ガーデニング

フクジュソウの育て方

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・学名:
Adonis ramosa

・英名:
アドニス

・和名・別名:
元日草、朔日草

・科名:
キンポウゲ科

・属名:
フクジュソウ属

・原産地:
北海道〜本州

フクジュソウの特徴

日本の古典園芸、冬の和の寄せ植えの定番である福寿草は、その名前から縁起の良い花としてお正月に飾られますが、実は毒草なのはキンポウゲ科らしい一面です。
学名のアドニスとは、ギリシャ神話のアフロディーテに愛された美少年の名前で、美男子の代名詞としても使われます。名前の由来は「アドニスの遺体から流れた血からアネモネの花が咲いた」という逸話からきているようです。
赤い血から連想して「赤いアネモネ」になったそうですが、それは後付けの逸話であり、昔は「福寿草が咲いた」といわれていたそうです。
同じキンポウゲ科なので昔の人はあまり気にせず混同していたのかもしれませんね。

フクジュソウの詳細情報

・園芸分類
多年草

・草丈・樹高
15cm〜30cm

・耐寒性
強い

・耐暑性
普通

・耐陰性
半日陰を好みます。

・花色
黄色、白、オレンジ、黄色と緑の八重など

・開花時期
露地栽培では2月頃から

フクジュソウの育て方カレンダー

・花の鑑賞時期
1月〜4月初旬

・植え付け
9月〜11月

・肥料
3月〜5月

・開花
1月〜4月

フクジュソウの栽培環境

※画像はフクジュソウの種子

・日当たり・置き場所

半日陰を好みます。風通しがよく、午前中だけ日が当たり、午後は日陰になる場所がよいでしょう。庭植えでは落葉樹の下で木漏れ日に当てて育てます。フクジュソウは根をしっかり育てることが大切です。乾燥は嫌いますが、加湿も苦手なため、両方を叶える環境で育てます。

・用土

有機質に富む用土で植えます。庭植えでは、腐葉土をすき込んで水はけをよくします。鉢植えでは市販の培養土に軽石を混ぜ込むとよいでしょう。

フクジュソウの育て方のポイント

・水やり

地植えの場合:
降雨があれば、特に水やりは必要ありません。日照り続きの時は水やりをします。

鉢植えの場合:
用土が乾いたらたっぷりと与えます。葉が生長する時期は水切れさせないようにしましょう。休眠期も水やりします。

・肥料

秋の植え付け時に元肥として緩効性肥料を混ぜ込みます。12月の芽出しのころになったら置き肥を与え、2週間に一回規定量に薄めた液肥を水やり代わりに与えます。

・病害虫

アブラムシ、ヨトウムシ、ナメクジ、灰カビ病、白絹病、ウイルスなど

フクジュソウの詳しい育て方

・選び方

様々な園芸品種があり、オレンジのものや、黄色と緑の三段咲きなどの変化咲きもあります。根鉢がしっかり回って、下葉の蒸れや病気などが出ていないものを選びます。

・植え付け

休眠期の9月〜10月が適期です。根が長く伸びるので深鉢に植え付けます。

・植え替え・鉢替え

地植えの場合:
特に必要ありません。株が込み合って来たら、蒸れ防止のため、株分けして間隔を開けるとよいでしょう。

鉢植えの場合:
2年に一回ほど古土を落として植え替えましょう。

・剪定・花後

花後は株元から切り取ります。種子を取りたい場合は花茎を残します。

・収穫

種子:花後、冬に種子を採種します。手でほぐれるようになったら採種し、すぐに取り蒔きします。乾燥に弱い種子なので保存はできません。

・休眠期

夏は落葉して、休眠期に入ります。休眠期も水やりは忘れずに行います。冬の花なので冬越しは問題ありません。

・増やし方

種まき:
冬に採種したらすぐに取り蒔きます。未成熟のまま取れる種子なので、発芽率はそんなに高くありません。

株分け:
大きくなったら株分けします。秋の植え替え時、大きな根がつくように切り分けます。

監修:冥王堂あや
クリスマスローズ専門店「冥王堂」店長。交配、育種にも携わる。2014年「クリスマスローズの世界展」にて、新花コンテスト「特別賞」「ミヨシ賞」を受賞。
(公)日本園芸普及協会グリーンアドバイザー。

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