【海外ガーデン】シシングハースト城 ガーデニングの聖地「シシングハースト城」へ 美しいイングリッシュガーデンに感動
関連キーワード
(Instagram ID:roselynsmith4)
イギリスにはもともと貴族の邸宅として使われていたお屋敷を改修し、美しい庭園に整備しなおしている観光名所がたくさんあります。シシングハースト城はその数ある庭園の中でも、ガーデナーたちが一度は訪れたい聖地として知られる名園です。
世界的に有名な名園・シシングハースト城
(Instagram ID:sonjakody)
シシングハースト城はイギリスの首都ロンドンの南東部、“イギリスの庭”と呼ばれ、のどかな田園風景が広がるケント州にあります。
イギリスには名園が多々ありますが、シシングハースト城はその中でも世界的に有名な名園のひとつで、国内外問わず多くの観光客が訪れています。
シシングハースト城は13世紀に貴族の邸宅であるマナーハウスとして建てられたのが始まりで、続く14世紀頃には王族の滞在地としても使用されていたほどの立派なお屋敷だったそうです。
しかし17世紀以降に建物を所有していた貴族が没落すると、お屋敷は戦争捕虜の収容所や農場労働者の安い住宅として使用されるまでに落ちぶれてしまい、廃墟同然となってしまいます。
そんな荒れた城を買い取り、現在のシシングハースト城を造り上げたのが小説家ヴィタ・サックヴィル・ ウェストと夫の外交官ハロルド・ニコルソンでした。夫妻はおよそ30年かけて建物の修復、庭園のお手入れに取り組み、イギリス内でも最も愛されている名園を造り上げたのです。
(Instagram ID:art__in__nature)
現在、シシングハースト城はイギリスのボランティア団体ナショナル・トラストが所有・管理していて、夫妻が作り上げた庭園の美しさをそのまま保存しています。庭園はそれぞれ垣根やレンガ壁によって区切られていて、“ルーム”と名付けられた区画ごとに異なるテーマに沿って色とりどりの草花が植えられています。
(Instagram ID:tuckerandmarks)
どのルームも美しい四季折々の花々が楽しめますが、そのなかでも絶対に外せないのが庭園の象徴的存在となっている「ホワイトガーデン」です。白い花と銀葉植物だけを集めたという「ホワイトガーデン」では、華美すぎず、自然体の凛とした美しい風景が楽しめます。
なかでも中心部にある「ロサムリガニー」というランブラーローズのアーチはひと際美しく、圧倒的な存在感で訪れた人々を魅了しています。
名園中の名園・シシングハースト城へはロンドンから日帰りも可
(Instagram ID:lynne_carmichael)
いかがでしたか?シシングハースト城の敷地内にある塔には登ることができるので、ぜひ上からの景色も楽しんでみてください。
ちなみにシシングハースト城はロンドンから車で1時間ほどの距離にあります。現地ではロンドンからの日帰り観光プランもあるので、イギリス旅行の際はぜひ訪れてみてください。