アクセサリー

ひと手間かけて、人目を惹くくるみボタン

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ぷっくりコロコロとかわいいくるみボタン。捨てきれないお気に入りの端切れも割増しで可愛くしてくれます。
百円均一で手作りキットが販売されているので作ったことがある方は多いはず。布を被せるだけではちょっと物足りなくなってきたらひと手間かけてみてはいかがでしょうか。
人目を惹くくるみボタンの作り方をご紹介します。その前に、くるみボタンのことを少し知ってみましょう。

くるみボタンとは?

くるみボタンときいて、木の実のクルミを思い浮かべる人も多いかもしれません。
じつは、くるみは『包み』と書きます。英語でも『covered button』、包まれたボタンと言います。ボタンを布で包んで布の柄が楽しめるデザインが特徴です。クラシックな作り方は通常の平たいボタンに綿を乗せて、布を被せて作っていました。キットの登場で、その方法をより簡単に完成度高く仕上げられるようになりました。
今ではくるみボタン専用の金具に布を被せて作る方法の方が主流です。

くるみボタンの基本的な作り方

キットを使ったくるみボタンの作成方法をご紹介します。

必要なもの

布・くるみボタンキット(専用パーツ・打ち具・打ち具台・型紙)・鉛筆・はさみ

1.型紙を写して布を切ります。型を写した部分はボタンの内側に巻き込まれるのでチャコペンシルなど専用のペンでなくても大丈夫です。
2.打ち具台、布、パーツの順にのせます。はみ出た布端をボタンの中央に入れます。
3.もう一つのパーツを中央にのせます。
4.空洞部分を下に打ち具を上から押し込みます。金具がしっかりはめ込むのを確認しましょう。

くるみボタンにひと手間かけてみよう

基本の作り方を確認したところで、人目を惹くくるみボタンの作り方を見ていきます。

裏側のパーツに布を貼る

キットではこの工程はありませんが、ボタンの裏側まできれいに布が貼ってあるとその完成度の差は歴然!くるみボタンに裏側のパーツもきれいにおめかししましょう。

コツ:くるみボタンをはめ込む前に裏側のパーツに布を張り付けます。パーツより約5?大きく布を切り、中央に針金を通す穴をはさみで切込みを入れます。少し針金が穴を押し広げるくらいの小さな穴のサイズで十分です。パーツの表面に接着剤を綿棒などで塗り、くるみボタンに押し込む側は両面テープを貼ります。中央に空けた穴に針金部分を通して、何もついていない綿棒で優しく布をなでて貼りつけます。5?の余白を折りこんで両面テープで留めます。接着剤が完全に乾いてから、くるみボタンをはめ込みます。

絵の具やスタンプで柄をつける

包む布に絵の具や布用のインクでスタンプをします。無地の布を選ぶとデザインが主役になりやすいです。

コツ:ボタンになる部分はとても小さいので、インクの小さな染みや滲みが特に気になります。インクや絵の具の量を調整しましょう。あらかじめ絵の具でランダムに色付けをして、部分的に型紙でくり抜くと量産しやすいです。

刺繍を施す

フレンチノットやランニングステッチで刺繍をします。小さなモチーフや縫い目を単調に走らせるだけでも、刺繍ならではの凹凸感をしっかりその小さな世界に表現できます。

コツ:布をカットする前にデザインを完成させましょう。型紙のサイズに切ってからだと、布が小さすぎて針をすすめる手が疲れたり、布端がほつれる原因にもなります。先に型を写して、そのラインを参考にデザインを配置するとよいでしょう。

絵の具で絵を描いて刺繍を施す

絵の具で色を付けた後に更に刺繍を施します。お気に入りの柄がなくても自分のオリジナルで一味違うデザインに挑戦してみましょう。絵の具の色や、刺繍糸の色、素材を掛け合わせてより幅のあるくるみボタンができますよ。

コツ:絵の具を使う場合、厚く塗りすぎると針が通しにくくなるので布の質感がわかるくらいまで水などで絵の具を調整します。完全に乾いてから刺し始めます。

綿を入れてぷっくりさせる

ほとんどのくるみボタンパーツの表面は若干盛り上がっています。そこに更に綿を詰めることによって柔らかくコロンとした印象になります。使いたい布が薄すぎるとパーツが透けて見えることがありますが、綿を間に挟むことで防ぐことができます。

コツ:綿を詰める分、布のサイズを型紙より+5?ほど大きくカットします。布とパーツの間にきれいに綿が収まらないと、パーツが正しくはめ込まれないので綿は欲張らずに量を調整します。はみ出る綿は針先でパーツの下に押し込むようにすると収めやすいです。

2種類の布を使う

布を縫い、その境目をくるみボタンに使います。シンプルにツートンカラー、柄と無地を合わせたりもできます。

コツ:布は細かく縫い合わせましょう。縫い目が荒いとパーツを押し込むときに布ひっぱられるので縫い合わせた糸が見えてしまうことがあります。縫い代は色が濃い方の布側に倒して、表面から透けるのを防ぎましょう。

おわりに

こんなにちいさなくるみボタンですがアレンジの方法はたくさんあります。作ったクルミボタンはヘアゴム、ブローチ、イヤリングやマグネットにして活用できます。
たのしくてついつい量産しても使い道は沢山ありますのでぜひオリジナルのくるみボタンを作ってください。

監修:ポピー
刺繍を機に手芸に目覚める。『作れそうなものは作ってみる』という精神でUVレジン、プラバン、裁縫、編み物、ビーズ、ミニ革細工、ドールハウスやミニ家具などの簡単木工DIYを浅く広く探求して15年。複数の手芸を掛け合わせたり素材を組み合わせながら自宅を飾っていくのが趣味。
海外のDIYトレンドを参考にすることも多い。日本と欧米の手芸における常識やテクニックの違いなどを検証しつつ多くの方法を共有していく。
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