ガーデニング

サザンカの育て方

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■学名:
Camellia sasanqua

■英名:
sasanqua

■和名・別名:
山茶花、ヒメツバキ、コツバキ、カタシ

■科名:
ツバキ科

■属名:
カメリア属

■原産地:
日本(山口県、四国、九州、沖縄)

サザンカの特徴

サザンカは冬に咲く花木で、成長がゆっくりで、古来より庭の生け垣によく使われます。
赤花のイメージがりますが、原種は白やピンクだそうです。サザンカという名前はツバキの漢名であるサンサカ(山茶花)が転じたもので、ツバキとよく似ています。
見分け方は、ツバキよりサザンカのほうが早く咲く、ツバキの花は無香でサザンカの花は微かに香る、ツバキは花ごと落ちるがサザンカは花びらが落ちるので掃除がやや面倒、などがあげられます。
ツバキと交雑させた園芸品種は数限りなく、区別は大変難しいものです。

サザンカの詳細情報

■園芸分類
常緑性広葉小高木

■草丈・樹高
1m〜6m

■耐寒性
やや強い(-5℃以上)

■耐暑性
強い

■耐陰性
半日陰を好みます

■花色
赤、白、ピンクなど

■開花時期
10月〜3月

サザンカの育て方カレンダー

■花の鑑賞時期
10月〜3月

■植え付け
3月〜4月、9月〜10月

■肥料
2月(寒肥)、3月(お礼肥)

サザンカの栽培環境

■日当たり・置き場所

特に用土にもこだわらず、西日が当たらない日なたから日陰でもよく育ちます。弱酸性を好むので、コンクリート塀などアルカリ成分が近くにあると調子を崩すかもしれません。その場合は硫酸アンモニウムなどを施したり、盛り土をして根が触らないようにします。

■用土

・地植えの場合:
有機質に富む弱酸性の用土を好みます。良く耕し腐葉土をたっぷりすき込みます。

・鉢植えの場合:
鉢植えでは市販の培養土に腐葉土やバーク堆肥を混ぜ込むとよいでしょう。

サザンカの育て方のポイント

■水やり

・地植えの場合:
降雨があれば、特に水やりは必要ありません。日照り続きの時は水やりをします。

・鉢植えの場合:
用土が乾いたらたっぷりと与えます。

■肥料

・地植えの場合:
2月に寒肥を施します。株の周りに小さな穴を数か所掘って、有機肥料を埋めます。

・鉢植えの場合:
花後のお礼肥に、緩効性肥料を置肥します。

■病害虫

チャドクガ、カイガラムシ、花腐菌核病
特にチャドクガに注意してください。幼虫、成虫ともに毒毛に触ると激しいかゆみの皮膚炎が起こります。

サザンカの詳しい育て方

■選び方

サザンカとツバキの見分けは付いたとしても、サザンカによく似たものに「カンツバキ」や「ハルサザンカ」、「ツバキとサザンカの交配」など沢山の園芸品種があり、どれが本当のサザンカか迷ってしまうかもしれません。開花が10月〜11月スタートと早咲きなのがサザンカです。根鉢がしっかり回って、下葉の蒸れや病気などが出ていないものを選びます。

■植え付け

3月中旬から4月、秋は9月中旬から10月中旬が適期です。

■植え替え・鉢替え

・地植えの場合:
特に必要ありません。

・鉢植えの場合:
2〜3年に1度植え替えます。

■剪定・花後

花がらはこまめに取り除きます。剪定の適期は遅くとも3月まで。晩春にカットすると花が咲きにくくなります。サザンカは生長すると6mにもなる高木ですが、成長がゆっくりで剪定の手間も少なく、生け垣などの庭木で好まれています。

■収穫

・切り花:
開花したら、切り花として茶花などに使われます。

■休眠期

特にありません。

■増やし方

・挿し木:
6月〜8月頃、新芽を10cmほど切り、水揚げした後、清潔な用土に挿し木にします。

監修:冥王堂あや
クリスマスローズ専門店「冥王堂」店長。交配、育種にも携わる。2014年「クリスマスローズの世界展」にて、新花コンテスト「特別賞」「ミヨシ賞」を受賞。
(公)日本園芸普及協会グリーンアドバイザー。

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