ガーデニング

シクラメンの育て方

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■学名:
Cyclamen persicum

■英名:
シクラメン

■和名・別名:
篝火花、豚の饅頭

■科名:
サクラソウ科

■属名:
シクラメン属

■原産地:
北アフリカ、中近東、地中海沿岸

シクラメンの特徴

シクラメンは年末年始の贈答品で多く出回ります。
クリスマスやお正月の色どりとして、室内に飾られます。カラーバリエーションも豊富で、白い縁がある花や、すっきりした花弁のもの、フリルになった花弁のもの、葉の模様や姿も色々で、選ぶのが楽しくなります。
花期が長く、翌春まで長く鑑賞できますが、育て方は意外と難しく、花後に枯らせてしまうこともよくあります。
水切れと蒸れが主な原因です。底面吸水で水切れしないよう育て、葉や花に上から水をかけないでください。
葉が蒸れて黄色くなってきたらこまめに摘み取り、風通し良くします。室内で管理し、温度は10℃以上を保ち、夏以外は日当たりのよい場所で育てます。

シクラメンの詳細情報

■園芸分類
多年草(球根植物)

■草丈・樹高
10cm〜50cm

■耐寒性
弱い(10℃以上)

■耐暑性
普通

■耐陰性
日なたを好みます(夏期は半日陰)

■花色
白、赤、ピンク、紫、複色など

■開花時期
11月〜3月

シクラメンの育て方カレンダー

■花の鑑賞時期
11月〜3月

■植え付け
9月

■肥料
9月〜4月

シクラメンの栽培環境

■日当たり・置き場所

冬に出回る花が大きなシクラメンは、耐寒性がありません。10℃以上ある室内の明るい場所で育てます。シクラメンの鉢物は、通常、底面吸水の鉢植えで販売されています。ガーデンシクラメンとは育て方が違うので注意しましょう。

■用土

・地植えの場合:
普通のシクラメンは日本の冬に耐えられません。庭植えなら耐寒性のあるガーデンシクラメンを選びます。

・鉢植えの場合:
市販の培養土を使うと便利です。植え付け時に元肥として緩効性肥料を混ぜます。

シクラメンの育て方のポイント

■水やり

・鉢植えの場合:
通常、シクラメンは室内で、底面吸水で育てます。上からジョウロでかけないでください。花を濡らさないよう、受け皿の穴から水を入れます。水切れすると花や蕾がうなだれてしまいますので、受け皿に水があるか毎日確認しましょう。夏に休眠させるときは6月から8月まで断水します。

■肥料

9月〜4月は週に1回、規定量で薄めた液肥を与えます。夏の休眠期には肥料は与えません。

■病害虫

シクラメンホコリダニ、灰カビ病、軟腐病

シクラメンの詳しい育て方

■選び方

11月頃から園芸店にしっかりした品質のものが並びます。サイズも3.5号、4号、5号と立派になるにつれ当然ながら値段も上がります。新鮮なもの、水切れしていないもの、下葉の蒸れや病気などが出ていないものを選びましょう。

■植え替え・鉢替え

夏越しした球根は、9月に植え付けます。球根の頭が埋まらないように浅植えで植え付けます。

■剪定・花後

花後は株元から切り取ります。種子を取りたい場合は花茎を残します。

■休眠期

冬越しは、落葉して休眠期に入ります。来春また芽吹いてきます。

■増やし方

・種まき:
人工授粉すれば種子ができます。11月頃、種まきします。

監修:冥王堂あや
クリスマスローズ専門店「冥王堂」店長。交配、育種にも携わる。2014年「クリスマスローズの世界展」にて、新花コンテスト「特別賞」「ミヨシ賞」を受賞。
(公)日本園芸普及協会グリーンアドバイザー。

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