ミヤコワスレ

日本の本州より以南に自生しているのがミヤコワスレです。鎌倉時代に承久の乱によって佐渡島に流された順徳天皇がこの花を見て、都の恋しさを忘れたということから「都忘れ」という名前が付いていると伝えられます。

本来、薄く青色の花ですが、最近ではピンクや白もあり、4月〜6月に花を咲かせます。草丈も低く、花も可憐な雰囲気が人気です。

ミヤコワスレを植える際には、好む場所がありますので、試しに植えて生育を見てみるといいでしょう。暑さに弱く、半日陰がおすすめで、栽培に合う場所を見つける必要があり、少し育てるのが難しくもあります。

園芸分類
草花

草丈・樹高
20cm〜30cm

耐寒性
強い

耐暑性
やや弱い

耐陰性
半日陰が適しています。

花色
青、ピンク、白

開花時期
4月〜6月

時期
5月〜6月、9月〜10月に植え付け、耐暑性がないので、夏には半日陰にするなど注意しましょう。4月〜6月に花が咲きます。

植え付け
5月〜6月、9月〜10月に植え付けます。

剪定
3月〜4月に切り戻します。

肥料
鉢植えは3月〜6月に施します。

開花
4月〜6月に開花します。

日当たり・置き場所
日当たりのいい場所で、水はけがいい場所で育てます。暑さにやや弱いので、鉢植えでは夏は半日陰に置きましょう。

用土
水はけをよくするために、赤玉土（中粒）5：腐葉土3：酸度調整済みピートモス2の割合で混ぜるのがおすすめです。元肥として、リン酸の多い緩効性化成肥料を混ぜます。

水やり
庭植えでは必要なく、鉢植えでは土が乾いたらしっかり水をやります。

肥料
庭植えの場合は不要で、鉢植えの場合には3月〜6月に緩効性の化成肥料を追肥します。1回の肥料はあまり遣りすぎないように注意します。秋以降は肥料をやらないようにするのもおすすめです。

病害虫
病気はほとんどありません。害虫は、アブラムシやナメクジが発生。ナメクジは夜行性なので夜に駆除しましょう。

選び方
苗から育てるのが育てやすいでしょう。葉が濃く、しっかりした苗を選びます。乾燥に弱く水切れしていない苗を選びます。

植え付け
春と秋に植え付けることが可能です。

間引き
庭植えで生長すると、茂って蒸れすぎることもありますので、間引いて育てるのもおすすめです。

剪定・切り戻し
花が少なくなったら、3月〜4月に弱めの剪定をし、切り戻すと、また脇芽が出て花が咲き続けます。

植え替え・鉢替え
鉢植えでは毎年植え替えます。5月〜6月、9月〜10月が植え替え時期です。庭植えの場合も数年に一度、植え替えるようにします。

花
病気を予防するためにも花がら摘みをしましょう。

収穫
必要ありません。

冬越し
本州以南ならばそのままでも大丈夫です。寒冷地では霜よけが必要です。

増やし方
植え替えの際に、株分けで増やすことができます。5月〜6月、9月〜10月がおすすめです。

監修：トマト
毎日いろいろな発見をさせられるガーデニングです。
長年のガーデニング経験から育て方の難しさもそれぞれの植物に学んでいます。
今は多肉植物などにも凝っていて、新しい発見と成長を見ていきたいと思っています。