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ベテランをも虜にする、魅惑の「育種家ビオラ」が大ブレイク中

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あの変わったビオラは何者!?

ここ数年、SNSの発展とともに、「こんな変わったビオラ・パンジーがあるのか」と、ため息が出るような希少な色姿ものを見かけるようになりました。
しかし、見かけるといっても、園芸の先生やベテランガーデナーなどのSNS著名人が投稿した写真で拝見するだけ…。どうしたら実物にお目にかかれるのでしょうか。
あわよくば手に入れたい!この記事では、そんな「育種家ビオラ」についてご紹介します。

育種家ビオラとは

まず、普通の園芸店で出回るビオラは、収量が安定して形がそろった作物ができる「F1品種」と呼ばれる種苗です。
まるでクローンのように何百ケースと同じものがあり、ビオラに個体差を求めるものではありませんでしたよね。
ところが、最近流行ってきたのが「世界に一つだけのビオラ」。個人育種家が交配し育て、ひとつひとつ違った表情を見せるビオラです。

育種家ビオラの特徴

(instagram ID:andersen_staff)
※画像はROKAビオラ

「F1品種」を作るためには、大量生産に向く種子を選抜してきました。
そこでは奇形や変わり種といったものはふるい落とされ、排除されてきました。例えば、花が小さすぎたり、花弁が反り返っていたり、ゆがんでいたり、一部の花弁だけがウサギの耳のように伸びたもの、花弁焼けしたもの、青みかかって濁ったものなどです。
実はそこにこそ、ミステリアスな魅力があり、通常の園芸品種では飽き足らない、ベテラン勢がこぞって欲しがるようになったのです。価格は少しお高めで、ポット苗で500円くらいするかもしれませんが、手に入るのであればお安いものです。

育種家ビオラを語る上で外すことができない「宮崎県」の存在

(instagram ID:andersen_staff)
※青い「焼け」があるビオラ。画像は宮崎のNOBUKOセレクション。

『育種家ビオラ』の走りは、何といっても九州・宮崎ではないでしょうか。
ビオラの個人育種をけん引してきたのは「ROKAビオラ」でおなじみの川越ROKAさん。始めて名前を聞いたときは、女性なのか男性なのか、はたまたハーフ?と素敵なビオラと相まって、ミステリアスな人物像を勝手に抱いてしまいましたが、ROKAさんは1961年宮崎市生まれの男性です。
※川越ROKAさんブログROKA BLOG https://ameblo.jp/pansy-tane/

  アッシュブルー系のニュアンスのあるビオラや、バニー系ビオラ、フリフリの八重など数多くの希少種がありましたが、ROKAさんは専売特許などを持たず、宮崎産のビオラを楽しんでほしいと全国の生産者に広めました。そこから、日本中で個性的な育種家ビオラの大ブレイクが始まりました。

育種家ビオラを求めるには?

(instagram ID:andersen_staff)
※画像はパンジー「ドラキュラ」

当然ながら、一般消費者は個人育種家さんから直接買い付けることはできません。
取り扱い園芸店で買い求めるのですが、中でもおすすめなのが、宮崎県の「アナーセン」です。「アナーセン」では、宮崎ビオラをはじめ、全国の人気の育種家ビオラを取り揃えており、シーズンになると全国からお客さんがやってきます。シーズン中には、ROKAさんから直接話が聞けるイベントあり、また、東京などから園芸の先生が引率する「宮崎ビオラツアー」などが開催されることがあるので、機会があれば参加するのもおすすめです。

この季節にベテランガーデナーが「宮崎へちょっと…」などと言ったらビオラ目当ての旅行かもしれませんね。育種家ビオラはひとつひとつお花の顔が違うので、仲間同士で楽しい奪い合いの、にぎやかな旅になること間違いなしです!

アナーセン施設データ

宮崎県の、育種家ビオラのラインナップがすばらしい北欧スタイルの園芸店。アナーセン(Andersen)とは、デンマーク語で「人魚姫」や「みにくいアヒルの子」の童話作家「アンデルセン」のこと。ROKAビオラをはじめ、青花に定評がある石川園芸さんやヌーヴェルヴァーグ、ドラキュラといった希少種が手にはいるかもしれません。

・開店:10:00〜18:00(月曜定休)
・住所:〒880-2101 宮崎県宮崎市跡江1380?9
・電話:0985-48-2668
・公式HP:https://andersen-flower.com/

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