カメラ

広角レンズでビルをカッコよく撮ろう

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いかにカッコよく写真を撮るか。写真を始めたての人や中級者の方にとってはかなり重要な命題です。

今回、『カメラの学校』では がレクチャーされます。「企業の広報担当者」である中川氏が勤務先のビルを撮ろうと奮闘している所に、レポーター役の桂氏が近づき、インタビューを始めるところからスタートします。

こちらが被写体のビル。かなり大きいビルなので、石川氏は若干無理な体勢をとりながらも、大きさをアピールすべくアオリでの撮影を試みていました。

随分頑張っていたようですが、撮れた写真はこちらです。桂氏も思わずリアクションに困り、「普通」とまで言われてしまいました。アオリの感じは出ているものの、今一つ迫力に欠ける印象です。
ここで、講師のシャイニング礒村氏が登場しました。石川氏の撮った写真を「どんなビルだか分からない」とこれまたダメ出しです。
シャイニング礒村氏が言うには、大きな建物を撮る時、「全体を入れつつ、角度にも注意をした方がいい」とのこと。アオリでビルの高さを表せばいい、というわけではないのですね。

シャイニング礒村氏の提案で、場所を変えての撮影と相成りました。
向かったのは、ビルから少し離れた場所。先ほど石川氏が撮っていたのはビルのほぼ前でした。今度は中々いい写真が撮れそうです。

先ほどよりも存在感のある写真が撮れました。少し離れれば全体が取れるという、ある種当然と言えば当然の理屈です。
しかし、今度は地面が写っていないとの問題が発生。地面を写すとなると理論上、更に被写体から離れなくてはなりません。とはいえそうなると今度はビルの存在感が薄らぎそうですし、余計なものも写り込んでしまうでしょう。
シャイニング礒村氏はここで、広角レンズを使うことを勧めます。

石川氏のカメラの広角レンズが14?なのに対し、シャイニング礒村氏のカメラの広角レンズは10?でした。この数字が小さいほど広い範囲が撮れます。 シャイニング礒村氏は広角を7?に設定し直し、同じ場所からもう一枚撮影を試みました。

更なる広範囲をカバーした写真が完成。実際には一歩も動いていないのに、更に引いた印象です。
あまり遠くに行けない、でも引いた写真を撮りたい時などに、広角レンズは活躍します。

広角レンズを使った写真には特徴があります。手前のものは大きく、奥のものは縮んだように小さく映る傾向です。
別名をパースペクティブ、遠近感の誇張というこの特性は、時と場合によっては写真を歪で不自然な印象にしてしまいます。
あまり広角を小さくし過ぎない方がいいと、シャイニング礒村氏は言いました。
今度はこのパースペクティブをうまく利用した写真の撮り方の伝授です。今度はビルに近づき、広角を下げての写真撮影となりました。

見上げないとビルの上まで見渡せない位置まで近づいての写真がこちら。ちゃんと全体が入っていますし、下は広く、上は吸い込まれるように高くなっています。
遠近感を誇張した、パースペクティブを敢えて利用したこうした写真で、ビルの大きさとどっしりとした存在感を強調することが可能です。石川氏も同じような写真が撮れました。

建物のような大きいものの迫力をカメラに収めるには、体の角度ではなくレンズを変えるだけで十分です。
時に位置をも変えれば、広角レンズによる遠近感の歪みさえもプラスにできます。
ビルや建造物を撮ろうとしている方は、広角レンズや距離などを利用し、かっこいい、素敵な写真を撮ってください。

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