ヤドリギ

植物名: ヤドリギ

学名: Viscum album
英名: Korean mistletoe
和名: 宿り木、寄生木（ともにヤドリギ）
科名: ビャクダン科
属名: ヤドリギ属
原産地: ヨーロッパおよび西部・日本、朝鮮半島、中国

ヤドリギの特徴

ヤドリギは、半寄生で育ちますので、他の高木の枝の上で常緑で育ちます。枝分かれしながら、30cm〜1ｍの直径で球体となって寄生します。冬の落葉樹などに寄生している様子がよく目立ちますが、常緑樹にも寄生します。ヤドリギは珍しい生態ですが、意外と多く目にするでしょう。

育てようとして育てることはあまりできませんが、ヤドリギの種をもらって、枝に擦りつけることで育てられます。落葉樹の高木に擦りつけるのがおすすめです。ベトベトした液果(実)が付いていて、そのままくっつき、樹木に根を伸ばします。しかし、実際に寄生させるのは意外と難しいでしょう。

ヤドリギの詳細情報

園芸分類
半寄生常緑小低木

草丈・樹高
直径30cm〜100cm

耐寒性
強い

耐暑性
強い

耐陰性
半日陰ならば大丈夫です。

花色
黄緑

開花時期
2月〜3月

ヤドリギの育て方カレンダー

時期
1年に1回枝分かれをして生長します。生長が遅く、大きく生長するには20年〜30年かかります。

植え付け
種を高木に擦りつけてくっつけます。

剪定
必要ありません。

肥料
必要ありません。

開花
2月〜3月に黄緑色の花を咲かせます。

ヤドリギの栽培環境

日当たり・置き場所
半日陰でも大丈夫ですが、日が当たることも必要です。日に当たると、よく種から胚軸を伸ばして育ちます。

用土
樹木に寄生しますので、土は不要です。

ヤドリギの育て方のポイント

水やり
必要ありません。

肥料
必要ありません。

病害虫
寄生している樹木が病害虫にやられるとヤドリギも枯死します。

ヤドリギの詳しい育て方

選び方
ヤドリギを見つけて、種を採って育てるといいでしょう。

植え付け
落葉樹の幹に種を擦り付けて、くっつけます。

間引き
必要ありません。

剪定・切り戻し
必要ありません。

植え替え・鉢替え
必要ありません。

花
黄緑色の花が咲きます。

収穫
実がなりますので、実から種を収穫して育てます。

冬越し
冬は枝だけになった落葉樹に常緑で寄生しています。冬対策は何も必要ありません。

増やし方
固い果皮に実は包まれていて、その中に種があり、通常は鳥がそれを食べて樹木に擦り付けることで、増えていきます。人が擦り付けて増やすことも可能ですが、なかなか育たないでしょう。

監修：トマト
毎日いろいろな発見をさせられるガーデニングです。
長年のガーデニング経験から育て方の難しさもそれぞれの植物に学んでいます。
今は多肉植物などにも凝っていて、新しい発見と成長を見ていきたいと思っています。