登山における帽子の４つの役割とは？ 登山タイプ別の帽子の種類と選び方

登山は気候に関係なくたくさんの汗をかくことが多いので、一般的には吸湿速乾性に優れた材質で作られているものが多いでしょう。また、雨天の際に濡れから頭部を守るために防水性能に優れる商品が多いこともその特徴だと思います。

もちろん、カラフルな柄やデザインが多くファッション性にも手を抜いていないので、登山に関わらず日常ユースにおいても高機能な帽子として使うことも出来ます。

登山用の帽子なので様々な山のリスクに対応するように作られています。主な4つの役割について確認していきましょう。

１．紫外線から頭部を守る
地上よりも高い場所へと登っていく登山では、その分だけ太陽に近づいていくということも言えるでしょう。つまり、標高が高くなればなるほど、紫外線も強くなってくるのです。
紫外線からお肌や頭皮を守る日焼け防止効果はもちろんのこと、紫外線による疲労軽減効果もありますので基本的には必ず被って登山することをおすすめします。

２．ケガを防ぐ
　 登山の時には風が強かったりすると様々な飛来物が行く手を阻むことがあります。また木の枝や花粉、虫、くもの巣など歩いているといろんなものが落ちてきたり飛んできたり…
そんな状況において頭部を保護してくれる役割が登山用帽子にはあります。また、黒いものを攻撃する習性のあるハチ対策としても黒髪を隠せることでケガ防止にも役立つ側面がありますね。

３．熱中症予防・頭部の保温に役立つ
頭部は、皮下脂肪や筋肉のガードがなく頭髪と皮膚のみで守られています。そのため、強い日差しや直射日光には弱く、熱中症などにもなりやすいのです。
帽子を被っていれば、デリケートな頭部を熱から守る作用があるので熱中症予防にも役立つでしょう。また反対に寒い時期も体温が逃げないように保温してくれますね。

４．雨対策にもなる
一般的に登山中に雨が降ってきた場合、レインウェアを着ることとなるでしょう。その際に帽子がないとレインウェアのフードしかないわけですので、雨が目に入ってきたり視界を確保することが困難になります。
帽子を被っていれば、帽子のツバが雨が直接目にかかるのを防ぎ、雨天時でも良好な視界を確保してくれます。雨の登山においては視界不良という条件は回避したいので、ここでも防止の重要な役割が発揮されるのです。

登山用の帽子としては主に3種類あります。それぞれの特徴について確認していきましょう。

１．ハット
ツバが帽子を1周しているタイプの帽子をハットと言います。このタイプは、前方のみならず首筋も日差しから守ってくれるので日焼け対策には最も適しているでしょう。
また風で飛ばされないように、アゴ紐がついている商品も多いので風が強い時も重宝しそうですね。適度にツバの部分の強度があるタイプが使いやすいと思います。

2．キャップ
ツバが前方のみについている帽子をキャップと言います。首筋が保護されませんがその分動きやすいことが特徴でしょう。特に雨降りの際には、レインウエアのフードとの収まりがよくツバも大きいので、最も適しているタイプです。
ハットとともにザックに常備しておくと、天候に応じて使い分けることができて便利ですね。

３．ニット
ツバがないものが多いですが、ニット帽の場合はフリースやウール素材などによる保温効果が高いので、冬山登山の必需品と言えるでしょう。なかにはツバ付きのニット帽などもあります。

どの登山用帽子もそれぞれの特徴がありますので、ご自分の登山スタイルに合ったタイプの帽子を選ぶといいでしょう。昨今は登山用ウェアをとてもおしゃれですから、気に入ったデザインのハットはひとつ持っておきたいところですね。何かとオールマイティに対応できると思います。

その上で、キャップやニット帽をTPOに合わせて使い分けるのがベストでしょう。結局どれも揃えておけば役立つということですから、少しずつ買い足していくのを楽しみましょう。

いまや山ではカラフルなウェアを身にまとった登山者で一杯！という光景も珍しくなくなりました。帽子もそのアイテムのひとつとしてあなたを主張するものであることは間違いありません。

登山の際には、是非ともお気に入りの帽子を被っていくことをおすすめします。ご紹介したようにファッション性だけでなく、あなたをトラブルから守ってくれる機能性も十分に期待できます。

登山を楽しみ、山を楽しむための相棒として帽子を見直してみませんか？