ポジティブでお利口な甘えん坊さん!ポメラニアンの子犬を迎えるには?

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ポメラニアンは、ふんわり丸い体に丸い瞳が愛らしいドイツ原産の小型犬です。
ふわふわ尻尾をくるんと背中に丸め小股でチョコチョコ歩く姿は、動くぬいぐるみのようにキュート。日本では昔から人気の高い犬種で、ジャパンケネルクラブでの登録数も常にトップクラスです。ポメラニアンは、体が小さくて狭い室内でも飼いやすく、元気いっぱいで無邪気な子供のようにポジティブな性格をしています。日本の室内犬として根強い人気があるのも納得ですよね。

小さな子供のように可愛いポメラニアンの魅力・子犬を迎える方法と育て方について詳しくご紹介します。

ポメラニアンの特徴と性格は?

◇元気いっぱいで活動的!散歩は短時間でも取り入れよう

ポメラニアンは元気いっぱい動き回ることを好む活動的な犬種です。体が小さいので室内運動だけでも運動量は間に合いますが、できれば毎日20分〜30分程度の運動をさせた方が良いでしょう。屋外には、家の中では感じることができない数多くの刺激が存在します。暖かい陽射しを浴び、色んな人や他の犬と触れ合う時間を是非とも作ってあげてください。外の世界に触れさせる程度なので、1回当たり15分以内で十分です。ポメラニアンの被毛はWコートでもつれやすいので、最低でも週に数回はブラッシングして毛並みを整えます。ふわふわ被毛の下は熱がこもりやすく暑さが苦手なので、暑い季節は熱中症対策が必用です。体の大きさは、体高20cm前後・理想体重1.8kg〜2.3kg。平均寿命は12歳〜16歳くらいです。

◇明るくてポジティブ!負けん気が強い甘えん坊さん

明るくポジティブな性格の犬種なので、何事に対しても常に明るく前向きです。頭が良くて行動力もあり、やりたいことがあれば自信たっぷりに行動します。好奇心も旺盛で人懐こく甘えん坊なので、いつも元気に色んなことに楽しくチャレンジする小さな子供のようです。警戒心と負けん気の強さもあり、大きな犬にも勇敢に向かっていくことがあります。警戒モードに入ると吠え続けるのはポメラニアンの特徴的な性質で、ジャパンケネルクラブで「番犬及び家庭犬」に分類されるほどです。そのため、マンションなどの集合住宅で飼うときは子犬の頃からしつけをする必要があります。飼い主の言うことをきちんと理解できる頭の良い犬種なので、子犬の頃からしつけを行えば無駄吠えを抑えることもできるでしょう。でも、吠えやすい性格は本能的なものなので、ある程度は理解してあげる必用があります。?

ポメラニアンの子犬を育てるときのポイント

Point1 室内運動に付き合って上手にストレス発散

元気で活発な犬種ですが、多くの運動量は必用としません。色んなものに対して強い興味を示すので、安全な犬用おもちゃなどで気を引きながら運動に付き合ってあげましょう。ポメラニアンを遊ばせるときは、行動範囲に危険なものがないか必ず確認してください。ポジティブで好奇心旺盛な性格が裏目に出て、危険なものを噛んだり手を出したりすることがあります。室内運動は10分〜15分くらいでも十分なので、目の届く範囲内で思い切り遊ばせてあげましょう。ひとりで留守番させるときは、安全なスペースの中で遊べるようにケージなどを利用し工夫してください。その際、お気に入りの玩具などを置いてあげると一人遊びで上手に時間を潰してくれます。

Point2 小さな子犬の頃からしつけを始める

ポメラニアンの子犬はぬいぐるみのような姿で可愛いですが、甘やかすと無駄吠えの多いわがままな子に育ってしまいます。頭が良い犬種なので、しつけは小さな子犬の頃から始めても大丈夫です。甘えん坊ですが、飼い主の言うことには耳を傾け理解しようと努力します。ポメラニアンは、叱っても「すぐ気持ちを切り替える」ことが多いので、褒めることで覚えさせるのがベストです。良いことをしたら褒めて喜ばせながら育てていきましょう。持ち前のポジティブ思考を効果的に取り入れて、早く覚えさせることができるようになります。

ポメラニアンの子犬をお迎えするには?

◇ペットショップとブリーダーの選び方

ポメラニアンは日本で大人気の犬種なので、ペットショップやブリーダーで簡単に子犬を探すことができます。子犬の価格は15万円〜30万円くらいが平均ですが、血統や毛色によっては、かなり高値になることも少なくありません。特に、優秀なショードッグの両親から生まれた子犬は非常に高額になります。普通の家庭犬として安く迎えたいなら、ペットショップよりブリーダーの方がおすすめです。子犬を見に行くときは、子犬や親犬の飼育環境をしっかり確認し、信用のおけるブリーダーを選びましょう。ペットショップから迎える場合は、清潔な飼育環境で元気に育てられているかをチェックしてください。

◇子犬の選び方

子犬を選ぶときは、できる限り全身をチェックしましょう。ポメラニアンの子犬は約1kgが標準です。耳がピンと立ってバランスが良く、元気に動き回っている子を見つけてください。他にも、毛並みがふわふわで目がいきいき輝いていること、お尻が汚れていないかどうかもチェックします。

ポメラニアンは、ポジティブな性格が魅力の元気な小型犬です。お留守番に慣れさせることも可能なので、家族が少ない家庭に新しい家族として迎えることもできます。日本で長く愛されている人気犬種・ポメラニアンの可愛い子犬を迎えてみませんか?

ポメラニアンを「吠えない・噛まない」子に育てるには?

ポメラニアンは、ふわふわ丸い小さなボディとつぶらな丸い瞳が魅力的な小型犬です。
聡明かつ社交的で、活発に元気良く遊ぶ姿が愛らしいのですが、吠え癖と噛み癖の多さに苦労することも多いとされています。
甘えん坊で可愛い性格なのですが、気が強い一面もあるので、警戒心を剥きだしにして、困った癖がついてしまうケースも少なくありません。これは、ポメラニアンに備わっている本能的な性質なので、成犬に育ってから抑え込むのは難しいでしょう。でも、生まれつきの本能を無理なく制御できれば、吠え癖や噛み癖を減らすことも十分可能なのです。

ポメラニアンを「吠えない・噛まない子」に育てるポイントをまとめてみました。

ポメラニアンに吠え癖や噛み癖が目立つ子が多いのはなぜ?

◇ポメラニアンの本能を理解しよう

ポメラニアンはスピッツ系の大型犬が祖先の犬種です。
イギリスでの交配を経て小型化されましたが、勇敢で警戒心が強い気質は近年の個体にも引き継がれています。ジャパンケネルクラブでは「番犬および家庭犬」に区分されており、番犬としての性質がとても強い犬種なのです。しかし、ポメラニアンは基本的に聡明で飼い主に忠実なので、やみくもに吠えたり噛んだりする性格ではありません。吠え癖と噛み癖が強く出るのは、生活環境の中で番犬としての血が騒ぐ機会が多いからです。
ポメラニアンが吠えているときの様子を思い出してみてください。飼い主や自分自身を守るために吠えていることが多いと思いませんか?
インターホンの音や、初対面の人や犬に対してなど、思い当たることが必ずあるはずです。ポメラニアンは、飼い主や自分の身を守るため、勇敢に威嚇して吠えているだけ。
安全な状況だと理解すれば、友好的になります。噛み癖が出るときは、興奮したり状況を理解できなかったりする場合が多いようです。嫌なことをされたときに拒否の意思を伝えるために噛みつくこともあります。他には、慣れていない人や犬から突然スキンシップを迫られたときなど。
私たち人間だって、知らない人がいきなり馴れ馴れしく肩に手をかけてきたら振り払いますよね。
ポメラニアンは、噛むことで警戒の意思を示しているだけなのです。

◇吠え癖と噛み癖を強引にねじ伏せてはいけない

ポメラニアンの「吠え癖と噛み癖」は、本能的な性格が表面化したものです。
これらの行動をできる限り抑えたくて、吠えたり噛んだりする度に叱りつけている飼い主さんをよく見かけます。でも、残念ながらこのしつけ方法では逆効果になってしまうことが少なくありません。ポメラニアンにとっては、大切な飼い主を守ろうとしているのに「なぜ叱られるのか理解できない」からです。自らの本能に従って行動したことを真っ向から否定されることで、飼い主との信頼関係に溝が入ってしまう原因にもなりかねません。これらの困った癖を治していくには、本能をねじ伏せるのではなく、本能が出やすい状況を作らないことが効果的だとされています。

子犬期のしつけが肝心!吠えない・噛まない子に育てよう

◇子犬の頃から丁寧にしつけを行い噛み癖と吠え癖を制御

成犬に育ったポメラニアンの本能を抑えるのは簡単ではありません。
でも、子犬の頃から吠え癖と噛み癖を表面化させない丁寧なしつけを行えば、飼い主に忠実で活発な人懐こい子に育てることができます。社会性を身につけるのにベストな時期は、生後3か月くらいまでの子犬期です。ペットショップやブリーダーから迎えた日から、丁寧にしつけを行っていきましょう。

◇吠え癖の少ない子に育てるには?

ポメラニアンの警戒心を和らげることで、吠える機会を減らす育て方をしていきます。
インターホンの音がして吠えたときは、抱き上げて「大丈夫」とやさしく声をかけて不安を取り除くことを繰り返してください。吠える度に大きな声で叱るのは逆効果になりやすいのでおすすめできません。警戒したことに対して飼い主が強く反応してくれたと勘違いしてしまうことがあるからです。知らない人が尋ねてきたときや、散歩中の無駄吠えなどにも同様に対処します。吠えた相手に対して、飼い主が穏やかに接する、あるいは無視することで、警戒対象ではないと教えることができます。全ての吠えるものに対して少しずつ慣らし、安全な生活環境で暮らしていることを理解させていきましょう。
丁寧に穏やかにしつけていくことで、ポメラニアンの長所である社交性や協調性を伸ばすことができます。

◇噛み癖の少ない子に育てるには?

ポメラニアンが噛むときは、大きく分けて2通りのケースが考えられます。
ひとつは「危険を感じた対象から身を守りたいとき」、もうひとつは「嫌なことを拒絶したいとき」です。警戒心から出る噛み癖は、飼い主が相手に対して友好的な態度を見せることで防ぐことができます。初対面の人や犬が近付こうとするときは、まず飼い主が間に入りワンクッション置くことで警戒心を和らげてあげましょう。嫌なことをされたときの噛み癖は、時と場合により難しくなります。
例えば、爪切りやシャンプーなど、嫌がっていてもしなければならない機会は少なくありません。この場合はその都度抑えるのは難しいので、普段から「噛んで良いものと悪いもの」を覚えさせることで防いでいきます。「噛む」という行動は犬の本能なので完全に抑えることはできません。でも、噛んで楽しめるタイプのガムやおもちゃなどに誘導することは可能です。
人の手に対しては、痛くない程度の甘噛みでも止めさせます。その代わり、噛んでも問題のない玩具やおやつなどを与えて楽しませてあげてください。大切なのは「人の体は噛んでいけないもの」だと覚えさせることです。メリハリをつけた丁寧なしつけを行うことで、噛む対象を制限していきましょう。

ポメラニアンは「吠え癖と噛み癖が多い犬種」だと思われがちですが、これらは本能の矛先を変えることで抑えることが可能です。
強く叱るのではなく、状況に応じた丁寧なしつけを続けることで、飼い主が大好きな可愛い子に育てていきましょう。

監修:ソラノアンジュ

愛するペットと暮らす充実した幸せな人生。その素晴らしさをたくさんの人に伝えたくて、ペットライターの道を選びました。
長年の執筆経験で得た情報を元に、あなたの可愛いパートナーを探すお手伝いができれば幸いです。
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