夏はやっぱり《キュウリ》！よく育ちよく穫れる悩み知らずの夏野菜！

どの栽培方法でも共通の注意点です。曲がった実や先の細い実、逆に先の太い実など、形の悪い実が穫れるようになったら栄養不足になっています。追肥を急ぎましょう。また、毎日の収穫を早めに、取り残して大きく育つことのないように気をつけましょう。水やりはもちろんたっぷりと！

キュウリを育てていると、葉が黄色くなったり白く粉を吹いたようになったりしたものに出会うときがあります。黄色い葉はベト病と言う病気です。白い粉吹きの方はうどんこ病です。どちらも下の方の葉から始まって、どんどん増えていきます。 見つけたらできるだけ早く、変色した葉を取り除いてしまいましょう。葉が込み合って風通しが悪くてかかるることの多い病気です。変色した葉をどんどん取ってしまうと見栄えが悪くなりますが、追肥と水やりを怠らずに見守ると、新しい葉やつるがどんどん出て来ます。

キュウリを育てていると、その実の成長の早さにびっくりするものです。「食べごろには少し小さいな」と朝は収穫を見送った実が、夕方にはヘチマのように・・・ということは良くあることです。大きくなり過ぎた実はキュウリのお楽しみの「ぱりっ、ぽりっ」と言う食感がなく、おいしさが半減です。 「少し小さいくらいでも収穫する！」その勇気がおいしいキュウリを育てます。

立てた支柱よりも高く伸びてしまった、用意したキュウリネットの外までつるを伸ばしてしまった・・・キュウリを育てていると、その元気の良さにびっくりさせられます。どこまでも伸びるつるは、結局近くの植木に絡まってしまったり、キュウリネットのないところで実をつけて傷んでしまったりします。なにか良い方法はないものでしょうか。 あるのです！キュウリネットについては難しいですが、畑のキュウリについてはおもしろい解決策があるのです。 それは、支柱1本だけを立てて、枝分かれをさせず一本立ちで育て、伸びるたびに引き下ろし、支柱の根元につるのとぐろを巻いて行く、という方法です。 これだと収穫も「手が届かない！」という悩みから解放されますし、キュウリの生長を妨げず、最後まで収穫できる画期的な方法です。唯一の問題は、キュウリはつるの絡む力があまり強くないので誘引をしますが、その誘引の結び替えが面倒と言ったことでしょうか。この問題はクリップ式の誘引グッズで解決できそうです。ぜひお試しください。

世界一栄養のない野菜！それはキュウリ。えっ？でも本当です。ギネスブックに載っているそうですよ。
キュウリの9割は水分です。これでは栄養素には期待できないですね。
でも、夏にいちばん大切なものは水分補給！食べて涼しくおいしく水分補給ができるなんて、キュウリはそれだけで世界一！と思うのですが、いかがでしょうか？ さて、キュウリにだって栄養素は含まれます。確かに他の野菜よりも少ないですが、確かにあるのです。それも、夏に大切な欠かせない栄養素が！キュウリに含まれている栄養素を挙げてみますね。
・ベータカロテン・・・髪や皮膚、粘膜の健康を守ります。
・ビタミンC・・・疲労回復に役立ちます。
・ビタミンK・・・骨を丈夫にします。
・カリウム・・・利尿作用があることから、むくみ防止に役立ちます。
・ククルビタシン・・・へたの部分に含まれます。抗がん作用があります。
・ホスホリターゼ・・・脂質を分解してくれます。
・ピアジン・・・血液をサラサラにし、脳梗塞や心筋梗塞の予防になります。

もちろんどの栄養素もとても微量なのですが、とても効果的な貴重なものが多いのです。
夏の強い日差しに晒される髪や皮膚のために、βカロテンは少しでも多く取り込みたいですね。夏バテにはビタミンCが効きますし、骨を丈夫に保つのはどの世代にも必要なことです。体内水分の調節にはカリウムが役立ちます。ククルビタシンの抗がん作用は希望です。ホスホリターゼの脂質分解はダイエットに最適ですし、ピアジンはキュウリの水分と相乗効果ですね。

いかがでしょうか？夏野菜キュウリの大切さが伝わったでしょうか。栄養がないなんてとんでもない！夏にいちばん大切な水分を第一に含み、他にも大切な栄養素を含む、れっきとした夏野菜の代表格なのです。 上手に育てて、上手に食べて、夏の元気を取り込みましょう！