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宮沢賢治ゆかりの大沢温泉へ 7種類の温泉で湯めぐりを楽しもう

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宮沢賢治ゆかりの地として知られる岩手県花巻市。自然に囲まれた市内の花巻温泉郷のなかに大沢温泉はあります。宮沢賢治も足しげく通ったとされる大沢温泉は、自然に囲まれた落ち着いた風情がある温泉地です。今回はそんな大沢温泉の魅力や楽しみ方を紹介して行きましょう。

1200年もの歴史を持つ古き良き温泉地

大沢温泉は今からおよそ1200年前、征夷大将軍である坂上田村麻呂が発見したと伝えられています。それ以降、江戸時代には40代目南部藩主である利剛公が大沢温泉に湯治するなど、数々の偉人や著名人に愛され続けてきました。

『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』などの小説の作者である宮沢賢治も大沢温泉を愛した先人のうちのひとりです。大沢温泉がある岩手県花巻市出身の宮沢賢治は、幼い頃父に連れられ大沢温泉に足しげく通っていたと伝えられています。
また、学生時代には悪ふざけで湯をくみ上げる水車を止めてしまい、風呂場を騒がせる事態を引き起こしたこともあったとか。その後は花巻農学校で教師時代を過ごした時も、生徒を連れて大沢温泉に訪れていたそうです。

日本を代表する彫刻家であり、詩人でもある高村幸太郎も大沢温泉を「本当の温泉の味がする」と称し、よく利用していたと伝えられています。

趣の異なる3棟の旅館でゆっくりと温泉を楽しむ

大沢温泉には近代的な和風旅館である「山水閣」、南部藩主の定宿だった160年前の茅葺屋根の「菊水館」、200年以上前からある歴史ある建物の「湯治屋」という趣が異なる3棟の旅館が一軒宿として共存しています。

3つの旅館のうち「湯治屋」は湯治目的で長期滞在も可能な人気の宿で、宮沢賢治も良く利用していたと言われています。基本は素泊まりで、炊事場で自ら料理するも良し、お食事処で食べても良しという珍しいスタイルのお宿なので、自由気ままに温泉を楽しみたい方におすすめです。ちなみに大沢温泉には7か所の温泉や露天風呂が点在していますが、源泉かけ流しの温泉が3つあるのは「湯治屋」だけです。

また、大沢温泉の目玉の温泉といえば何といっても「大沢の湯」でしょう。源泉かけ流しの混浴露天風呂である「大沢の湯」は、すぐ隣に豊沢川が流れており、川のせせらぎと自然の絶景を楽しみながらゆっくりと温泉に浸かることができます。女性の方で混浴に抵抗がある方は、「湯治屋」にある「かわべの湯」なら女性専用露天風呂なので、安心してゆっくりと温泉を楽しむことができますよ。

レトロな建物や雰囲気も素敵な大沢温泉で湯めぐりを楽しもう

いかがでしたか?長い歴史の中で、宮沢賢治をはじめ数々の文人や著名人に愛されてきた大沢温泉。その旅館の入り口には、大沢温泉をこよなく愛した先人の一人である相田みつをの書が看板として飾られています。ぜひ一度足を運んでみてください。


大沢温泉
住所:岩手県花巻市湯口字大沢181
電話:0198-25-2021
公式HP:https://www.oosawaonsen.com/

山水閣HP:https://www.oosawaonsen.com/sansui/
湯治屋HP:https://www.oosawaonsen.com/touji/
菊水館HP:https://www.oosawaonsen.com/kikusui/
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