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ハマる人続出!タティングレースの魅力

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細く繊細な糸が美しいタティングレース。タッチングレースやシャトルレースともよばれます。洋服のレース部分としてあしらわれたり、しおりなどの雑貨から、イヤリングなどのアクセサリーとして幅広く愛されています。

その歴史は古く、ヨーロッパで16世紀ごろから基本的な技法が確立されたといわれています。馬車で移動中の空き時間に良く行われていたことから、その手軽さが長く愛される理由の一つでもあります。

細かい作業なので挑戦するには気合を入れなければ…なんて思っている人も多いのではないでしょうか?今回の記事ではそんなタティングレースを今すぐにでも始めたくなるような魅力をお伝えします。

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セメントキャンドルの作り方


タティングレースとは?

「タティングシャトル」と呼ばれる、先のとがった楕円形の用具に、レース用の糸を巻き付けて編みます。小さいモチーフが基本ですのでタティングシャトルに巻ける分だけ巻いた糸と、小さなレース玉だけでどこでも編めます。用具が少ないので小さいカバンにも収まります。
タティングシャトルが無くても洗濯ばさみを活用したり、刺繍用の針で編み込むこともできます。

タティングレースの色々な編み方
【タティングシャトルを使った編み方】
先端につのが付いたもの、つの無しタイプの二種類のタティングシャトルがあります。
先端がとがったつの付きタイプは編み糸を引き出す時に重宝します。どちらも使い方は基本的に一緒です。
タティングレースに使うレース糸は♯20〜♯80がおすすめです。初心者の方は慣れるまで太めのレース糸を使いましょう。結び目が見やすく、その構造が分かりやすいです。
まずはシャトルに糸を巻き付けます。タティングシャトルの中央部分にある穴に糸端を通して結びます。時計回りに糸を巻き付けてタティングシャトル内に糸が収まるくらい巻き付けます。レース玉の端とタティングシャトルの糸端を一緒に持ちます。慣れないうちは二本を軽く結んでおくとよいでしょう。レース玉側の糸にタティングシャトルの糸で結び目を付けていくように編んでいきます。

タティングシャトルが無くても編める!?

前述した編み方を理解すると、糸で結び目を付けることが出来ればタティングレースは編めることが分かります。タティングシャトルが無くても洗濯ばさみや、刺繍用のニードルを使った方法があります。

【洗濯ばさみを使う】
タティングシャトルと同じく、洗濯ばさみの中心部分に糸端を固定して、糸を巻き付けて使用します。終わりの糸端をはさみ部分で挟んで固定できるので便利です。タティングシャトルを買う前にちょっと試してみたい、という方は手軽に洗濯はさみで始めてみてはいかがでしょうか。

【刺繍用の針を使う】
洗濯ばさみやタティングシャトルと違って糸を巻き付ける部分がないので、糸が絡まってしまう事が多々あります。編み物の経験のある方や刺繍が好きな方は針でも十分に代用可能でしょう。この針を使った技法は東地中海で「アルメニアンニードルレース」ともよばれています。

【ニードルタティングレース】
似て非なるニードルタティングレースというものもあります。長い針に糸を通して、針に糸を結んでいきます。輪を作る部分まで編んだら、針の結び目を一気に引き抜くという技法です。海外では割と一般的で、専用のニードルも幅広く販売されています。簡単な編み図だとタティングシャトル用の編み図で代用できます。

タティングレース活用法

タティングレースは洋服などのレース部分に使われたり、ドイリーなどの雑貨、アクセサリーとして人気があります。

【アクセサリー】
ピアスやネックレスの金具を取り付けてアクセサリーにします。ビーズを編み込むとレースの繊細さに煌びやかさが加わります。真っ白のレース糸を使うとより繊細な印象です。濃い目のレース糸で編むとダークでシックに仕上がります。さわやかで鮮やかなパステルカラーだと一年を通して利用シーンが増えますね。
また、小さな丸いモチーフを布に縫い付けてくるみボタンにします。ヘアゴムに付けると手軽に簡単なアクセサリーが出来ます。

アクセサリー作りには#40以上の細めのレース糸がおすすめです。

【雑貨】
立体的なものはそのまま置いておくだけでも存在感のある小物です。平面のデザインは写真フレームに入れてインテリア雑貨としても活用できます。ドリームキャッチャーやクリスマスツリーの飾りなどつり下げる小物としても使えます。
フェミニンな小物が好きな方へのプレゼントとしても。低コストでもたくさんの時間を費やしたことが伺えるタティングレースで想いを伝えてみてはいかがでしょうか。

歴史に身をゆだねて

その歴史や技法を細かく見ていくと、世界各地で長く愛されてきたことが分かります。細かい方法や道具は違えど、基本的な編み方はタティングレースにすべて共通しています。

慣れてくると手元を見ずに作業が進められるため、電気がない時代の西洋ではろうそくを節約できるのも人気の理由であったようです。用具が少なく、場所を選ばずにできるタティングレースは意外といろんな人が手軽に始められる編み物かもしれません 。

500年以上もの間、平民から貴族にまで愛されてきたタティングレース。その歴史の一部に自分も身をゆだねている感覚で始めてみてはいかがでしょうか。

気分は英国貴族?優雅で繊細なタティングレースのはじめ方

最近目にすることが多くなってきた「タティングレース」。
繊細なモチーフ編みは器用な人でないとできなさそう……と思われるかもしれませんが、実は基本の編み方さえ覚えてしまえば同じ手順の繰り返しで様々なモチーフを編むことができ、使用する道具もシンプルで中断しやすいので隙間時間でも楽しめる手芸初心者さんにこそおすすめしたい手芸なんです。

タティングレースに必要な道具やネットで無料公開されている編み図をご紹介します。

あなたも、この機会にタティングレースをはじめてみませんか?

タティングレースとは

シャトルという専用の道具を使って小花や雪の結晶を思わせる非常に繊細なモチーフを編み上げるタティングレース。その歴史は古く、基本的な技法は16世紀のイタリアでできたとされています。その後18世紀前後にイギリス貴族女性の間で大流行し、当時の女王メアリー2世も熱心な愛好家であったという記録が残されているのだそうです。そして時代によって使用する道具や技法は少しずつ変化を遂げつつ、タティングレースは今も多くの女性に愛され続けている手芸の一つとなりました。

タティングレースの美しいモチーフは、それ一つだけでピアスやペンダントトップ、チャームとして使用できますが、編み繋げることでドイリーやクロス、ショールなど幅広い作品を作ることができます。かぎ針を使って編み進めるレース編みと違い糸を結ぶように編んで行くので途中で解けてしまうことがなく、使用するレース糸もあらかじめシャトルに巻き取っておくのでポケットやカバンにポンと入れておけば移動中などのちょっとした時間に続きを編むことのできる手軽さも人気の理由です。

タティングレースに必要な道具

タティングレースを行うために必要なのは、シャトルという専用の道具とレース糸、そして糸を切るためのハサミの3つです。

・シャトル
片方にツノのついた舟形の道具です。
手芸店で5個入りのものが1000〜1200円程度、2個入りが800円前後で販売されていますが、最近では100円ショップのダイソーで3つ入りのものが取り扱われています。 まずはタティングレースがどんなものなのか体験してみたいという人は、初期投資を抑えられる100均のものを選ぶと良いでしょう。

・レース糸
レース糸は、その太さを20番、40番などの番号で表し、番号が大きくなるほど糸が細くなります。
細い糸の方が繊細で美しい作品が出来上がりますがその分難易度も上がるので、初心者の場合は40番程度の太い糸から始めると良いでしょう。
番手の表記はないものの、様々な刺繍糸の開発・販売を行なっているオリムパスからはタティングレース用のレース糸が3種類の太さと豊富なカラーバリエーションで販売されています。専用の糸だけあって滑らかで程よい張りがあり非常に編みやすいのでおすすめです。
糸の質にこだわらなければ、100均のレース糸でも構いません。

・ハサミ
先が細く細かな部分をカットできるものであれば、普通の糸切りバサミで十分です。
また、以下のものも合わせて用意しておくと良いでしょう。

・針
糸端の始末を針で行う場合に使用します。細くて先の丸いものが最適です。
肌に触れるものを作る場合は、針で糸端の始末を行った方が良いでしょう。

・ほつれ止め(手芸用ボンドなど)
針を使わずに糸端を始末するときに使用します。手芸店で取り扱われているほつれ止め液やcloverから発売されているタティングレース専用の「糸始末リキッド」がおすすめです。
使用するものによって塗布した部分が硬くなってしまうので、チャームなど肌に直接触れないものの糸端のち末として使用するのが良いでしょう。

初心者にもわかりやすい編み方・編み図のおすすめ

道具が用意できたら、いよいよタティングレースに挑戦です。
シャトルに糸を巻く方法やシャトルと糸の持ち方、基本的な編み方や糸の始末の仕方については、日本ヴォーグ社が主催する「手づくりタウン」で動画と静止画で詳しく解説されています。

手づくりタウン タティングレースの編み方&始め方
http://www.tezukuritown.com/special/0906tatting/lesson.html
編み図については、ハンドメイド・手作りのレシピサイト「アトリエ」にて、色々な方が編み図を無料公開されています。中でも、以下のようなものなら初心者でも作りやすいのではないでしょうか。

小花のストラップ
https://atelier.woman.excite.co.jp/creation/28228.html

タティングレース*小さなモチーフ*a*
https://atelier.woman.excite.co.jp/creation/14514.html

プチモチーフ
https://atelier.woman.excite.co.jp/creation/25878.html

ミニミニバッグのストラップ
https://atelier.woman.excite.co.jp/creation/28253.html

【タティング】花モチーフ1【モチーフ】
https://atelier.woman.excite.co.jp/creation/34291.html

【タティング】ブレスレット3【ブレード】
https://atelier.woman.excite.co.jp/creation/31740.html

タティングレースのチョーカー
https://atelier.woman.excite.co.jp/creation/38818.html

また、Cloverの公式サイトでもビーズを編み込んだアクセサリーの編み図が公開されています。

ビーズタティングのネックレス3種
http://www.clover.co.jp/recipe/detail/3_3.html
タティングレースの編み図は記号で表されていることも多いので最初は戸惑うかもしれませんが、基本的な編み方さえ押さえてしまえばほとんどはその組み合わせで仕上げることができます。ぜひ色々な作品を作ってみてくださいね。

女王が愛したタティングレース〜その魅力と歴史と作り方 

レース糸で作るタティングレースは繊細でエレガント、気品ある美しさに満ちています。
ヨーロッパでは貴族の間でもタティングレースの人気が高く、タティングシャトルを手にしている貴婦人の姿が多くの肖像画に描かれています。
現代でもタティングレースにビーズをあしらったピアスやチョーカーは人気の品。
タティングレースの魅力と歴史に迫ります。

タティングレースの種類は3つ

布に針を刺して糸で模様を作っていくのが刺繍、糸を組み合わせたりからませたりして模様を作るのが編み物ですね。タティングレースは、糸を結び、結び目をつなげて模様を作っていく手芸。タッチングレースという言い方もあります。

日本でタティングといえば、舟形のシャトルを使うシャトルタティングを思い浮かべる人が多いでしょう。実は、結び目でレースを作る方法は3種類あって、専用の長針を使うのがニードルタティングレース、かぎ針を使うのがフックタッティングレースといいます。(高縞タティングレースは、専用のかぎ針を使うフックタティングレース。)ニードルは小さなものを、フックは大きいものをつくるのに適しています。1番有名で、本や道具もたくさん発売されているのがシャトルタティングレース。

シャトルタティングレースでは、糸を巻きつけたシャトルを操作して別の糸に結び目を作り、結び目を移していきます。シャトルに巻きつけた糸が芯になって、別糸で作った結び目が模様になります。結び目の作り方は表と裏があって、表と裏を合わせたダブルステッチが基本。線上にダブルステッチを作っていくチェーンと、輪状にダブルステッチを作っていくリングがあります。飾りになるピコをつけたり、モチーフをジョイントという方法でつなげたり、いろいろなパターンが作られていきます。

船や漁網で使われるロープ結びが源流

タティングは、英語では「Tatting lace」か「Tatted Lace」と呼ばれています。フランスでは「Frivolite」。意味は「平凡なもの」とか「価値がないもの」だとか。 イタリアでは 「Chiacchierino」で意味は「おしゃべり好き」だそうです。

刺繍が流行り、ボビンレースやニードルレースなど、さまざまなレースがもてはやされたフランスでは、入ってきた当時のタティングレースは庶民的で軽んじられていたのかもしれませんね。それとも、貴婦人の熱中ぶりを見た庶民が、「あんなつまらないものを」と揶揄したのでしょうか。イタリアでは女性が集まって、おしゃべりに夢中になりながらする楽しい仕事だったのかもしれません。

タティングで使われている結び目は古くからあって、源流は古代エジプトのロープ結びにあるとか、トルコの漁網がもとでは、などの諸説があります。世界各地に船で使うロープや漁網などで実用的な結び目が生まれて、そこから装飾性の高い模様が作られていったようです。

舟形のシャトルの原型は中国という説もあります。中国には漁網を修理する網結き針という道具があり、それがシルクロード経由でトルコから伝わったというのです。真偽はわかりませんが、ロマンチックですね。

シャトルは織物用のよこ糸を通すための道具で、世界各国にあります。中国や日本では「杼(ひ)」とよばれ、よこ糸を巻いた管を入れて、たて糸の中をくぐらせる、小さい舟形の道具です。タティング用のシャトルも、織物用のシャトルから発想されたものでしょう。ちなに。たて糸の中を行ったり来たりすることから、往復を繰り返すもののこともいいます。バトミントンの「シャトル」も「シャトルバス」もここからきています。

ヨーロッパで基礎的な技法ができたのは16世紀ごろのイタリア。針を使って、編みながらリングをつなぎ模様を作る時期を経て、金属製のかぎ針を使用するようになり、シャトルが作られました。最初は刺繍作品に使われるコードとして作られていたそうです。この時代はノッティングと呼ばれることが多く、タティングとは区別されることもあります。装飾として作られるようになっても、趣味の手芸というより、庶民が作る工芸品だったのではないでしょうか。

貴族に愛されたタティングレース

タティングレースは、大がかりな道具を使わずにできるので、17〜18世紀には貴族の間でも馬車に乗っているときの退屈を紛らわす手芸として人気になってきました。タティングレース愛好家として有名なのがイングランド女王メアリー2世。あまりに熱心なので、チャールズ・セドレー卿から「庶民の手芸じゃないですか」と冷やかされたとか。1707年に書かれた詩"Royal Knotter"の中に、「クイーン・メアリーが糸を結ぶ」として記述されているそうです。

18世紀から19世紀にかけて、タティングレースの技法はフランスに渡り、貴族階級で流行。国王謁見の待ち時間に、タティングレースをするのが当時のトレンド。スペイン王カルロス3世のマリア王妃の肖像画では、シャトルを手にした姿が描かれています。貴婦人の間にシャトルを手にした姿を肖像画に描くのが流行したため、肖像画用に象牙製や宝石入りなど豪華に作られた「見せシャトル」もあったといいます。19世紀になると、しだいにタティングは刺繍用のコードからレース用に使われるようになって、糸も細く小さなものになっていきます。

タティングレースに宝石を入れて作るようになったのもこのころからです。ルーマニアのマリア王女もタティングの図案をたくさん残した愛好者ですが、宝石をはめこんだタティングを修道院に寄付したというエピソードが知られています。信心深い女性だったように思えますが、宝石のままで残すと夫の愛人に取られてしまうから、というのが隠された理由だったとか。女性らしいエピソードですね。

19世紀半ばになると、ピコットで編みつなぐ方法やジョセフィンノットなどもさまざまな技術が生まれます。日本に入ってきたのは。幕末ごろ宣教師が伝えたと言われていますが、書籍で紹介されたのは明治になってから。明治10年(1876年)に文部省によって刊行された「童女筌」の第2巻によります。原著はGirls own bookで。イギリス人によって書かれた女の子向けの本を翻訳したものです。裁縫や編み物の基礎、歌謡、剣玉のような遊びまで記されている本で、家庭科の教科書、あるいは実用書だったようですね。実際、明治から大正にかけて、女性の教養のひとつとして女学校で教わることもあったようです。

こうして始まった日本のタティングレース。今では初心者向けの道具や本が発売され、見て学べる動画もたくさん作られています。手近な方法から初めてみてはいかがですか。

シャトルで作るビーズタティングレースの始め方

ビーズを入れて作るビーズタティングレースは、装飾品として人気があります。
小さなモチーフをピアスやイヤリングに、つなげあわせてブレスレットやネックレスにと、いろいろな作品が作られています。
シャトルを使って作るタティングレースは、編むというより結ぶ独特の技法が必要ですが、独学でチャレンジする人も。簡単な始め方を紹介します。

タティングレースに必要な道具

タティングには専用のニードルやアフガン針を使って作る方法もありますが、舟形のシャトルを使うシャトルタティングが人気。シャトルタティングは細い糸や小さいビーズを扱うのにも向いています。基本の結い方はコツを覚えてしまえば、手元を見なくてもできるようになりますよ。

【基本のタティングレースで必要な道具】

・シャトル
シャトルは中に糸巻きがついている舟形の道具で、糸を巻きつけて使います。ボビンに巻いて使うタイプ、直接巻くタイプがあります。先端にフックや角がついていて、糸を引き出してつなぐときに使います。ビーズタティングや大きなものを作るときは、大きめのシャトルが便利です。角がないシャトルや素材にこだわって水牛の角で作られたシャトルなどもあります。おもしろい素材や色があるので海外からタティングコレクションをする人も。ボビンに厚紙を張る、洗濯はさみを使うなどで代用する人もいます。1個あれば編めますが、複数の糸を使い分けるときは、シャトルも複数必要です。

・レース糸
シャトルに巻きつけられるものなら、毛糸や金属糸でも使えますが、基本はレース糸。レース糸には番号がついていて、糸の太さを表しています。糸の細さに合わせて、かぎ針のサイズは変わります。番号が多いほど、糸の太さは細くなります。糸の性質や撚り方などによっても太さは違ってきます。各メーカーによって、同じ番号でも太さは少し違うことがあります。基本を学ぶにはタティングのレシビでよく使われている40番がおすすめです。アクセサリーやオーナメントには太めの糸を使います。

・はさみ
糸を切るときに使います。手持ちのはさみでOKですが、あらためて購入するなら小回りのきく手芸用の小さめなはさみがおすすめです。

【あると便利&仕上げに使う道具】

・かぎ針
ピコットつなぎをするときにシャトルの角ではうまくいかないことがあるので、かぎ針があると便利です。タティング用もありますが、レース用でも大丈夫です。シャトルにフックや角がついていない場合は、必ず必要。糸のサイズに合う太さのかぎ針を使ってくださいね。

・ピコットゲージ(ビコゲージ)
タティンレースでループ状にぴょこんと飛び出している飾りをピコット(ピコ)といいます。ピコットは大きさがまちまちになりがちなので、大きさをそろえるために棒状のゲージがあると便利です。平たいアイスの棒などで代用もできます。牛乳パックの紙など厚紙で自作する人もいます。

・針
余った糸を始末するとき、糸端を編み目の中にいれていくために使います。糸にビーズを通すときも針を使います。ビーズの穴に糸を通すことができればどんな針でもいいのですが、小さいビーズで通らない場合はビーズ針を使います。

・布用ボンド
糸の始末をするときに使います。モチーフの裏側で糸を結んで結び目に布用ボンドをつけて、乾いたら余分な糸を切ります。

・ベンチ
出来上がった作品をネックレスやピアスに仕上げるとき、丸カンなどのパーツを取り付けるために使います。

・ビーズ
どんなビーズでも大丈夫です。ビーズは針で糸に通しておいて、必要に応じて途中で入れていきます。

手軽に挑戦できる手作りキット

最初は材料がそろっていて、作り方が書いてある手作りキットから始めてみてはいかがでしょうか。基本が学べる初心者向けのセットを紹介します。

フェリシモ クチュリエ
はじめの一歩をおてつだい ちょうちょとお花のタティングレース「はじめてさんのきほんのき」レッスンの会
http://www.felissimo.co.jp/couturier/wk48097/gcd420855/
初心者さん用に、タティングレースの基本が学べるキットです。材料セット(レース糸)、わかりやすいイラスト付きの作り方説明書、実物大の図案と写真、サンプラーカードがセットされています。1回ごとにタティングレースの編み方テクを学べます。基本の編み方をマスターしたら、応用してかわいいモチーフが完成。回を重ねるとアクセサリーも作れますよ。シャトルは別途購入します。

TOHO ビーズキット
はじめてのビーズタティング シャボン玉のブレスレット
http://www.toho-beads.co.jp/information/new_item/2014/20140822_008704.html
タティング初心者さんにおすすめ。ビーズ入りのブレスレットキットです。レース糸、エアーパールや金具などの材料と解説が入っています。タティングに慣れてきたら、同じシリーズでお花のブローチやパピヨンのブローチが作れるキットもあります。シャトルは別途購入します。

ビーズタティングレースの基本・ビーズの花モチーフの作り方

1つのピコットにビーズを5個ずつ入れて、5枚の花弁を作っていく花モチーフの作り方を紹介します。ビーズは25個使います。

1 シャトルに巻いた糸にビーズ25個を全部通しておきます。
2 左手(シォャトルを持たない手)に掛けた糸の輪にビーズを全部入れます。
3 シャトルで1目編みます。
4 シャトルの角を使って、ビーズを5個3の編み目の方に寄せます。
5 左手の人差し指と親指5個のビーズを動かないように押えます。
6 シャトルで表目を編みます。
7 6の編目を押えて裏目を編みます。
8 表目と裏目で1目編みます。
9 つぎのビーズ5個を寄せて。同じように繰り返して、5個ずつビーズが入ったピコットを5つつくります。
10  最後のピーズを寄せたら、1目のみ編みます。
11  ピコットを整えてから、シャトルの糸を引くと完成です。

手順を確認できる動画と本

タティング初心者さんにもわかりやすく解説してある本を紹介します。基本の作り方からかわいい図案まで、いろいろ掲載されているので、手元にあると便利ですよ。

いちばんよくわかる タティングレースの基本BOOK
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4839956456/teracoriita-22/
杉本 ちこ著 出版社: マイナビ
タティングの基礎をしっかり教えてくれる本です。プロセス写真がたくさとん掲載されていて、初心者さんに難しいポイントもしっかり解説してあります。作り方がわからなくてあきらめてしまった経験がある人にもおすすめ。

シャトルの動かし方を学ぶには、実際の動きを見るのが早道です。動画もぜひ検索してみて下さい。

繊細で優雅!【タティングレース】の簡単な編み図

タティングレースはレース編みの一種です。今回はタティングレースのやり方と簡単な編み図と合わせて、手芸を楽しむちょっとしたコツやアイデアも一緒にご紹介します。

タティングレースってそもそも何?

タティングレースって何か知っていましたか?これはレース編みの手法の一つなんです。タティングレース作りに使うものは「シャトル」と呼ばれる小さな葉っぱみたいな形のアイテムとシャトルに巻きつけた糸、それだけあれば作れちゃいます。

タティングレースの編み図

タティングレースにはさまざまなバリエーションがあります。簡単な編み図があればその通りに編んでいくと素敵な模様が出来上がり、まさにタティングレースの設計図のようなものです。ただ、編み図は書いてくれている人によって図の記号の意味が違うため、解読するのがちょっと難しいかもしれません。たいていの場合、図の最初のほうに説明書きされています。ちなみに上の図の場合は、中の小さな数字は編み目の数で、表目と裏目の2つセットで一目と数えます。大きな円の線がリングで、弧を描くような形の線はブリッジです。小さな円はピコットとなります。

【糸の巻き方】
1.シャトルのとがってる方を左にして真ん中の穴に糸を通したら、右手で持ち替え裏側の糸を手のひらくらい引きだしてください。
2.とがった部分を右にして糸が両方下に出ている状態で置きます。引き出したいとが長い糸の上から下へまわして、引き出した糸の下を通った輪を作ります。
3.糸のはじっこを出来た輪の上から通して引っ張ると結び目になっているので、長い糸をゆっくりと引っ張り、シャトルの中の芯に結び目がくっつきます。
4.シャトルの先が上でとがったほうが左になるように持って、手前から後ろへ糸をどんどん巻いていきます。短い糸は一緒に巻き込んでいいです。最高はシャトルの幅いっぱいまで巻いたら糸をカットしてください。これで準備完了です。

【基本のダブルステッチ】
1.左手の親指から甲を回って小指まで、その糸を親指と人差し指でつまみ、右手をシャトルの糸を右手の甲に回します。
2.シャトルを左手の人差し指と中指の間の糸の下をくぐらせながら右の人差し指の間に横糸が通ったら今度はシャトルをバックするときに横糸をシャトルと親指の間にくぐらせます。
3.左手の伸ばしている指をゆるめてシャトルが後ろに引かれると表目ができます。左の中指を伸ばして左の糸を引っ張ると表目は人差し指側に寄ってきます。
4.次は裏目です。左手の糸の上を通ってからシャトルの後ろから右側に戻る時に、右人差し指とシャトルの間を横糸がくぐります。
5.左手の指を丸めるように緩め、シャトルを引くと裏目ができます。左手の中指を伸ばして左の糸を引っ張ると表目は人差し指側に寄ってきます。この表目と裏目が2つできたらダブルステッチの一目と数えます。

【ピコットとリングの作り方】
ダブルステッチ3個から6個分くらい間をあけて裏目を編んで表目を編みダブルステッチの一目ができます。その眼をそのまま引き寄せるとピコットが出来ています。これも一目として数えます。そのあと普通に編んでいき、リング1個分になるように編んだら、芯に糸を引き締めていきます。リングは2個目も同様に作り、3個目からは出来上がっているリングを重ねて持ってやると、リング同士の間が離れなくてきれいに出来ます。

【ブリッジのやり方】
ダブルステッチでまっすぐ縫い続けて、希望の長さになったら芯になっている糸(芯糸)を引っ張っていきます。程よいカーブが出来たらブリッジの完成です。

タティングレースなら楽しく作れそう!

タティングレースの手芸はお気に入りのいすがあれば十分です。糸を巻いたシャトル一つあればどこでもできるから、テーブルが無くても大丈夫です。気が付いたときにすぐに始められて、途中で中断しても片づけなくていいし、すぐに再開することもできます。コンパクトにポーチに入れたりすればそのまま外出先でもできそうです。小さなパーツをたくさん作ってどんどんつなげていけば、ショールやテーブルクロスなど大きな作品も作れます。また、手縫いのアイテムなどにタティングレースを縫い付けてアクセントにするのも素敵です。一度覚えると、やり方もとても簡単で、はまる人が続出のようです。タティングレースをはじめると、毎日が充実してきっと楽しくなります。

まとめ

いかがでしたか?タティングレースについて、と合わせてその編み図と簡単な作り方についてご紹介染ました。手芸を楽しむアイデアもいくつかみてきました。道具はシャトルだけで、あとは中に入れる初心者でも気軽に始めやすく早速キッチンやリビングの好きな場所に、手芸コーナーを作ったり収納にこだわったりしてみると手芸を楽しむことができそうです。早速、シャトルとレース糸を手に入れてタティングレースに挑戦してみましょう。
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