ウンベラータの失敗しない育て方は？

「ウンベラータ」はどんな植物か詳しくは知らない人も多いのではないでしょうか。大きな葉が特徴的で熱帯アフリカ原産の常緑高木で、ガジュマルなどとも一緒のクワ科イチジク属の仲間です。

ところで名前の「ウンベラータ」がどんな意味か知っていますか。
英語の種小名 umbellata はラテン語の umbella「アンブレラ」 「日傘」から来ています。「ウンベラータ」は高く伸びた幹の上にたくさんの葉が集中して付くことから傘を広げた形にも見えます。そのために「アンブレラ」「日傘」を連想する名前が付いています。
そんな由来を改めて知った上で「ウンベラータ」を見てみるとおもしろいですよね。なるほど、独特の樹形をしていますよね。

熱帯アフリカ原産で日光を好み、高温多湿が好きな樹木が「ウンベラータ」です。耐寒性はあまりないのですが、耐暑性はあるのが特徴です。

ただし夏の直射日光には弱く、強い直射日光に当たってしまうと大きな葉が葉焼けをしてしまいます。あまり暑い屋外に置いておくと葉が黄色くなってしまいますので注意をしましょう。最近の日本の暑い気候の元では、真夏は少し日陰に移してあげる方が良さそうです。

また、移せない場合は遮光ネットを張ってあげるのもいいでしょう。夏は室内の直射日光も避けてレースのカーテン越しに育てる方がいいと言われています。

また、「ウンベラータ」は水遣りに気を使う必要がある樹木です。土が乾いたらたっぷり水を遣るようにしましょう。

ただし、夏だけは土が乾いてしまう前に水を早めにやるようにするのが失敗しないいい方法です。特徴的な葉っぱが水分不足になると下を向いてきますので注意をして育てましょう。葉っぱを観察しながら水を多めにやるようにして対処します。

この夏場の水遣りで失敗して枯らすことも多い「ウンベラータ」です。育てる上で水やりに注意を払いましょう。

また、エアコンによる乾燥にも気を付けて水遣りを行います。エアコンの風を受けて葉が痛んでしまうこともありますので、風が当らない所に「ウンベラータ」を移動しましょう。

夏、冬とエアコンを使う機会も多いと思いますので十分注意をしましょう。「ウンベラータ」の大きな葉っぱの様子を観察しながら気を付けてあげることが重要だと覚えておきましょう。

また、乾燥を防ぐために葉水をやるようにするのもおすすめです。特に冬場は水を遣りすぎると根腐れしてしまいますので葉水をやることであまり失敗しないで育てることができます。

さらに、「ウンベラータ」は害虫もいろいろ発生しやすい樹木ですので、ハダニやアブラムシなどの害虫を予防する意味でも葉水をよくあげることがおすすめです。

ハダニ、アブラムシ以外にもやっかいなカイガラムシ、ナメクジ、ダンゴムシ、バッタなどが害虫として挙げられます。葉をしっかり観察しておくことで早めに見つけることができますので特に屋外に置いている場合などにはよく気を付けましょう。

購入する際にも最初から害虫が付いているものを買わないようにします。元気な大きな葉が付いた枝ぶりのいいものをしっかり選んで買うようにするといいようです。

耐寒性はありませんので、失敗しないような冬の育て方も大切です。冬は部屋の中で5度以上を心がけるようにしましょう。冬はあまり寒暖差がないようにしながら育てるのがコツです。

常緑なので冬でも緑の葉っぱが楽しめますので温度管理をしっかりして育ててみましょう。寒さのために葉を落としてしまうこともありますが、その時はまた春になれば新芽が出てくる可能性がありますので少し待っておくことも必要です。葉っぱがない間は水をあまりやらないように控えながら春を待ってみませんか。

いかがでしょうか。「ウンベラータ」を育てるにあたっては耐寒性があまりないので5度以上にするなど温度管理をきちんとしながら育てるのがコツです。また、水遣りも意外とデリケートですので葉水をしながら葉っぱの様子を見ながら注意をして育てましょう。

ハートの形のかわいらしい大きな葉っぱが魅力ですので葉焼けしたり水切れしたりしないようにきれいな葉の姿を保ちましょう。

育てる上でのポイントを押さえながら害虫にも気を付けて失敗しないように「ウンベラータ」を育ててみませんか。「ウンベラータ」は大きくてダイナミックですので部屋に一つあるだけで随分イメージを変えてくれます。熱帯アフリカ原産といった特徴のある葉っぱ、そして存在感のある高木の観葉植物です。上手に大きく育ててみませんか。