世界遺産

世界でも他に見ない景色が美しい都市ラパス

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ラパスはウユニ塩湖で知られる南アメリカの国ボリビアの都市であり、中心街の標高は3600mと世界でも最も標高が高い首都です。
厳密に言うと憲法上の首都はスクレですが、ラパスは行政・立法府がある事実上の首都となっています。
ラパスの街はアンデス山脈のすり鉢状の盆地となっており、その高さから雲の上の町と呼ばれています。
すり鉢の底から山の上まで家がびっしりと建てられた美しい景観が特徴の町として世界的に有名です。
赤道に近い場所に位置していますが、富士山と同じくらいの高さのため気温は一年を通して初春のような涼しさです。

ラパスのランドマークであるサンフランシスコ寺院とその周辺

ラパスの中心に建つサンフランシスコ_寺院は付近に賑やかなエリアがひしめく観光スポットとなっています。
植民地時代のスペインが建設した歴史を感じさせるこの教会には誰でも入場ができ、敬虔に祈りを捧げる人々と観光客が大勢詰め掛けています。
荘厳な石造りが特徴のバロック式の教会は金がふんだんに使われた祭壇が豪華です。
サンフランシスコ寺院の横から伸びているサガルナガ通りも観光客で賑わう繁華街です。
洋服屋やホテル、両替商、カフェが多数あります。民芸品などのお土産を販売している店が多数あるため、お土産探しにオススメの場所です。
サガルナガ通りから横に伸びた通りには通称「魔女の市場」と呼ばれるスポットがあり、一見普通のショッピング街ですがアイマラの儀式に使われるリャマの胎児のミイラや乾燥させたカエルなど怪しいものが売られています。民芸品や民族楽器、民族音楽のCDも多数販売されているため、こちらもお土産探しには魅力的な場所でしょう。

市民の憩いの場となっているムリーリョ広場

ラパスの街の憩いの場となっているムリーリョ広場はカテドラルや国会議事堂、大統領官邸が周辺にあり、コロニアル様式の街並みが続いています。
独立の英雄ムリーリョの像が立ち、たくさんの人が鳩に餌をやるのどかな場所です。
特に見どころとなる建築物はネオクラシック調のファサードとステンドグラスが特徴的なラパス大聖堂です。
ムリーリョ広場の周辺にはボリビア各地の織物や儀礼の際につける羽飾り、そしてボリビア各地の仮面を展示した国立民族博物館や、18世紀の宗教画やモダンアートを展示した国立芸術博物館があります。
文化に触れるのもよし、ゆったりとした時間を過ごすのもよしのムリーリョ広場に訪れてみてはいかがでしょうか?

カラフルなスペイン風の建物が立ち並ぶハエン通り

ハエン通りはムリーリョ広場からほど近い場所にある約100mほどの通りです。
石畳の道の両側にはかつて植民地だった頃の建物が建てられた当時のままの状態で立っており、ピンクや緑、水色といった色でカラフルに彩られています。
歩いているだけでも楽しい通りで、ミニ博物館も多数立地しています。
中でも注目はボリビア楽器博物館であり、ボリビアの民族楽器と世界各地から集められた楽器が展示されています。
楽器のうちのいくつかは手にとって演奏することができ、小さい建物の割には展示物が充実しています。

月の谷

ラパスの新市街から車で15分ほどの場所に「月の谷」があり、地球のものとは思えない不思議な形の岩が点在しています。
アポロ11号から人類で初めて月面に着陸したアームストロングをして「この光景はまるで月面のようである」と言わしめたことからこの呼び名がつきました。
数奇な形の岩の数々は圧巻の風景です。ラパス観光でも最大の見どころの一つとなっています。
茶色の岩肌が一面に広がっており、散策路があり自由に歩くことができます。

すり鉢の頂上部分の町エルアルト

ラパスはすり鉢状の町ですが、その頂上にある町エルアルトへはロープウェーで移動することができます。
エルアルト国際空港があり、ラパスの玄関口としても知られています。
エルアルトからはラパスの町を見渡すことができ、特に夜景は非常に美しいです。
平地から山の上まで家がびっしり立っている光景は世界中探してもラパスだけです。
ただし治安がいいとはいえないため、夜の一人歩きは避けたほうが無難でしょう。
グループや地元の人と一緒に行動することを推奨します。

ラパスを観光する際に注意すること

ラパスの町は富士山の山頂と同じくらいの標高のため、高山病には注意しましょう。
個人差はありますが、頭痛、倦怠感、吐き気といったような症状に襲われることがあります。
空港や大きなホテルには酸素ボンベが常備されているため、症状がひどい場合はこれを利用しましょう。
ソローチェビルという高山病用の薬が市販されているため、いざという時は服用するのが良いでしょう。
また時期にもよりますが日中は20度まで上がりますが、朝晩は0度近くまで冷え込むため服装に注意する必要があります。夏季にあたる11月から1月頃でも冷え込みは激しいため、冬物の衣類を持っていくのが望ましいです。
日本からのフライト時間は30時間以上かかるため、疲労も蓄積していて体調を崩す旅行者も多いです。
ラパスについてから、初日は無理して観光をせず、休養して気候に体を慣らすのがベストでしょう。
また、日焼けにも注意したほうが無難です。
標高4000m近くの高地に降り注ぐ紫外線の量は多く、少し歩いただけでも日焼けを起こします。
日焼け止めやサングラス、帽子で日焼け対策をしましょう。
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