刺繍

チャコペーパー【tracing paper / carbon paper】

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出展:Fox Phoenix Mercantile Swedish Tracing Paper

刺繍の図案や、洋裁などの型紙を布に転写する時につかわれる紙のこと。
片面、ないしは両面にワックス・顔料・活性剤などが塗布されています。鉛筆やルレットなどで局所的に圧を加えると表面についた塗布材が布に移り、デザインが転写されます。裁縫などの手芸のみならず、ガラスやウッド、メタルなどにも使われることもあります。

英語圏では tracing paper や Carbon paperと呼ばれます。海外製のチャコペーパーはほとんどがワックスフリーで、ワックスが使われていないものが主流です。
ワックスが熱に溶けてしまうと布が汚れてしまうことを避けるため、作業途中にアイロンを使用することを好む人の間ではワックスフリーが良く使われています。

チャコペーパーの種類

出展:Clover Tracing paper chacopy

色は青・赤・黄色・緑・白が展開されており、様々な布生地のカラーに対応して使い分けができます。

両面タイプ【double face】:塗布材が紙の両面についているタイプです。洋裁では、左右対称のパーツは中央で輪をつくり、左右の面を一緒に作業することが多々あります。
その場合、布地の裏面を内側にして、両面タイプのチャコペーパーを挟んで使います。
型紙を輪に合わせて乗せ、ソフトルレットやへらなどで型紙のデザインをなぞると両面の塗布材がそれぞれの面に付着して同時に同じ印がつけられます。

片面タイプ【single face】:塗布材が紙の片面についているタイプです。図案を転写する場合は、布の表とチャコペーパーの表面を合わせて、チャコペーパーのさらに上に図案を乗せて使います。図案をなぞると布の表面に塗布材が移ります。
洋裁で使う場合は、布生地の裏にチャコペーパーの表面が当たるように配置します。
左右対称のパーツでは、片面のチャコペーパーを二枚使って同時に印をつけると左右に等しく印をつけられます。
両面タイプに比べてチャコペーパーを2回移動させなければなりません。

【チャコペーパーの消し方】
ほとんどのチャコペーパーで写したしるしは水で消えます。
水を含ませた布やタオルで優しくふき取るか、濡らした筆で優しくなでて取りましょう。筆圧が極端に強かったりすると、布でふき取ったくらいでは取れないかもしれません。
その場合は石鹸を含ませた水でふき取るか、水で直接洗い落としてみてください。
またチャコペーパ―の印を消す前にアイロンがけはしないようにしましょう。
含まれているワックスが顔料と一緒に布に溶けてしみついてしまいます。
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