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お寺の雰囲気をよく撮る為のホワイトバランスの使い方【一眼レフ】

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写真には雰囲気というものも必要になってきます。今回はお寺を雰囲気よく撮影するための機能、ホワイトバランスをご紹介。

『カメラの学校』講師のYuricamera氏、「彼氏役」の石川氏は今回、長谷寺にやってきました。寺社仏閣は日常生活とは違った空間なので、それだけでも雰囲気や趣のある写真が期待できます。

季節柄桜などの花も咲いており、被写体は多いです。そんな中、二人は輪蔵(りんぞう)なる建物を見つけました。さっそく石川氏がカメラに収めます。

結果はご覧の通り。渋い色を使った立派な建物が何だか寒々しい写真と化してしまいました。石川氏もショックを受け、カメラの故障まで疑います。
これに対し、Yuricamera氏は「ホワイトバランスがいけない」と指摘しました。

ホワイトバランスとは被写体を白く写せるよう、光による影響を補正する機能です。一眼レフカメラの設定を変え、オートでホワイトバランスになるようにして撮り直すと、上のようになりました。

先ほどのように青くなっておらず、概ね現物通りの色合いです。これはこれでいいのですが、折角の古式建造物。ノスタルジックで趣深い写真にしたい、ということでいくらかオレンジみを加えてみました。

少し温かみが出てきました。
ホワイトバランスにはオートの他、日陰、温白色の蛍光灯、電球と言ったあらゆるシーンに対応したモードが存在します。
基本的には環境に応じて使い分けますが、今回のように雰囲気を重視した写真を撮りたい時には、環境とは違ったモードを使うのもおすすめです。場合によっては写真に味わいが生まれます。
「今は日があたっているから」と環境にこだわることなく、ホワイトバランスの生み出す効果の方を重視してみると面白く、また趣深い個性的な写真が撮れるでしょう。
ファインダーを覗いてみながら調整するのも一つの手段です。「もう少し色味を加えてみよう」と、中々楽しい作業となります。
先の青くなってしまうのも、シーンによっては悪くない写真です。今回はお堂なので青い写真が敬遠されただけのこと。
寺社仏閣のような日本的な場所では温かみや趣のある写真が求められます。

石川氏は今度はF値を下げ、この写真を撮りました。F値とはシャッターの絞りです。この値を下げるということは絞りが大きくなり、一部がボケることを意味します。
この一部をボケさせるのは一つのテクニックです。
ホワイトバランスとボケを融合させた結果、中々雰囲気のある写真が撮れました。

お堂の場合は縦に撮る、というのも一つのテクニックです。この写真もまた、ホワイトバランスを有効に使いました。
前の景色を入れるのもよし、建物の構造に合わせるのもよしです。写真撮影は結構センスが問われます。それだけに、魅力的な写真を十人十色で撮ることができるのです。

今回はホワイトバランスでお堂の雰囲気を引き出すことができました。他にも色々な用途があるので、カメラを手に色々な場所に繰り出してみましょう。

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