魅力ある草もの盆栽の作り方と楽しみ方
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「草もの盆栽」はどのような盆栽でしょうか?意外と知られていないのです。
「草もの盆栽」に「草」は、雑草ではなく山に自生している「山草」と野原に自生している「野草」をまとめて「草もの」と呼びます。これらの「山草」と「野草」が寄せ植えされている盆栽を「草もの盆栽」と言います。
「草もの盆栽」に「草」は、雑草ではなく山に自生している「山草」と野原に自生している「野草」をまとめて「草もの」と呼びます。これらの「山草」と「野草」が寄せ植えされている盆栽を「草もの盆栽」と言います。
草もの盆栽作り方
「草もの盆栽」の良い点は、植木鉢の中に雄大な山の情景や広い野原の風景を再現することができる点です。しかも初心者でも意外と簡単に作ることができる点も魅力です。訪れたことのある山や野原でせっかく見つけて思い出がある山野草でも住宅事情により庭がなかったり、植えるスペースもない場合がありますが、「草もの盆栽」は、植木鉢の中に山野草を植えるので、広い置き場所も必要ないです。植木鉢を置くスペースがあれば、大丈夫です。
また、草もの盆栽は他の長い歳月を必要とする樹木の盆栽とは異なり、短期間で趣の味わえる山野草の草もの盆栽を作ることができます。
・“作りやすい「秋の草もの盆栽」”の作り方
野山から取って来た山野草を鉢の中に植えたり増やしたりしても「草もの盆栽」とは呼ぶことができず、しかも「草もの盆栽」にはなりません。同じ「山草」や「野草」でも、盆栽のように草の丈を短くしたり、風格と格調が感じられたり、自然の風景が思い出されるような植え方をしないと「草もの盆栽」にはなりません。
草もの盆栽に使用できる山草や野草は沢山ありますが、これから楽しめる“作りやすい秋の草もの盆栽”の作り方を紹介します。
最初に盆栽鉢に植える山草と野草を選びます。秋の草もの盆栽でも春や夏、あるいは冬に花を咲かせる植物も一緒に選んで寄せ植えをすると、季節の移り変わりも一緒に楽しむことができます。秋の草もの盆栽に利用する山草や野草は、秋に花が咲く植物だけではないので、それぞれの植物の特徴を事前に知っておくことが大事です。
次に、草もの盆栽で作りたい山草や野草が自生している風景を考えて、植える植物を選びます。例えば、秋に楽しむことができる草もの盆栽では、10月から11月の初めにかわいいピンクの花をつける背丈のある“山らっきょう”、その山らっきょうの花を引き立たせる“テキリスゲ”や“リンドウ”などの組み合わせがあります。他にも秋に咲く花の中には、白くてかわいい花を咲かせる“ウメバチソウ”、秋の七草の一つである黄色の“オキナエシ”、赤や白い花がある“ゲンノショウコ”などがあります。
草もの盆栽は苔を使って作りますが、身近にある芝を利用することで草もの盆栽を簡単に作ることができます。庭に植えてある芝で大丈夫なので、広がりすぎた芝や苔の一部を切り剥がして使用できます。芝はすでに土が付いているので、意外と簡単であり、作りやすいです。
用意するものは、植える山草や野草、鉢の大きさよりほんの少し大きい芝、平らな鉢、鉢底網、針金、用土(赤玉6と鹿沼土あるいは富士砂を2、ケイト土2)です。
1. 針金を鉢の穴の数だけ神社の鳥居のように曲げて、鉢底の穴に鉢底網を置き、この針金で固定します。この針金は鉢底の外に出して曲げておきます。
2. 鉢穴に固定した鉢底網の外側から内側に1本の針金をUの字のように曲げて一つの鉢底網から2本出します。それぞれの鉢穴すべて同じようにします。
3. 芝を裏返しにし、その上に鉢を逆さまにかぶせて、すこし芝の方がおおきくなるように切ります。
4. 芝の裏側の根や土の部分が用土となじみやすくなるように保護します。
5. 鉢に用土をいれ、その上に芝を置きます。
6. 選んだ山草と野草を植えるために芝に切れ目を入れます。この時の山草と野草の配置ですが、不当辺三角形をイメージして植えると比較的落ち着きがありバランスがとれた草もの盆栽を作ることができます。
7. 芝の切れ目の中に山草と野草を入れ、用土を加えます。
8. 芝が動かないように鉢底から延ばしてある針金で固定します。
9. 芝の伸び具合が不揃いでもよいのですが、そろえた方が植物も引き立つので、はさみを使って芝を揃えます。
10. 最後に鉢穴から綺麗な水が出てくるまでたっぷりと水を与えれば、出来上がりです。
「草もの盆栽」は、この芝の代わりに苔使って作ることができますが、芝を使用して作る「草もの盆栽」は初心者でも作りやすく、根の活着がよいので、手入れもしやすいです。最初は小さなサイズの鉢から草もの盆栽を作ってみると作りやすいので、作る楽しみも倍増します。
・草もの盆栽の管理
草もの盆栽は、枯れてしまった草の葉や花、そして増えてしまった草を切り取ります。また、植物によっては芽や葉が伸びたりするので、全体の雰囲気やバランスを見ながら剪定をします。
草もの盆栽は、陽当たりが良い場所を好む盆栽と日陰の方が良い盆栽の2種類があります。陽当たりの良い場所を好む草もの盆栽は、風通しがよく、陽当たりの良い場所に置きます。しかしながら、夏の日差しが強い時期は、直射日光をさけて置きます。山草や野草によっては、この時期に日陰に置いた方がよい良く植物もあるので、事前にそれぞれの山草や野草の特性を把握して、管理することが大事です。
また、生長期である春から初夏にかけては、陽当たりの良い場所におかないと背丈だけが伸びた盆栽になってしまう種類の山草や野草があるので、注意が必要です。
草もの盆栽に植えられている植物は、自然の中で自生しているため寒さにも強いので、外でも大丈夫ですが、寒さが厳しい時期は霜の予防にもなるので軒下などに置くと良いです。
水は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。季節によっては土から上に出ている植物の部分が枯れている場合もありますが、鉢の土のなかでは根が生きているので、水やりは忘れずに行います。
肥料は新芽がでる3月から秋の終りである11月頃まで、定期的に与えますが、夏の暑い時期の施肥を控えます。
「草もの盆栽は」日頃の管理ができていれば他の盆栽と違って害虫の心配がないですが、新芽が出る時期や秋の終りには卵を産み付けてある場合があるので、日頃の管理を通して害虫をチェエクすることが大事です。
また、草もの盆栽は他の長い歳月を必要とする樹木の盆栽とは異なり、短期間で趣の味わえる山野草の草もの盆栽を作ることができます。
・“作りやすい「秋の草もの盆栽」”の作り方
野山から取って来た山野草を鉢の中に植えたり増やしたりしても「草もの盆栽」とは呼ぶことができず、しかも「草もの盆栽」にはなりません。同じ「山草」や「野草」でも、盆栽のように草の丈を短くしたり、風格と格調が感じられたり、自然の風景が思い出されるような植え方をしないと「草もの盆栽」にはなりません。
草もの盆栽に使用できる山草や野草は沢山ありますが、これから楽しめる“作りやすい秋の草もの盆栽”の作り方を紹介します。
最初に盆栽鉢に植える山草と野草を選びます。秋の草もの盆栽でも春や夏、あるいは冬に花を咲かせる植物も一緒に選んで寄せ植えをすると、季節の移り変わりも一緒に楽しむことができます。秋の草もの盆栽に利用する山草や野草は、秋に花が咲く植物だけではないので、それぞれの植物の特徴を事前に知っておくことが大事です。
次に、草もの盆栽で作りたい山草や野草が自生している風景を考えて、植える植物を選びます。例えば、秋に楽しむことができる草もの盆栽では、10月から11月の初めにかわいいピンクの花をつける背丈のある“山らっきょう”、その山らっきょうの花を引き立たせる“テキリスゲ”や“リンドウ”などの組み合わせがあります。他にも秋に咲く花の中には、白くてかわいい花を咲かせる“ウメバチソウ”、秋の七草の一つである黄色の“オキナエシ”、赤や白い花がある“ゲンノショウコ”などがあります。
草もの盆栽は苔を使って作りますが、身近にある芝を利用することで草もの盆栽を簡単に作ることができます。庭に植えてある芝で大丈夫なので、広がりすぎた芝や苔の一部を切り剥がして使用できます。芝はすでに土が付いているので、意外と簡単であり、作りやすいです。
用意するものは、植える山草や野草、鉢の大きさよりほんの少し大きい芝、平らな鉢、鉢底網、針金、用土(赤玉6と鹿沼土あるいは富士砂を2、ケイト土2)です。
1. 針金を鉢の穴の数だけ神社の鳥居のように曲げて、鉢底の穴に鉢底網を置き、この針金で固定します。この針金は鉢底の外に出して曲げておきます。
2. 鉢穴に固定した鉢底網の外側から内側に1本の針金をUの字のように曲げて一つの鉢底網から2本出します。それぞれの鉢穴すべて同じようにします。
3. 芝を裏返しにし、その上に鉢を逆さまにかぶせて、すこし芝の方がおおきくなるように切ります。
4. 芝の裏側の根や土の部分が用土となじみやすくなるように保護します。
5. 鉢に用土をいれ、その上に芝を置きます。
6. 選んだ山草と野草を植えるために芝に切れ目を入れます。この時の山草と野草の配置ですが、不当辺三角形をイメージして植えると比較的落ち着きがありバランスがとれた草もの盆栽を作ることができます。
7. 芝の切れ目の中に山草と野草を入れ、用土を加えます。
8. 芝が動かないように鉢底から延ばしてある針金で固定します。
9. 芝の伸び具合が不揃いでもよいのですが、そろえた方が植物も引き立つので、はさみを使って芝を揃えます。
10. 最後に鉢穴から綺麗な水が出てくるまでたっぷりと水を与えれば、出来上がりです。
「草もの盆栽」は、この芝の代わりに苔使って作ることができますが、芝を使用して作る「草もの盆栽」は初心者でも作りやすく、根の活着がよいので、手入れもしやすいです。最初は小さなサイズの鉢から草もの盆栽を作ってみると作りやすいので、作る楽しみも倍増します。
・草もの盆栽の管理
草もの盆栽は、枯れてしまった草の葉や花、そして増えてしまった草を切り取ります。また、植物によっては芽や葉が伸びたりするので、全体の雰囲気やバランスを見ながら剪定をします。
草もの盆栽は、陽当たりが良い場所を好む盆栽と日陰の方が良い盆栽の2種類があります。陽当たりの良い場所を好む草もの盆栽は、風通しがよく、陽当たりの良い場所に置きます。しかしながら、夏の日差しが強い時期は、直射日光をさけて置きます。山草や野草によっては、この時期に日陰に置いた方がよい良く植物もあるので、事前にそれぞれの山草や野草の特性を把握して、管理することが大事です。
また、生長期である春から初夏にかけては、陽当たりの良い場所におかないと背丈だけが伸びた盆栽になってしまう種類の山草や野草があるので、注意が必要です。
草もの盆栽に植えられている植物は、自然の中で自生しているため寒さにも強いので、外でも大丈夫ですが、寒さが厳しい時期は霜の予防にもなるので軒下などに置くと良いです。
水は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。季節によっては土から上に出ている植物の部分が枯れている場合もありますが、鉢の土のなかでは根が生きているので、水やりは忘れずに行います。
肥料は新芽がでる3月から秋の終りである11月頃まで、定期的に与えますが、夏の暑い時期の施肥を控えます。
「草もの盆栽は」日頃の管理ができていれば他の盆栽と違って害虫の心配がないですが、新芽が出る時期や秋の終りには卵を産み付けてある場合があるので、日頃の管理を通して害虫をチェエクすることが大事です。
草もの盆栽の楽しみ方
草もの盆栽の楽しみ方は2つあります。
一つ目の楽しみ方は、草もの盆栽を作る楽しみです。鉢の中に山草や野草によってそれらの取り巻く自然の抒情味あふれる自然の美しい風景を表現することです。草もの盆栽を作るプロセスにおいて、山草や野草と鉢選び、そして思い出のある情景や表現したい風景を山草や野草の構成図をつくることの楽しみ方があります。さらに、この草もの盆栽を作る楽しみ方は自由に取り組むことができることです。
2つ目の楽しみ方は、草もの盆栽の鑑賞の楽しみ方です。一つの草もの盆栽でも、異なった季節に花が咲く山草や野草もあります。また、新芽が出たり、紅葉がはじまったり、それぞれの山草や野草が異なった時期に様々な姿を見せてくれるので、季節に応じた鑑賞の楽しみ方ができます。
さらに、今年作った草もの盆栽は、2年後、3年後と歳月が経つにつれて自然の中で山草や野草が自生しているような情景を感じさせてくれると同時に、風格や気品も備わってきます。
また、草もの盆栽は、植える山草や野草によって日陰や日向を好む植物で構成することができるので、置き場所も外でも室内でも置くことができます。
山草や野草で作った草もの盆栽を毎日の生活の中に取り入れることで、四季折々の自然の風景や美しさを身近で鑑賞することが、草もの盆栽の楽しみ方です。
一つ目の楽しみ方は、草もの盆栽を作る楽しみです。鉢の中に山草や野草によってそれらの取り巻く自然の抒情味あふれる自然の美しい風景を表現することです。草もの盆栽を作るプロセスにおいて、山草や野草と鉢選び、そして思い出のある情景や表現したい風景を山草や野草の構成図をつくることの楽しみ方があります。さらに、この草もの盆栽を作る楽しみ方は自由に取り組むことができることです。
2つ目の楽しみ方は、草もの盆栽の鑑賞の楽しみ方です。一つの草もの盆栽でも、異なった季節に花が咲く山草や野草もあります。また、新芽が出たり、紅葉がはじまったり、それぞれの山草や野草が異なった時期に様々な姿を見せてくれるので、季節に応じた鑑賞の楽しみ方ができます。
さらに、今年作った草もの盆栽は、2年後、3年後と歳月が経つにつれて自然の中で山草や野草が自生しているような情景を感じさせてくれると同時に、風格や気品も備わってきます。
また、草もの盆栽は、植える山草や野草によって日陰や日向を好む植物で構成することができるので、置き場所も外でも室内でも置くことができます。
山草や野草で作った草もの盆栽を毎日の生活の中に取り入れることで、四季折々の自然の風景や美しさを身近で鑑賞することが、草もの盆栽の楽しみ方です。
まとめ
魅力ある草もの盆栽の作り方はいろいろありますが、今回紹介した芝を使ってつくる草もの盆栽は、初心者でも簡単に作ることができます。松柏の盆栽などとは異なり、取り組みやすく、作りやすい盆栽です。山や野原、あるいは草原に出かけたときに気に入った植物や思い出にのこる風景を元にして山草や野草を植えて草もの盆栽を作ると、出来上がったときの楽しみも倍になります。最初から上手に作ろうとせず、ゆっくりと草もの盆栽を作る過程を楽しむことが大切です。また、草もの盆栽は季節に合わせていろいろな場所に置くことができるので、身近で草もの盆栽を鑑賞しながら日本の四季を楽しむことができます。作る楽しみ方と鑑賞する楽しみ方の両方を持っている草もの盆栽は、とても素朴な魅力が沢山あり盆栽です。