ミニチュアシュナウザーは聡明で従順！恐れ知らずで忍耐強い頼れる家庭犬

◇筋肉質で体が丈夫！高温多湿に弱く室内飼育がベスト

ミニチュアシュナウザーの体は、がっちりと筋肉が引き締まった健康的なボディ。
温暖で住みやすい気候の地域であれば、屋外飼育も可能なほど丈夫な体質です。筋肉質な体をしっかり守っているのは、硬いワイヤー状のトップコートと密集したアンダーコート。多少の寒暖差にも耐えられるように、バランス良く肉体を包んでいます。しかし、日本のように四季がはっきり分かれた国での屋外飼育はおすすめできません。
梅雨や夏期の蒸し暑さでは熱中症になってしまいますし、雪が降るほど寒い場所に長くいれば体調不良を起こしてしまいます。丈夫な体質を健康的に維持するためにも、室内で育てるのがベストです。運動能力が高く活発ですが、必用な運動量はそれほど多くありません。散歩は、朝晩30分ずつ程度を目安とします。
体の大きさは、体高30cm～35cm・体重4kg～8kg。平均寿命は12歳～15歳くらいです。

◇聡明かつ忠実で恐れ知らず！愛情深く頼もしい家庭犬

ミニチュアシュナウザーは、人の生活に深く関わりながら暮らしてきた歴史が長い犬種です。
近年の個体にも祖先の良い性質が強く引き継がれているので、飼い主や家族に対してはとても忠実で愛情深く接してくれます。見知らぬ訪問者や不審者が来た際には警戒して立ち向かい、必死に家族を守ろうとするほど勇猛果敢。ミニチュアシュナウザーは無駄吠えが多いと思われがちですが、これは大切な家族を守ろうとする忠実な使命感が表れたもの。聡明で飼い主の言うことを良く理解するので、危険がないことを教えれば無駄吠えを抑えることができます。
頭脳明晰で、飼い主の言葉や行動を良く理解するので、しつけは難しくありません。ミニチュアシュナウザーは「人間並みの頭脳を持った犬」と呼ばれるほど頭が良く、信頼した相手に対しては忠実に従います。観察力と理解力も優れており、飼い主や家族の感情に影響されてしまうくらい感受性豊かな子が多いようです。
家庭に迎えて長く暮らすほど、家族の心や状況を正しく理解できるようになり、頼もしい家族の一員になっていくでしょう。

◇毎日のお手入れで被毛と皮膚を清潔に保つ

ミニチュアシュナウザーの被毛は、硬くて絡まりやすいワイヤー状です。
一般的にダブルコートの犬種は抜け毛が多いのですが、ミニチュアシュナウザーは抜け毛が少なく体臭もあまり気になりません。部屋を被毛で汚すことは少ないのですが、こまめなブラッシングは必用です。お手入れを怠ると、毛玉になったりもつれたりしますので、できれば毎日ブラッシングしましょう。
目や口周りは不衛生になりやすいので、汚れたらすぐに温かいタオルで拭きとってあげてください。ミニチュアシュナウザーは耳が垂れている犬種なので汚れがたまりやすく、定期的なお手入れが必要です。犬専用のイヤークリーナーを使って清潔に保つよう心がけましょう。耳の状態によって効果的な使い方が変わる場合があるので、初めて使うときは動物病院で獣医師に教えてもらうのがベストです。健康診断や予防注射の際に、自宅でのお手入れ法を指導してもらいましょう。



監修：ソラノアンジュ

愛するペットと暮らす充実した幸せな人生。その素晴らしさをたくさんの人に伝えたくて、ペットライターの道を選びました。
長年の執筆経験で得た情報を元に、あなたの可愛いパートナーを探すお手伝いができれば幸いです。◇子犬の頃から基本的なしつけを開始！主従関係をしっかり築く

とても聡明で人の行動や言葉を理解して判断できる犬種なので、しつけは難しくありません。
基本的なしつけは子犬の頃から始め、主従関係をしっかり築いていきます。飼い主や家族が上の立場であり、側にいれば安全だということを理解させていきましょう。
ミニチュアシュナウザーは「叱るより褒める」ことで能力が伸びる子が多いようです。例えば、トイレを失敗したときなど。その場で叱るより、トイレシートで上手にできたときに思い切り褒めてあげる方が効率良く覚えてくれます。噛むクセがある子は、噛んだら相手にせず無視してみてください。
噛みやすい事態に陥ったとき、我慢して噛まなかったらご褒美におやつをあげても良いでしょう。無駄吠えに関しては、本能的に飼い主を守ろうとしていることが多いので、頭ごなしに叱りつけてはいけません。無駄吠えをせず友好的に接することができたら褒めてあげましょう。
このように「褒めて教えるしつけ」を根気強く続けることで、ミニチュアシュナウザーの長所をどんどん伸ばすことができます。

ミニチュアシュナウザーは、優秀な頭脳を持った忠実な家庭犬です。
人の感情を理解する能力に長けた感受性の豊かさも魅力的。
個性的な風貌と人に深く寄り添えるやさしい心を持った、愛情深くて頼もしいミニチュアシュナウザーと一緒に暮らしてみませんか？