ガーデニング

バイカオウレンの育て方

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・学名:
Coptis quinquefolia

・英名:
コプティス・クインクエフォリア

・和名・別名:
梅花黄蓮(バイカオウレン)、五加葉黄蓮(ゴカヨウオウレン)

・科名:
キンポウゲ科

・属名:
オウレン属

・原産地:
日本固有種(本州、四国)

バイカオウレンの特徴

花の直径2cmほどの梅のような白い花を咲かせる早春の花バイカオウレンは、山地に生える野草です。皮のような質感で艶がある葉も特徴的です。学名の「quinquefolia」は「5葉の」の意味で、根生葉が五枚あることからきています。
日本の固有種で、福島以西の本州と、四国の高山に自生します。楚々として人気のある山野草ですが、あまり流通はなく、山野草専門店で手に入れることができます。

バイカオウレンの詳細情報

・園芸分類
常緑多年草

・草丈・樹高
5cm〜10cm

・耐寒性
普通

・耐暑性
普通

・耐陰性
半日陰を好みます。

・花色


・開花時期
2月

バイカオウレンの育て方カレンダー

・花の鑑賞時期
早春

・植え付け
3月〜4月

・肥料
3月〜7月

・開花
2月〜3月

バイカオウレンの栽培環境

・日当たり・置き場所

明るい半日陰でやや湿った土地を好みます。風が強く当たる場所は乾燥するので苦手です。自生地では山林の湿った落ち葉があるような場所に生えている植物です。

・用土

腐植質に富んだ用土で植え付けます。山野草の用土にヤシ殻やミズゴケを混ぜて保水性をあげるとよいでしょう。庭植えでは腐葉土をたっぷりすき込みます。庭植えでは少し山にして、水持ちだけでなく、水はけもよくして植えるとよいようです。

バイカオウレンの育て方のポイント

・水やり

地植えの場合:
湿った土地を好みます。庭植えでも乾く前にたっぷり潅水しましょう。

鉢植えの場合:
用土が完全に乾かないよう、乾く前にたっぷりと与えます。時間がない方は底面吸水にするとよいでしょう。

・肥料

花後の3月〜4月にお礼肥として緩効性肥料を、5月〜7月は2週間に1回規定量で薄めた液肥を与えます。

・病害虫

特にありません。

バイカオウレンの詳しい育て方

・選び方

根鉢がしっかり回って、下葉の蒸れや病気などが出ていないものを選びます。黄金葉や八重咲き、ミツバオウレン、四国バイカオウレンなど、多様な園芸品種がありますが、一般の園芸店では取り扱いは少なく、山野草専門店で求めることができます。

・植え付け

花後の3月〜4月に植え付けを行います。まだ霜が降りる地域では根元にマルチングを施します。

・植え替え・鉢替え

地植えの場合:
特に必要ありません。株が込み合って来たら、蒸れ防止のため、株分けして間隔を開けるとよいでしょう。

鉢植えの場合:
2〜3年に一回、花後に植え替えを行います。

・剪定・花後

花後は株元から切り取ります。種子を取りたい場合は花茎を残します。

・収穫

種子:春に種子を採種できます。

・冬越し

冬越しは、特に問題ありません。

・増やし方

種まき:
バイカオウレンの種子は採れたらすぐに取り蒔きします。乾燥を嫌いますので常に湿った状態にしましょう。

株分け:
春の植え替え時に、自然に分かれるところで株分けするとよいでしょう。

監修:冥王堂あや
クリスマスローズ専門店「冥王堂」店長。交配、育種にも携わる。2014年「クリスマスローズの世界展」にて、新花コンテスト「特別賞」「ミヨシ賞」を受賞。
(公)日本園芸普及協会グリーンアドバイザー。

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