参峰山玉泉寺、有名な「ハギ寺」に咲き乱れるハギの花を観に

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江戸時代には格式ある「ご朱印寺」でもあったという、群馬県みなかみ町にある参峰山玉泉寺。毎年8月下旬から9月中旬にかけて、境内にて美しく咲き誇る紅白のハギの花が楽しめることでも有名です。今回はそんな参峰山玉泉寺の魅力に迫っていきたいと思います。

室町時代文明二年(1470年)に建立

参峰山玉泉寺は自然豊かな群馬県みなかみ町にある曹洞宗のお寺です。その歴史は古く、室町時代文明二年(1470年)に建立されています。寛永十六年(1639年)には三代将軍徳川家光公から五十石のご朱印地を授かり、当時は末孫寺合わせて三十数ヵ所ものお寺を持つ、小本山的なご朱印寺として格式高いお寺だったそうです。しかしその後、4度もの災害に合い明治七年(1874年)には、とうとうお寺の伽藍の全てを失ってしまいます。さらに当時は廃仏毀釈運動が起こっていたこともあり、人も財も集まらず、隣の村から空き寺を譲り受けて仮の本堂にしたこともあったようです。

その後は三十三世大翁道賢和尚により本堂再建のための資金積み立てが行われましたが、大正時代末期に発生した大規模な台風で被害を受けてしまい、その資金は復旧に当てられたそうです。それから時を経て、昭和六十年(1985年)4月4日には本堂再建落慶法要が修行され、現在は立派な本堂の姿を拝めるようになっています。

「ハギの寺」としても有名な参峰山玉泉寺

参峰山玉泉寺は「ハギの寺」としても有名なお寺です。冒頭でも述べたように、毎年8月下旬から9月中旬にかけて、境内では風情ある紅白のハギの花を観ることができます。

ちなみに参峰山玉泉寺は「東国花の寺百ヶ寺」のひとつでもあります。「東国花の寺百ヶ寺」は関東1都6県の「花の寺」と称される寺院が集まって発足されたもので、現在は合計103ものお寺が加盟しています。参峰山玉泉寺はその中でも最大のハギの寺であり、境内にはミヤギノハギやシラハギをはじめとする十数種類ものハギの花を観ることができるとして人気を集めています。

境内ではいろいろな場所でハギの花を観ることができますが、なかでも特に素晴らしいのが本堂へ上る石段の眺めです。石段を挟んで両側に紅白のハギの花が枝垂れ咲き誇る姿はとても美しく、一度見ればきっと忘れられない景色となるでしょう。

満開のハギをぜひ間近で

いかがでしたか? 数々の災害に見舞われながらも見事に本堂を再建し、今でも美しいハギの花が咲き乱れる光景が楽しめる参峰山玉泉寺。「ハギの寺」と呼ばれるゆえんとなっているハギの花の美しく咲き誇る姿を、ぜひ間近で楽しんでみてください。

参峰山玉泉寺
住所:群馬県みなかみ町下牧2391
拝観:日の出〜日没/無料
みなかみ町観光協会HP: http://www.enjoy-minakami.jp/see.php?itemid=1100

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