ガーデニング

皇帝ダリアの育て方

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■学名:
Dahlia imperialis

■英名:
ダリア・インペリアリス

■和名・別名:
ツリーダリア、木立ダリア

■科名:
キク科

■属名:
テンジクボタン属(ダリア属)

■原産地:
メキシコ、中米

皇帝ダリアの特徴

真冬の青空にそびえるように立つ背の高いピンク色の大輪のダリアを見たことはないでしょうか。
3mから5mにまで成長する皇帝ダリアは、樹木のように背が高くなるので植えられる場所も限られてきますが、もしご近所に咲いていたら誰もが写真を撮りたくなるほどの素晴らしい風景になります。竹のように一定間隔で節があります。

皇帝ダリアの詳細情報

■園芸分類
多年草

■草丈・樹高
3m〜6m

■耐寒性
普通

■耐暑性
普通

■耐陰性
日なたを好みます

■花色
ピンク、紫

■開花時期
11月下旬〜12月上旬

皇帝ダリアの育て方カレンダー

■花の鑑賞時期
11月下旬〜12月上旬

■植え付け
3月〜5月

■肥料
5月〜10月

皇帝ダリアの栽培環境

■日当たり・置き場所

日光が当たる場所で育てます。典型的な短日植物で、夜間が暗くならないと花芽がつきません。夜に街灯の光が当たらないような場所に植えましょう。

■用土

・地植えの場合:
良く超えた土を好みます。堆肥や腐葉土を混ぜ込みます。ダリアは過湿による根腐れになりやすいので、しっかり耕した後、水はけがよいように川砂や軽石、パーライトなどをすき込みます。極端な再生土壌なら事前に苦土石灰で弱酸性に調整します。元肥として緩効性肥料を施します。

・鉢植えの場合:
元肥入りの市販の培養土で構いません。水はけをよくするため鉢底石を入れましょう。

皇帝ダリアの育て方のポイント

■水やり

・地植えの場合:
降雨があれば、特に水やりは必要ありません。日照り続きの時は水やりをします。

・鉢植えの場合:
用土が乾いたらたっぷりと与えます。冬は乾燥気味に育て控えめに水やりします。

■肥料

5月から10月の生育期間中、緩効性肥料の置き肥を与えます。

■病害虫

新芽のころにヨトウムシの食害に合うことがあります。

皇帝ダリアの詳しい育て方

■選び方

一重咲きもの元八重咲きのものが市販されています。根鉢がしっかり回って、下葉の蒸れや病気などが出ていないものを選びます。

■植え付け

3月、塊根(イモ根)状態で植えつけます。また、前年作った挿し木を植え付けてもよいでしょう。

■植え替え・鉢替え

・地植えの場合:
特に必要ありません。

・鉢植えの場合:
新芽が出る前、3月頃から、新芽が小さい5月頃までが適期です。

■剪定・花後

適期は5月〜8月です。皇帝ダリアは大きくなると6m近くにもなり先端にはなおつけるため、住環境などによりコンパクトに仕立てる必要があるなら、背丈が1mほどのところで剪定を繰り返します。注意点は、切り口が腐りやすいので良く晴れた日に行うこと。清潔なはさみで切り、切り口にビニールをかぶせてもよいでしょう。遅い時期に切ると花が咲かなくなるので注意しましょう。

■収穫

・切り花:
花が咲いたら、切り花にして楽しめます。背が高すぎて花が見えない時にも切り花にすれば見ることができます。

■冬越し

霜が降りる頃に地上部が枯れます。暖地では株元をマルチングすればそのまま越冬も可能ですが、寒冷地では早めに地上部をカットして、掘り起こして鉢に植え、室内に取り込みます。来春また芽吹いてきます。また、このとき茎をカットしたものを保険で挿し木にして株を更新してもよいでしょう。

■増やし方

・挿し木:
冬、株が枯れる前に、挿し木を取ります。茎には竹のような節があるので、節をつけた状態でカットし、節が土に埋まるようにします。そこから発根してきます。挿し木は3月までは室内で行いますのでミズゴケなどで植え付けてもよいでしょう。また地中に埋めて保管も可能です。

・株分け:
3月の植え替え時に、クラウン(地上部の板根、発芽点)がつくように球根(イモ根)を切り分け増やします。

監修:冥王堂あや
クリスマスローズ専門店「冥王堂」店長。交配、育種にも携わる。2014年「クリスマスローズの世界展」にて、新花コンテスト「特別賞」「ミヨシ賞」を受賞。
(公)日本園芸普及協会グリーンアドバイザー。

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