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メルボルンにある複数のレジャー施設が統合されたウェリビーパークの滞在を満喫

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Werribee Mansion from above by Bob T

ウェリビーパークは、オーストラリア、メルボルン西部の農園地帯にあるリゾートです。メルボルンの市街地からは車だと約30分で到着します。
スコットランドの入植者が開拓した広大な敷地に豪邸が建てられ、その建物を中心にホテル、バラ園、サファリ、散策路、ワイナリーなどの施設が整備されています。結婚式やテレビ番組の撮影などにも使われる人気スポットにもなっています。そんな魅力あふれるウェリビーパークをご紹介します。

スコットランドの豪農が築いたウェリビーマンション

ウェリビーパークの中心になっているのが「ウェリビーマンション」です。マンションとは日本で言う住居のタイプではなく、豪邸のことを意味します。1874年〜1877年にかけて、スコットランドから移住してきた豪農チャーンサイド兄弟よって建てられたものです。
建物はイタリアネイト様式を用い、部屋の数が60以上もある豪華な仕様。マンションはいくつかのエリアに分かれていますが、正面のエリアは展示用に使われています。昔の部屋を再現し、チャーンサイド家で使われていた家具や衣服などを展示しています。一家の裕福な生活の様子がうかがえます。
二階に行くとバルコニーに出られるようになっています。そこからはウェリビーパークの全景がかなりの広さまで展望できます。特に春には庭に作られた円形状の花壇が花でいっぱいになり美しい光景を作り出します。マンション内の見学を楽しんだ後は、併設のカフェで美しい庭を見ながらコーヒーやケーキを堪能してください。

豪邸を改築したブティックホテルでリラックス

マンション後方のエリアは昔チャーンサイド家に仕えていた執事やメイドの部屋があった場所ですが、近年「マンションホテル&スパアットウェリビーパーク(Mansion Hotel & Spa at Werribee Park)」に改造されました。
5つ星の高級ブティックホテルで 、部屋数は91。トリップアドバイザーでもオーストラリアのトップ25のホテルの一つとしてランクインしています。敷地内にはスパと屋内プールの他、レストラン、ビリヤードルーム、ライブラリー、ジムなどが整備されています。

5000本以上のバラが植えられた州立バラ園

ウェリビーパークにはあちこちに花壇が造られていますが、その中でも州立バラ園は見逃せないスポットになっています。ウェリビーパークにありながら「州立」とは?と思うかもしれませんね。そんな疑問にお答えしてこのバラ園設立の背景を簡単にお伝えしたいと思います。
このバラ園の歴史は1976年にまでさかのぼります。始まりは当時のハーマー州知事がビクトリア州を「庭園の州」にするというコンセプトを打ち出したことでした。このコンセプトに基づいて州内のどこかにバラ園を造る計画が立てられ、ウェリビーパークが選ばれたのです。そして1981年、造園工事が始まりました。バラの苗はすべて寄付により集められ、1986年に開園されました。ところが雑草が増え手入れも十分に行き届いていなかったため、バラ園といってもひどい状況だったそうです。そこで1993年に誕生したのが有志による「ビクトリア州立バラ園サポーターグループ」でした。以来このバラ園は100人ほどのボランティアによる年間9000時間以上の作業を通して維持されているのです。
おかげで約5ヘクタールの広大な敷地に5000本以上の花が見事に咲く素晴らしいバラ園になっています。バラ園の花壇は上から見ると5枚の花びらの形をしています。また、中央には洋風の東屋があって優雅で豪華な雰囲気が漂います。このような素晴らしい環境が評判を呼び、結婚式の写真撮影によく使われる人気のスポットにもなっています。
オーストラリアは季節が日本と反対になるため、バラの見ごろは11月〜4月です。

オープンレンジ動物園では車に乗ってサファリ気分を満喫

写真提供:Zoo Victoria

ウェリビーパーク・オープンレンジ動物園はサファリ型の動物園。場所はウェリビーパークホテルの近くです。
この動物園では主にアフリカの動物とオーストラリア特有の動物が飼育されていて車の上から観察することができます。その他「サンセット・サファリ」「スランバー・サファリ」など、季節ごとのイベントやプログラムが用意されています。
ウェリビーパークの動物園はビクトリア州が運営する3つの動物園の一つです。あとの2つはメルボルン市街周辺にあるメルボルン動物園と北東の郊外にあるヒールズビルサンクチュアリです。これら3つの動物園は動物保護、特に絶滅の危機にある動物を救うことをミッションとして様々な活動を展開しています。

赤土の崖とユーカリの木々を眺めながらウェリビー川に沿って散策

ウェリビーパークの滞在でもう一つおすすめしたいのが散策です。この散策はパークの東側を流れるウェリビー川に沿って造られた遊歩道を歩くもので、距離は往復で約3.7km。平坦な道が続くので約1時間で歩くことができます。周囲にはユーカリの木が生育し、赤土の崖がところどころに美しい形状を造り出しています。川の反対側にはウェリビーゴルフコースが広がります。自然の風景とゴルフ場のグリーンを見ながら、気持ちの良い散策が楽しめることでしょう。
※ゴルフコースは会員のみ利用可

「エクスレンス認証」のレストランもあるワイナリー
最後にご紹介したいのが1998年創設の比較的新しいワイナリー「シャドウファックス」です。ウェリビーマンションからパーク内を歩いて15分で到着します。広い土地に美しく整えられたブドウ園を見学したり、ワインテイスティングを体験したりできます。また、ワイナリー内にはトリップアドバイザーの「エクスレンス認証」を獲得したレストランがあります。自家製のワインを飲みながらおいしい食事を楽しんでください。

ウェリビーパークへのアクセス
ウェリビーパークのあるメルボルンへは成田空港から直行便が出ています。日本航空とカンタス航空の2つがあり(共同便ではなく別々に運行)10時間〜10.5時間で到着します。 メルボルン空港からはタクシーもしくはレンタカーでの移動になります。


公式サイト
http://www.werribeepark.com.au/

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