムースコートチワワとの暮らしを始めてみませんか？