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カスミソウの育て方

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植物名:カスミソウ

学名:Gypsophila
英名:Gypsophila、Baby’s breath
和名:カスミソウ(霞草)、ハナイトナデシコ(花糸撫子)、コゴメナデシコ(小米撫子)
科名:ナデシコ科
属名:カスミソウ属(ギプソフィラ属)
原産地:地中海沿岸〜アジア

カスミソウの特徴

カスミソウは地中海沿岸地方からアジアにかけて、約125種類が自生しています。
多年草が多いのですが、花後に枯れる一年草の品種やとてもコンパクトな矮小種などもあります。

カスミソウは、細い針金のような枝が枝分かれして、小さな白い花を枝いっぱいに咲かせます。
切り花として流通しているカスミソウは、「宿根カスミソウ」とも呼ばれるヨーロッパ東部からシベリアが原産地の多年草の「パニクラータ種」です。
「カスミソウ」というと、「コモン・ギプソフィラ」とも呼ばれるウクライナ・コーカサス・イランなどが原産地の一年草の「エレガンス種」をさします。

カスミソウが日本に入ってきたのは、まずパニクラータ種が明治12年、エレガンス種が30年ほど遅れて大正元年に入り、昭和50年ごろから大規模栽培が始まりました。

カスミソウの詳細情報

園芸分類:草花
草丈・樹高:20〜50cm(エレガンス種)、1〜1.2m(パニクラータ種)
耐寒性:強い
耐暑性:やや弱い
耐陰性:夏は半日陰〜日陰
花色:白、ピンク、赤
開花時期:5月〜6月(エレガンス種)、6月〜8月(パニクラータ種)

カスミソウの育て方カレンダー

出回り時期:5月〜8月
植え付け・植え替え:3月〜4月、9月〜10月(パニクラータ種)
剪定:5月〜7月
肥料:3月〜4月、9月〜10月(秋はパニクラータ種のみ)
種まき:9月〜10月(寒冷地では春まきすることもあります)
開花期間:4〜7日程度

カスミソウの栽培環境

日当たり・置き場所:
日のよく当たる風通しのよい場所で育てますが、夏の高温多湿がにがてなので、気温の高い時期は明るめの半日陰で育てるか、遮光します。

用土:
水はけのよい弱アルカリ性寄りの土を好みます。
庭土にはあらかじめ苦土石灰を少量まいてから腐葉土をたっぷり混ぜ込んだ土を用いましょう。
鉢植えは、普通の草花用の培養土か、赤玉土小粒に腐葉土を2割程度混ぜ込んだ土がおすすめです。
水はけが悪いときは、バーミキュライトなどをブレンドしておきましょう。

カスミソウの育て方のポイント

水やり:
庭植えの水やりは、基本的には自然の恵みだけで十分です。
鉢植えは、表面の土が乾いてきたらたっぷりと水やりします。
カスミソウは乾燥気味の環境を好み、じめじめした状態が続くと根腐れしてしまうので、過湿には十分に気を付けましょう。

肥料:
やせた土地の方が育ちやすいので、肥料は控えめに、窒素分の少ない肥料を施肥します。
肥料が多いとひょろひょろになって、花付きも花の質も悪くなります。

病害虫:

立ち枯れ病:過湿になると発生しやすいので気を付けましょう。
白絹病:茎の根元に白い糸状のカビが生えて枯れます。土壌の病原菌が原因なので、土ごと処分します。
アブラムシ:蕾や新芽につくので、あらかじめ薬剤を散布しておきます。

カスミソウの詳しい育て方

選び方:苗を購入するときは、下の方の葉がしっかりしていて茎が太いものを選びましょう。

植え付け:カスミソウは移植を嫌うので、土を落とさずそのまま植えつけましょう。

間引き:直播したとき、混んでいる芽を間引きます。

剪定・切り戻し:
冬越したパニクラータ種は、草丈10cmくらいになるように切り戻します。
新芽が15cmくらいになったら葉っぱを8枚以上残して摘芯し、脇芽を増やします。

植え替え・鉢替え:
エレガンス種は花後枯れるので植え替えは必要ありません。
根詰まりしてきたら、パニクラータ種は、根をいじらないようにそのまま一回りか二回り大きな鉢に植え替えましょう。

花:花後の茎を株元から切り落としておきます。

冬越し:
耐寒性が強いので防寒対策をしなくてもかまいませんが、霜柱が立つと根が傷むので、株の周りを敷き藁や腐葉土などで覆っておくのがおすすめです。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど):
エレガンス種は好光性なので、そのままバラマキし、パニクラータ種はバラマキして2mmくらい土をかぶせ、水切れしないよう注意して育てます。
本葉が2〜3枚になったころ移植して植えつけますが、カスミソウは移植を嫌うので、育てるところで直播するのがおすすめです。

パニクラータ種は、挿し芽で増やすことができます。
太く充実した新芽の先端を5cmほど切り取り、切り口に発根剤を塗ってから挿し木しましょう。(八重咲品種は種ができないので挿し芽でのみ増やせます。)

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